■2023/11/29 競馬用語の「満口」の読み方は、「まんくち」ではなく「まんこう」?
■2023/11/29 競馬用語の「満口」の読み方は、「まんくち」ではなく「まんこう」?
一口馬主で口数がなくなり満杯になることを「満口」といいます。私はこれをずっと「まんくち」と呼んできました。ところが、「まんこう」が正しい!と主張する方もいらっしゃると初めて知ります。
20: 名無しさん@実況で競馬板アウト 2021/11/25(木) 21:45:33.38 ID:+fQj9HoJ0
満口ってどう読むの?
「まんくち」?それとも「まんこう」?
48: 名無しさん@実況で競馬板アウト 2021/11/25(木) 22:08:34.22 ID:tMjmZXO00
>>20
まんくちって何だよ?まんこうに決まってるだろ?
https://kamashi-sokuhou.com/?p=2987
競馬用語ではない「満口」では、確かに「まんこう」と呼ぶそうです。ただ、これは意味が全然違いますからね…。
精選版 日本国語大辞典 「満口」の意味・読み・例文・類語
まん‐こう【満口】
〘名〙 口中に満ちていること。また、しきりに言うこと。
https://kotobank.jp/word/%E6%BA%80%E5%8F%A3-2084445
前述のスレでは、「種付け権は一口(ひとくち)と読むんだから、フルになれば(まんくち)じゃないのか 満口(まんこう)とは意味が違くね」と返されており、私も同じ考え方です。
例えば、100口あるもので、ひとくち、ふたくちと増えてくるから、満杯で「まんくち」。
「てん」以外に読みようがないというのもありますが、最大が100点の場合、1てん、2てんと増えていき、最後はそのまま「100てん」で「まんてん」ですし、「満口」も「まんくち」でイイような気がするんですけど、どうなんでしょうか?
2023年11月29日水曜日
2023年11月27日月曜日
絶妙のまくり騎乗で勝利した勝浦正樹騎手、一転して非難轟々に
■2023/11/27 絶妙のまくり騎乗で勝利した勝浦正樹騎手、一転して非難轟々に
■2023/11/27 絶妙のまくり騎乗で勝利した勝浦正樹騎手、一転して非難轟々に
2023/11/05福島の三春駒特別(1勝クラス)、勝浦正樹騎手のグランドゴールドの騎乗はうまいな!と思ったんですよね。
最初は最後方。途中まくっていった馬いて、1頭ついていったんですが、このときは動きません。まくって馬のせいで前が崩れており、これがまず良い判断でした。加えて、この時点ではむしろさらに下げるような感じに。ただ、ここで下がったときに内だったのを外に進路を切り替えてまくっていけるコースを作って、4コーナー前からまくります。
さして促さなくて馬が反応しており、馬自体が今日は良かった感じですけど、ここからすっと動いて直線で前に並ぶと、あとは圧勝劇。グランドゴールドは3番人気ですので、もともと有力馬でした。同じ位置に買っていた馬がいてそちらと両方見ていたのですが、そちらは全然動かず直線でやっとという判断の悪さ。馬の力が違ったとはいえ、騎手の差も大きかったと感じたレースでした。
この日は2着と0.8秒差の圧勝。ところが、中1週で臨んだ同条件(未勝利だったようで1勝クラスを続戦)の2023/11/18福島の高湯温泉特別(1勝クラスは)、グランドゴールドはなんと1着と5.5秒差という大差でブービー負け。1度勝ってるクラスで1番人気でしたので、考えられないほど負けましたね。
今レースを見てみると、この日もグランドゴールドと勝浦正樹騎手は後方から。同じくすごいスピードでまくっていったのですけど、直線入る前のところで馬が外にふくれます。馬が嫌がっていた感じもありますね。その後も、故障かな?という変な走りをしていました。
ただ、下馬せずにブービーで入選しています。その後、放牧となっているのは確認。検索したものの、故障というニュースは見つかりません。ただ、走りに違和感があったのかもしれません。
掲示板は勝浦正樹騎手の騎乗に非難轟々。ただ、まくる競馬は大昔からあるもので、今回だけ悪い乗り方だったと言うのは妙な気がします。
以前、書いたように、予後不良は手応えが良いときに結構なることがあるのでは?と疑っています。単にスピードが出ているときなので、スピードが出ていないときより、ちょっとした拍子に故障しやすいといったこともあるのかもしれません。
■2023/11/27 絶妙のまくり騎乗で勝利した勝浦正樹騎手、一転して非難轟々に
2023/11/05福島の三春駒特別(1勝クラス)、勝浦正樹騎手のグランドゴールドの騎乗はうまいな!と思ったんですよね。
最初は最後方。途中まくっていった馬いて、1頭ついていったんですが、このときは動きません。まくって馬のせいで前が崩れており、これがまず良い判断でした。加えて、この時点ではむしろさらに下げるような感じに。ただ、ここで下がったときに内だったのを外に進路を切り替えてまくっていけるコースを作って、4コーナー前からまくります。
さして促さなくて馬が反応しており、馬自体が今日は良かった感じですけど、ここからすっと動いて直線で前に並ぶと、あとは圧勝劇。グランドゴールドは3番人気ですので、もともと有力馬でした。同じ位置に買っていた馬がいてそちらと両方見ていたのですが、そちらは全然動かず直線でやっとという判断の悪さ。馬の力が違ったとはいえ、騎手の差も大きかったと感じたレースでした。
この日は2着と0.8秒差の圧勝。ところが、中1週で臨んだ同条件(未勝利だったようで1勝クラスを続戦)の2023/11/18福島の高湯温泉特別(1勝クラスは)、グランドゴールドはなんと1着と5.5秒差という大差でブービー負け。1度勝ってるクラスで1番人気でしたので、考えられないほど負けましたね。
今レースを見てみると、この日もグランドゴールドと勝浦正樹騎手は後方から。同じくすごいスピードでまくっていったのですけど、直線入る前のところで馬が外にふくれます。馬が嫌がっていた感じもありますね。その後も、故障かな?という変な走りをしていました。
ただ、下馬せずにブービーで入選しています。その後、放牧となっているのは確認。検索したものの、故障というニュースは見つかりません。ただ、走りに違和感があったのかもしれません。
掲示板は勝浦正樹騎手の騎乗に非難轟々。ただ、まくる競馬は大昔からあるもので、今回だけ悪い乗り方だったと言うのは妙な気がします。
以前、書いたように、予後不良は手応えが良いときに結構なることがあるのでは?と疑っています。単にスピードが出ているときなので、スピードが出ていないときより、ちょっとした拍子に故障しやすいといったこともあるのかもしれません。
2023年11月24日金曜日
川田将雅騎手が乗り捨てた馬がG1で上位独占、選んだ馬は…?
■2022/05/24 川田将雅騎手が乗り捨てた馬がG1で上位独占、選んだ馬は…?
■2022/06/06 15分という歴史的大遅延が発生したオークス、多くの馬が実力出せず
■2022/10/19 またしても川田将雅騎手が乗り捨てた馬がG1できれいに上位独占
■2023/11/24 川田将雅騎手に選ばれ続けた馬、ついに捨てられる?まさかの浮気
■2022/05/24 川田将雅騎手が乗り捨てた馬がG1で上位独占、選んだ馬は…?
2022年のオークス、驚きだったのが、川田騎手が騎乗して桜花賞に勝ったスターズオンアースではなく、忘れな草賞(L)を勝った重賞未勝利馬のアートハウスを選んだことです。
「川田騎手に選ばれた」ということもあってか、アートハウスは2番人気に。忘れな草賞(L)の勝ちっぷりも良かったみたいですけどね。
一方、逆に「川田騎手に選ばれなかった」と見られたのか、スターズオンアースは桜花賞馬なのに3番人気になっています。(1番人気は桜花賞4着で阪神ジュベナイルフィリーズ勝利のG1馬サークルオブライフ)
ところが、アートハウスは着外となる7着…という振るわない結果に。一方で、オークスを勝ったのは、川田騎手が選ばなかったスターズオンアースという皮肉なことになりました。
このことはすぐ思ったのですが、アートハウスのnetkeiba掲示板で「1着馬から3着馬まで全部乗り捨ててるのか」と書かれていたのには驚き。本当なんでしょうか、確かめてみました。
1着 スターズオンアース(3番人気) 前走川田騎手への乗り替わりで桜花賞勝利
2着 スタニングローズ(10番人気) 前走川田騎手への乗り替わりでフラワーC勝利
3着 ナミュール(4番人気) 新馬戦は川田騎手で勝利も以降乗り替わり
以上のように見ると、確かに川田騎手が乗り捨てたように見えなくはありません。
ただし、アートハウスに関して言えば、共同会見で川田騎手が「アートハウスの母で、現役時代に自身も騎乗したパールコードへの思いを優先しての選択。同馬にG1を勝たせたい」と説明していました。つまり、強さではなく「思い入れ」で選んだと明言していたんですね。川田騎手の見る目がなかったとは言えないケースです。
加えて、報道によると、川田騎手はオークスの最終追い切り後のインタビューで「前走(忘れな草賞)より今回の方がバランスでよくない面が出ています」とコメントしていたんだそうな。アートハウスの調子も前回の方が良く、今回は落ち目であった感じ。アートハウスがG1を勝てる馬ではないとも、今回の結果だけではまだ断言できないと思われます。
■2022/06/06 15分という歴史的大遅延が発生したオークス、多くの馬が実力出せず
2022年のオークスの場合、他にも特殊事情があったという話を補足。15分という歴史的大遅延が起きたレースであり、多くの馬が実力を発揮しきれなかったレースだったのです。
その話をする前に、なぜそもそも「15分という歴史的大遅延」が起きたのか?という話を先に。<オークス直前に顔面を蹴られて放馬…発走“15分の大遅延”はなぜ起きたのか?「多くの馬の戦いは、スタート前に終わってしまった」>(5/23(月) 12:02配信 Number Web)によると、タイミングが悪かったそうです。
<スタート前の輪乗りで、他馬に顔を蹴られたサウンドビバーチェが立ち上がり、騎手を振り落として走り出した。カラ馬となった同馬は、4コーナーから3コーナーのほうへと走って行き、係員につかまえられた。
放馬した馬は、馬場を1、2周することもあるが、サウンドビバーチェは半周どころか、3分の1も回っていなかった。
それなのに、グレード制導入以降最長という15分もスタートが遅れたのは、放馬したのが発走直前だったからだ>
https://news.yahoo.co.jp/articles/599134f7e5ba9eb4898adebf7bd264d9c3ac6ee4
放馬の多くは、発走時刻まで余裕のある馬場入り直後に起きます。馬場を1周するほど走った場合、サウンドビバーチェよりずっと長いため、一見深刻な事態に思えるものの、実はそうではありません。発走時刻まで時間があるため、定刻どおりにスタートできることもあるし、遅れたとしても数分で済むことが多いといいます。
<しかし、今回は悪い条件が重なってしまった。オークスの出走馬はみなデリケートな3歳牝馬で、東京芝2400mはスタンド前からの発走となる。そこに、久しぶりに約3万人という観客が入った。人が多いわりに静かなので、ターフビジョンで流された映像の音声なども大きく響くという、若駒たちが経験したことのない環境になってしまった。
蹴られて放馬し、競走除外となったサウンドビバーチェは気の毒だったが、待たされた馬たちにとっても、あの時間は大きなストレスになった>
「久しぶりに約3万人という観客」というのは、新型コロナウイルス問題の影響。観客がいない・少ないで実力を出せたり出せなかったり…というのは、他のスポーツでも見えましたね。
一方、「ターフビジョンで流された映像の音声なども大きく響く」に関しては、ヤフーニュースの2番人気コメントで苦言が出ていました。
<興行として盛り上げる演出は必要かと理解しますが、他の競技ではスタート時とか、ここって時には静かに見守る方が多いのでは。プレーが始まったり決まれば大いに盛り上がり楽しみたい。やりよう(改善点)が何かしらあるんじゃないですか、可能な限り最大パフォーマンスで勝負できる環境作りを運営側・観客側共に協力して盛り上げていけたら良いね>
遅延の影響で力を発揮できなかった…とされていたのは、1番人気のサークルオブライフ。出遅れた上に最後も伸びずに終わっています。ミルコ・デムーロ騎手は「ゲートのなかでイライラしていました。最初から脚が出て行かなくて、反応がよくありませんでした」としていました。
デビューから初めての2桁着順となる13着に惨敗したウォーターナビレラも、武豊騎手が「ゲートで待たされて突進したのがすべて」としています。ゲートに先入れとなる奇数枠の1枠1番で、二重に待たされてしまいました。
川田騎手のアートハウスについては記事で触れらておらず、特別目立った消耗は見られなかったのかもしれません。ただ、掲示板に載った5頭のうち、先入れの奇数枠は4着のピンハイ(15番)だけという結果。アートハウスも奇数の3番であり、影響があった可能性がありそうでした。
■2022/10/19 またしても川田将雅騎手が乗り捨てた馬がG1できれいに上位独占
まず、2022年のオークスのおさらいから。すでに書いたように、いろいろ特殊事情があった上に、川田騎手がアートハウスをパートナーとして選んだ理由は実力ではなく「思い入れ」だったそうですが、オークスの上位馬はすべて川田騎手が「乗り捨てた」ように見えた馬。川田騎手が選んだアートハウスは目立てませんでした。
1着 スターズオンアース(3番人気) 前走川田騎手への乗り替わりで桜花賞勝利
2着 スタニングローズ(10番人気) 前走川田騎手への乗り替わりでフラワーC勝利
3着 ナミュール(4番人気) 新馬戦は川田騎手で勝利も以降乗り替わり
(7着 アートハウス(2番人気) 川田騎手がパートナーとして選んだ馬)
今回はその後の秋華賞の話。秋華賞では、アートハウスが4番人気に下げた一方で、オークスの上位3頭がそのまま1~3番人気に。オークスのときには人気していなかったスタニングローズが今回は3番人気で勝つなど、この1~3番人気はそのまま上位3頭に。川田騎手のアートハウスはまた敗れてしまいました。
1着 スタニングローズ(3番人気) 前走川田騎手への乗り替わりでフラワーC勝利
2着 ナミュール(2番人気) 新馬戦は川田騎手で勝利も以降乗り替わり
3着 スターズオンアース(1番人気) 前走川田騎手への乗り替わりで桜花賞勝利
(5着 アートハウス(4番人気) 川田騎手がパートナーとして選んだ馬)
アートハウスは4着と差のない5着。上位3頭が少し力の抜けた感じで2馬身差がありましたが、それでも掲示板ですからね。最初のときに<アートハウスがG1を勝てる馬ではないとも、今回の結果だけではまだ断言できないと思われます>と書きましたが、ある程度能力を見せられたのではないかと思われます。
ついでに今回13番人気ながら4着でアートハウスより上位…という激走を見せたメモリーレゾンの過去の戦績を見てみました。幸い(?)川田騎手は騎乗したことがない馬です。なんとデビュー以来フルキチこと古川吉洋騎手一筋という渋い馬でした。
■2023/11/24 川田将雅騎手に選ばれ続けた馬、ついに捨てられる?まさかの浮気
2023/11/12のエリザベス女王杯(G1)、川田将雅騎手が有力馬を退けて乗り続けていたアートハウスの鞍上が違う騎手でびっくりしました。ただ、この選択自体はレース結果で考えると正解。川田将雅騎手は3番人気の有力馬ハーパーに乗って、3番人気3着となっています。
一方、アートハウスは9番人気と人気がなく、結果も13着で、川田将雅騎手の選択の正しさを示していました。
ただ、もともと書いていたように、好走できる馬かどうかではなく、思い入れで選んだ…というのが、川田将雅騎手がアートハウスを選んだ理由。なぜここで?というのはあります。
アートハウスはまだ4歳であり、高齢になったわけではなく、戦績が極端に落ちたわけでもありません。2022年の秋華賞の後は、2023年の愛知杯で勝利し、改めて重賞級であることを証明。その次の中山牝馬ステークスは、4着でしたが、まだまだ可能性を感じる馬でした。
ひょっとしたら、先約があったとか、そういう理由ですかね?
もちろん思い入れではなく、勝てる馬を選んだという理由であっても、一向に構わないんですけどね。それが普通の選択ですし…。
■2022/06/06 15分という歴史的大遅延が発生したオークス、多くの馬が実力出せず
■2022/10/19 またしても川田将雅騎手が乗り捨てた馬がG1できれいに上位独占
■2023/11/24 川田将雅騎手に選ばれ続けた馬、ついに捨てられる?まさかの浮気
■2022/05/24 川田将雅騎手が乗り捨てた馬がG1で上位独占、選んだ馬は…?
2022年のオークス、驚きだったのが、川田騎手が騎乗して桜花賞に勝ったスターズオンアースではなく、忘れな草賞(L)を勝った重賞未勝利馬のアートハウスを選んだことです。
「川田騎手に選ばれた」ということもあってか、アートハウスは2番人気に。忘れな草賞(L)の勝ちっぷりも良かったみたいですけどね。
一方、逆に「川田騎手に選ばれなかった」と見られたのか、スターズオンアースは桜花賞馬なのに3番人気になっています。(1番人気は桜花賞4着で阪神ジュベナイルフィリーズ勝利のG1馬サークルオブライフ)
ところが、アートハウスは着外となる7着…という振るわない結果に。一方で、オークスを勝ったのは、川田騎手が選ばなかったスターズオンアースという皮肉なことになりました。
このことはすぐ思ったのですが、アートハウスのnetkeiba掲示板で「1着馬から3着馬まで全部乗り捨ててるのか」と書かれていたのには驚き。本当なんでしょうか、確かめてみました。
1着 スターズオンアース(3番人気) 前走川田騎手への乗り替わりで桜花賞勝利
2着 スタニングローズ(10番人気) 前走川田騎手への乗り替わりでフラワーC勝利
3着 ナミュール(4番人気) 新馬戦は川田騎手で勝利も以降乗り替わり
以上のように見ると、確かに川田騎手が乗り捨てたように見えなくはありません。
ただし、アートハウスに関して言えば、共同会見で川田騎手が「アートハウスの母で、現役時代に自身も騎乗したパールコードへの思いを優先しての選択。同馬にG1を勝たせたい」と説明していました。つまり、強さではなく「思い入れ」で選んだと明言していたんですね。川田騎手の見る目がなかったとは言えないケースです。
加えて、報道によると、川田騎手はオークスの最終追い切り後のインタビューで「前走(忘れな草賞)より今回の方がバランスでよくない面が出ています」とコメントしていたんだそうな。アートハウスの調子も前回の方が良く、今回は落ち目であった感じ。アートハウスがG1を勝てる馬ではないとも、今回の結果だけではまだ断言できないと思われます。
■2022/06/06 15分という歴史的大遅延が発生したオークス、多くの馬が実力出せず
2022年のオークスの場合、他にも特殊事情があったという話を補足。15分という歴史的大遅延が起きたレースであり、多くの馬が実力を発揮しきれなかったレースだったのです。
その話をする前に、なぜそもそも「15分という歴史的大遅延」が起きたのか?という話を先に。<オークス直前に顔面を蹴られて放馬…発走“15分の大遅延”はなぜ起きたのか?「多くの馬の戦いは、スタート前に終わってしまった」>(5/23(月) 12:02配信 Number Web)によると、タイミングが悪かったそうです。
<スタート前の輪乗りで、他馬に顔を蹴られたサウンドビバーチェが立ち上がり、騎手を振り落として走り出した。カラ馬となった同馬は、4コーナーから3コーナーのほうへと走って行き、係員につかまえられた。
放馬した馬は、馬場を1、2周することもあるが、サウンドビバーチェは半周どころか、3分の1も回っていなかった。
それなのに、グレード制導入以降最長という15分もスタートが遅れたのは、放馬したのが発走直前だったからだ>
https://news.yahoo.co.jp/articles/599134f7e5ba9eb4898adebf7bd264d9c3ac6ee4
放馬の多くは、発走時刻まで余裕のある馬場入り直後に起きます。馬場を1周するほど走った場合、サウンドビバーチェよりずっと長いため、一見深刻な事態に思えるものの、実はそうではありません。発走時刻まで時間があるため、定刻どおりにスタートできることもあるし、遅れたとしても数分で済むことが多いといいます。
<しかし、今回は悪い条件が重なってしまった。オークスの出走馬はみなデリケートな3歳牝馬で、東京芝2400mはスタンド前からの発走となる。そこに、久しぶりに約3万人という観客が入った。人が多いわりに静かなので、ターフビジョンで流された映像の音声なども大きく響くという、若駒たちが経験したことのない環境になってしまった。
蹴られて放馬し、競走除外となったサウンドビバーチェは気の毒だったが、待たされた馬たちにとっても、あの時間は大きなストレスになった>
「久しぶりに約3万人という観客」というのは、新型コロナウイルス問題の影響。観客がいない・少ないで実力を出せたり出せなかったり…というのは、他のスポーツでも見えましたね。
一方、「ターフビジョンで流された映像の音声なども大きく響く」に関しては、ヤフーニュースの2番人気コメントで苦言が出ていました。
<興行として盛り上げる演出は必要かと理解しますが、他の競技ではスタート時とか、ここって時には静かに見守る方が多いのでは。プレーが始まったり決まれば大いに盛り上がり楽しみたい。やりよう(改善点)が何かしらあるんじゃないですか、可能な限り最大パフォーマンスで勝負できる環境作りを運営側・観客側共に協力して盛り上げていけたら良いね>
遅延の影響で力を発揮できなかった…とされていたのは、1番人気のサークルオブライフ。出遅れた上に最後も伸びずに終わっています。ミルコ・デムーロ騎手は「ゲートのなかでイライラしていました。最初から脚が出て行かなくて、反応がよくありませんでした」としていました。
デビューから初めての2桁着順となる13着に惨敗したウォーターナビレラも、武豊騎手が「ゲートで待たされて突進したのがすべて」としています。ゲートに先入れとなる奇数枠の1枠1番で、二重に待たされてしまいました。
川田騎手のアートハウスについては記事で触れらておらず、特別目立った消耗は見られなかったのかもしれません。ただ、掲示板に載った5頭のうち、先入れの奇数枠は4着のピンハイ(15番)だけという結果。アートハウスも奇数の3番であり、影響があった可能性がありそうでした。
■2022/10/19 またしても川田将雅騎手が乗り捨てた馬がG1できれいに上位独占
まず、2022年のオークスのおさらいから。すでに書いたように、いろいろ特殊事情があった上に、川田騎手がアートハウスをパートナーとして選んだ理由は実力ではなく「思い入れ」だったそうですが、オークスの上位馬はすべて川田騎手が「乗り捨てた」ように見えた馬。川田騎手が選んだアートハウスは目立てませんでした。
1着 スターズオンアース(3番人気) 前走川田騎手への乗り替わりで桜花賞勝利
2着 スタニングローズ(10番人気) 前走川田騎手への乗り替わりでフラワーC勝利
3着 ナミュール(4番人気) 新馬戦は川田騎手で勝利も以降乗り替わり
(7着 アートハウス(2番人気) 川田騎手がパートナーとして選んだ馬)
今回はその後の秋華賞の話。秋華賞では、アートハウスが4番人気に下げた一方で、オークスの上位3頭がそのまま1~3番人気に。オークスのときには人気していなかったスタニングローズが今回は3番人気で勝つなど、この1~3番人気はそのまま上位3頭に。川田騎手のアートハウスはまた敗れてしまいました。
1着 スタニングローズ(3番人気) 前走川田騎手への乗り替わりでフラワーC勝利
2着 ナミュール(2番人気) 新馬戦は川田騎手で勝利も以降乗り替わり
3着 スターズオンアース(1番人気) 前走川田騎手への乗り替わりで桜花賞勝利
(5着 アートハウス(4番人気) 川田騎手がパートナーとして選んだ馬)
アートハウスは4着と差のない5着。上位3頭が少し力の抜けた感じで2馬身差がありましたが、それでも掲示板ですからね。最初のときに<アートハウスがG1を勝てる馬ではないとも、今回の結果だけではまだ断言できないと思われます>と書きましたが、ある程度能力を見せられたのではないかと思われます。
ついでに今回13番人気ながら4着でアートハウスより上位…という激走を見せたメモリーレゾンの過去の戦績を見てみました。幸い(?)川田騎手は騎乗したことがない馬です。なんとデビュー以来フルキチこと古川吉洋騎手一筋という渋い馬でした。
■2023/11/24 川田将雅騎手に選ばれ続けた馬、ついに捨てられる?まさかの浮気
2023/11/12のエリザベス女王杯(G1)、川田将雅騎手が有力馬を退けて乗り続けていたアートハウスの鞍上が違う騎手でびっくりしました。ただ、この選択自体はレース結果で考えると正解。川田将雅騎手は3番人気の有力馬ハーパーに乗って、3番人気3着となっています。
一方、アートハウスは9番人気と人気がなく、結果も13着で、川田将雅騎手の選択の正しさを示していました。
ただ、もともと書いていたように、好走できる馬かどうかではなく、思い入れで選んだ…というのが、川田将雅騎手がアートハウスを選んだ理由。なぜここで?というのはあります。
アートハウスはまだ4歳であり、高齢になったわけではなく、戦績が極端に落ちたわけでもありません。2022年の秋華賞の後は、2023年の愛知杯で勝利し、改めて重賞級であることを証明。その次の中山牝馬ステークスは、4着でしたが、まだまだ可能性を感じる馬でした。
ひょっとしたら、先約があったとか、そういう理由ですかね?
もちろん思い入れではなく、勝てる馬を選んだという理由であっても、一向に構わないんですけどね。それが普通の選択ですし…。
2023年11月21日火曜日
誰でもしてるクラシック登録を期待馬で忘れるミスをやらかす?
■2023/11/21 誰でもしてるクラシック登録を期待馬で忘れるミスをやらかす?
■2012/11/24 こぼれ話まとめ:いくらなんでもそれは長すぎる長距離戦・芝18600m
■2022/06/21 netkeibaで誤植?血統の戦績紹介で1頭だけ馬名説明があるのはなぜ?
■2023/11/21 誰でもしてるクラシック登録を期待馬で忘れるミスをやらかす?
ベランジェールという馬の掲示板を見ていて、そんなことあるんだ!と驚いたのが、クラシック登録を忘れてしまい、万が一の際には200万円支払うという痛恨のミスが発生した…という話。
最終的には、クラブ側(DMMドリームクラブ)のミスということになったそうですけど、調教師(木村哲也)のミスも当初は疑われていました。こういうの気づかないもんなんですかね?
また、ここのやり取りを見ていて、それほど有望な馬でなくてもとりあえずクラシック登録はしまくっているのかな?とも思いました。事実ならこれも初めて知ったという話。これは期待馬扱いされていたベランジェールがなぜ未登録なのか?といった文脈で出てきた話です。
あと、気になったのが、200万円の重大性に関するコメントがなかったこと。逆に「追加登録が必要ならクラブ側が費用負担をすると言っていますし、もういいのでは」というコメントならありました。
「クラブが払う」となると、その金額をクラブはどこかで稼ぐ必要があります。となると、ベランジェールに限らないクラブ会員の負担として最終的には乗っかってくる可能性が高いです。相当なミスであり、割と重大な事態なんですよね…。
[1007] セイウンコクサイさん
重賞の一つも勝たないと、な価格、育成時はいまだかつてないくらいのアゲアゲコメント、
桜花賞がどうだこうだといっておきながら、なんと!
クラシック登録してなし。
[1008] チョコボウラー向井さん OXkVk5Y フォローする
確かに。1回目からもう登録してない。
私の他の出資馬でまだまだデビュー先になりそうな馬たちいますが、とりあえず1回目は登録してます。
この馬してないってどゆこと?(中略)
万が一出れるようになったら200万払って登録すればいいやって考え?
[1009] ゲストさん QTQ5l4E フォローする
>>1007
これは驚愕の事実。よく見つけたね…笑
期待馬が登録するものじゃなくて、登録しない理由がある馬が登録しないものくらいに考えてたけど。ましてやクラブ馬なんて気遣ってノータイムで登録ちゃうんかい。
信じられん…
[1013] うーたんさん FTYiYJE フォローする
>>1012
どうなんでしょうね…
調べてみたら手塚厩舎木村厩舎の他の2歳未勝利馬でも大体クラシック登録されてました。
[1015] すけ兄さん MSWYBFE フォローする
公式のお知らせで出ましたね
クラブと厩舎間の確認不足とのこと
追加登録費用との“差額”はクラブ持ちらしいです
[1016] kwtnさん ESOFeVk フォローする
5大競走未登録はまさかのガチ事務作業ミスらしいです。万が一桜花賞、オークスに出る場合はクラブで差額を負担してくれるらしいです。こういうのってクラブ側が一元管理してるものと思ってたのですが、厩舎も絡んでたのですね。ほうれんそう大事。
[1017] うーたんさん FTYiYJE フォローする
クラブから公式でお知らせ来ましたね。
クラブと厩舎側との確認不足によるミスとのこと。
追加登録料200万と通常登録料の差額は全てはクラブ負担。
再発防止策として今後はクラブが一括して登録を行うという事でした。
https://db.netkeiba.com/?pid=horse_board&id=2021105484
■2012/11/24 こぼれ話まとめ:いくらなんでもそれは長すぎる長距離戦・芝18600m
パソコン内整理していたら出てきた「いくらなんでもそれは長すぎる」というhtml。何かな?と思ったら、トップガンドリームという競馬サイトで以下のような記述があったのを保存していただけでした。
-----引用 ここから-----
時事通信杯 フラワーカップ (GⅢ)
2003年 3月23日 中山競馬場 <b>芝18600m</b>
第11レース サラ系3歳牝馬オープン 別定
-----引用 ここまで-----
まあ、単なる誤植なんですけど、こういうの好きなんですよね。
芝18600m。嫌すぎますね。どんだけ長いんだよという。スーパーステイヤーです。
しかも、3歳の牝馬ですよ。かわいそうに。菊花賞が芝3000ですから、6.2回分。菊花賞が3分数秒のタイムですからバテずにそのまま行っても20分くらいかかるかな?長いわぁー。
(補足:トップガンドリームはもう名前も覚えていなかったくらいのサイトですが、残っていたhtml見た感じだとコンピュータによる競馬予想サイト。
私は人気をある程度見ないと予想できないので前日予想オッズがあったか、展開予想が当時好きだったので逃げ・選考馬などの脚質の表示があったか、あるいはその両方か?といった感じじゃないかと思います)
■2022/06/21 netkeibaで誤植?血統の戦績紹介で1頭だけ馬名説明があるのはなぜ?
誤植系を久々に見つけたので、近い話のあるこちらで紹介。見つけたのは、新馬戦に出走があったヤマタケアオイバラの血統表です。
ヤマタケアオイバラ自体は8番人気で注目じゃなかったのですが、私は穴馬狙いのPOGもやっていたので確認。デビューした上3頭のうち1頭が中央で3勝しているという、8番人気としてはなかなか良い血統です。ただ、父のジャスタウェイを私は評価していないので、POG指名はせず。結果、8番人気なのに、最下位である16位と予想以上の惨敗でした。
さて、問題は誤植の話です。上記で少し書いたように、私は兄弟の戦績を参考にするため、netkeibaの血統表のページで兄弟が何勝しているか確認します。netkeibaの血統表の牝系図では、普通以下のヤマタケアオイバラの近親の例のように中央と地方の勝利数と重賞の好走歴などが書かれているのが普通です。
|-- ファインチョイス (牝 2009 鹿毛 アドマイヤムーン) 4勝
| | 1着 - 函館2歳S(G3)
| | 3着 - KBSファンタジーS(G3)
| |-- プライムチョイス (牝 2015 鹿毛 ロードカナロア) 地方1勝
| | |-- プライスレス (牝 2020 鹿毛 ビッグアーサー) 中央現役
| | `-- プライムチョイスの2021 (牝 2021 鹿毛 モーニン)
| |-- ガデスチョイス (牝 2016 黒鹿毛 キンシャサノキセキ)
| |-- エクスチェンジ (牝 2017 栗毛 マジェスティックウォリアー) 1勝
ところが、ヤマタケアオイバラの近くだけ変だったので目立っていました。なぜかヤマタケアオイバラの姉のところにだけ、馬名の意味・由来の説明が書かれていたのです。こんなの、初めて見ましたわ!
|-- マルヨパトリオット (牝 2008 栗毛 アルカセット) 地方4勝
| |-- マルヨパトリオットの2014 (牝 2014 栗毛 フリオーソ)
| |-- ミスズフリオーソ (牡 2015 栗毛 フリオーソ) 3勝
| |-- リングアップ (牝 2017 栗毛 スマートファルコン) 地方2勝、獲物を狙うハヤブサの旋回上昇(鷹狩り用語)
| |-- ケイティレジェンド (牡 2018 鹿毛 リオンディーズ)
| |-- ヤマタケアオイバラ (牡 2020 鹿毛 ジャスタウェイ) 中央現役
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2020102211/
なぜこんな間違いが起きたのか想像できません。そもそもnetkeibaでは、馬名の意味・由来の説明の項目を見たことがないため、別の部分を間違って参照している…という感じでもなさそうです。まさか手作業で反映しているってことはないでしょうが、そうしたミスでも不自然。担当者がいたずらしたんでしょうか?
なぜか1頭だけ馬名説明のあったリングアップ自身の血統表・牝系図も確認してみると、同様に「獲物を狙うハヤブサの旋回上昇(鷹狩り用語) 」との説明が見えます。
さらにリングアップのトップページを確認してみると、こちらにもありました! 受賞歴のところに先ほどと同じ馬名説明がなぜか書かれています。
受賞歴
獲物を狙うハヤブサの旋回上昇(鷹狩り用語)
https://db.netkeiba.com/horse/2017100894/
全然思いつかなかったのですが、そういや血統表・牝系図では受賞歴も網羅。例えば、ジャングルポケットの場合は、トップページと血統表・牝系図で以下のように書いています。
受賞歴
JRA賞年度代表馬(2001年)、JRA賞最優秀3歳牡馬(2001年)
https://db.netkeiba.com/horse/1998101786/
| |-- ジャングルポケット (牡 1998 鹿毛 トニービン) 5勝、JRA賞年度代表馬(2001年)、JRA賞最優秀3歳牡馬(2001年)
| | 1着 - 東京優駿(G1)、ジャパンC(G1)、札幌3歳S(G3)、共同通信杯(G3)
| | 2着 - 天皇賞(春)(G1)、阪神大賞典(G2)、ラジオたんぱ杯3歳S(G3)
| | 3着 - 皐月賞(G1)、札幌記念(G2)
https://db.netkeiba.com/horse/ped/1998101786/
どうも受賞歴の記載の時点で、自動化したソフトか手作業かなにかでミスして、血統表にも掲載された…という流れである模様。いずれによ「なぜこんな間違いを…?」というものではなありますが、最初見たときよりは理解できるミスになっています。
■2012/11/24 こぼれ話まとめ:いくらなんでもそれは長すぎる長距離戦・芝18600m
■2022/06/21 netkeibaで誤植?血統の戦績紹介で1頭だけ馬名説明があるのはなぜ?
■2023/11/21 誰でもしてるクラシック登録を期待馬で忘れるミスをやらかす?
ベランジェールという馬の掲示板を見ていて、そんなことあるんだ!と驚いたのが、クラシック登録を忘れてしまい、万が一の際には200万円支払うという痛恨のミスが発生した…という話。
最終的には、クラブ側(DMMドリームクラブ)のミスということになったそうですけど、調教師(木村哲也)のミスも当初は疑われていました。こういうの気づかないもんなんですかね?
また、ここのやり取りを見ていて、それほど有望な馬でなくてもとりあえずクラシック登録はしまくっているのかな?とも思いました。事実ならこれも初めて知ったという話。これは期待馬扱いされていたベランジェールがなぜ未登録なのか?といった文脈で出てきた話です。
あと、気になったのが、200万円の重大性に関するコメントがなかったこと。逆に「追加登録が必要ならクラブ側が費用負担をすると言っていますし、もういいのでは」というコメントならありました。
「クラブが払う」となると、その金額をクラブはどこかで稼ぐ必要があります。となると、ベランジェールに限らないクラブ会員の負担として最終的には乗っかってくる可能性が高いです。相当なミスであり、割と重大な事態なんですよね…。
[1007] セイウンコクサイさん
重賞の一つも勝たないと、な価格、育成時はいまだかつてないくらいのアゲアゲコメント、
桜花賞がどうだこうだといっておきながら、なんと!
クラシック登録してなし。
[1008] チョコボウラー向井さん OXkVk5Y フォローする
確かに。1回目からもう登録してない。
私の他の出資馬でまだまだデビュー先になりそうな馬たちいますが、とりあえず1回目は登録してます。
この馬してないってどゆこと?(中略)
万が一出れるようになったら200万払って登録すればいいやって考え?
[1009] ゲストさん QTQ5l4E フォローする
>>1007
これは驚愕の事実。よく見つけたね…笑
期待馬が登録するものじゃなくて、登録しない理由がある馬が登録しないものくらいに考えてたけど。ましてやクラブ馬なんて気遣ってノータイムで登録ちゃうんかい。
信じられん…
[1013] うーたんさん FTYiYJE フォローする
>>1012
どうなんでしょうね…
調べてみたら手塚厩舎木村厩舎の他の2歳未勝利馬でも大体クラシック登録されてました。
[1015] すけ兄さん MSWYBFE フォローする
公式のお知らせで出ましたね
クラブと厩舎間の確認不足とのこと
追加登録費用との“差額”はクラブ持ちらしいです
[1016] kwtnさん ESOFeVk フォローする
5大競走未登録はまさかのガチ事務作業ミスらしいです。万が一桜花賞、オークスに出る場合はクラブで差額を負担してくれるらしいです。こういうのってクラブ側が一元管理してるものと思ってたのですが、厩舎も絡んでたのですね。ほうれんそう大事。
[1017] うーたんさん FTYiYJE フォローする
クラブから公式でお知らせ来ましたね。
クラブと厩舎側との確認不足によるミスとのこと。
追加登録料200万と通常登録料の差額は全てはクラブ負担。
再発防止策として今後はクラブが一括して登録を行うという事でした。
https://db.netkeiba.com/?pid=horse_board&id=2021105484
■2012/11/24 こぼれ話まとめ:いくらなんでもそれは長すぎる長距離戦・芝18600m
パソコン内整理していたら出てきた「いくらなんでもそれは長すぎる」というhtml。何かな?と思ったら、トップガンドリームという競馬サイトで以下のような記述があったのを保存していただけでした。
-----引用 ここから-----
時事通信杯 フラワーカップ (GⅢ)
2003年 3月23日 中山競馬場 <b>芝18600m</b>
第11レース サラ系3歳牝馬オープン 別定
-----引用 ここまで-----
まあ、単なる誤植なんですけど、こういうの好きなんですよね。
芝18600m。嫌すぎますね。どんだけ長いんだよという。スーパーステイヤーです。
しかも、3歳の牝馬ですよ。かわいそうに。菊花賞が芝3000ですから、6.2回分。菊花賞が3分数秒のタイムですからバテずにそのまま行っても20分くらいかかるかな?長いわぁー。
(補足:トップガンドリームはもう名前も覚えていなかったくらいのサイトですが、残っていたhtml見た感じだとコンピュータによる競馬予想サイト。
私は人気をある程度見ないと予想できないので前日予想オッズがあったか、展開予想が当時好きだったので逃げ・選考馬などの脚質の表示があったか、あるいはその両方か?といった感じじゃないかと思います)
■2022/06/21 netkeibaで誤植?血統の戦績紹介で1頭だけ馬名説明があるのはなぜ?
誤植系を久々に見つけたので、近い話のあるこちらで紹介。見つけたのは、新馬戦に出走があったヤマタケアオイバラの血統表です。
ヤマタケアオイバラ自体は8番人気で注目じゃなかったのですが、私は穴馬狙いのPOGもやっていたので確認。デビューした上3頭のうち1頭が中央で3勝しているという、8番人気としてはなかなか良い血統です。ただ、父のジャスタウェイを私は評価していないので、POG指名はせず。結果、8番人気なのに、最下位である16位と予想以上の惨敗でした。
さて、問題は誤植の話です。上記で少し書いたように、私は兄弟の戦績を参考にするため、netkeibaの血統表のページで兄弟が何勝しているか確認します。netkeibaの血統表の牝系図では、普通以下のヤマタケアオイバラの近親の例のように中央と地方の勝利数と重賞の好走歴などが書かれているのが普通です。
|-- ファインチョイス (牝 2009 鹿毛 アドマイヤムーン) 4勝
| | 1着 - 函館2歳S(G3)
| | 3着 - KBSファンタジーS(G3)
| |-- プライムチョイス (牝 2015 鹿毛 ロードカナロア) 地方1勝
| | |-- プライスレス (牝 2020 鹿毛 ビッグアーサー) 中央現役
| | `-- プライムチョイスの2021 (牝 2021 鹿毛 モーニン)
| |-- ガデスチョイス (牝 2016 黒鹿毛 キンシャサノキセキ)
| |-- エクスチェンジ (牝 2017 栗毛 マジェスティックウォリアー) 1勝
ところが、ヤマタケアオイバラの近くだけ変だったので目立っていました。なぜかヤマタケアオイバラの姉のところにだけ、馬名の意味・由来の説明が書かれていたのです。こんなの、初めて見ましたわ!
|-- マルヨパトリオット (牝 2008 栗毛 アルカセット) 地方4勝
| |-- マルヨパトリオットの2014 (牝 2014 栗毛 フリオーソ)
| |-- ミスズフリオーソ (牡 2015 栗毛 フリオーソ) 3勝
| |-- リングアップ (牝 2017 栗毛 スマートファルコン) 地方2勝、獲物を狙うハヤブサの旋回上昇(鷹狩り用語)
| |-- ケイティレジェンド (牡 2018 鹿毛 リオンディーズ)
| |-- ヤマタケアオイバラ (牡 2020 鹿毛 ジャスタウェイ) 中央現役
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2020102211/
なぜこんな間違いが起きたのか想像できません。そもそもnetkeibaでは、馬名の意味・由来の説明の項目を見たことがないため、別の部分を間違って参照している…という感じでもなさそうです。まさか手作業で反映しているってことはないでしょうが、そうしたミスでも不自然。担当者がいたずらしたんでしょうか?
なぜか1頭だけ馬名説明のあったリングアップ自身の血統表・牝系図も確認してみると、同様に「獲物を狙うハヤブサの旋回上昇(鷹狩り用語) 」との説明が見えます。
さらにリングアップのトップページを確認してみると、こちらにもありました! 受賞歴のところに先ほどと同じ馬名説明がなぜか書かれています。
受賞歴
獲物を狙うハヤブサの旋回上昇(鷹狩り用語)
https://db.netkeiba.com/horse/2017100894/
全然思いつかなかったのですが、そういや血統表・牝系図では受賞歴も網羅。例えば、ジャングルポケットの場合は、トップページと血統表・牝系図で以下のように書いています。
受賞歴
JRA賞年度代表馬(2001年)、JRA賞最優秀3歳牡馬(2001年)
https://db.netkeiba.com/horse/1998101786/
| |-- ジャングルポケット (牡 1998 鹿毛 トニービン) 5勝、JRA賞年度代表馬(2001年)、JRA賞最優秀3歳牡馬(2001年)
| | 1着 - 東京優駿(G1)、ジャパンC(G1)、札幌3歳S(G3)、共同通信杯(G3)
| | 2着 - 天皇賞(春)(G1)、阪神大賞典(G2)、ラジオたんぱ杯3歳S(G3)
| | 3着 - 皐月賞(G1)、札幌記念(G2)
https://db.netkeiba.com/horse/ped/1998101786/
どうも受賞歴の記載の時点で、自動化したソフトか手作業かなにかでミスして、血統表にも掲載された…という流れである模様。いずれによ「なぜこんな間違いを…?」というものではなありますが、最初見たときよりは理解できるミスになっています。
2023年11月19日日曜日
競走馬のストレス発散 砂浴び・ボール遊び・牧草地で草を食む
■2015/12/12 競走馬のストレス発散 砂浴び・ボール遊び・牧草地で草を食む
■2015/12/12 競走馬のストレス発散 砂浴び・ボール遊び・牧草地で草を食む
Enjoy Ruffian 2011年5月号の奥村武さんの連載「お馬さんの胸の内」。14回目は「楽しい時間」というタイトルでした。競走馬の"楽しみといえば、たまにやってくる厩務員をはじめ厩舎のスタッフにかまってもらえるとき、そして食事の時間"だといいます。
ただ、これ以外にも楽しむ工夫があります。奥村武さんは国枝厩舎の調教助手なので、たぶんそこでの話でしょうが、ボール遊びもするんだそうです。意外すぎます。
<彼には担当の厩務員がゴムで出来た大きなボールをプレゼントしてあげていました。遊びたい盛りの彼はしばし厩務員とボール遊び。口にくわえられるように安全な取っ手があるので、人と馬のボール遊びも可能です。ときには1人でくわえて、投げて遊んでいます>
もう一つは牧草地(?)で草を食むという話。放牧に出して…という話ではなく、厩舎にあるわずかなスペースを利用して「牧草畑」を作ったという話です。
<そこで生の牧草を嬉しそうにほおばるキッツ(引用者注:マイネルキッツ)くん。ここに移動や行動の自由はありません。それでも馬としての本能を目覚めさせる行動、採草。刈ってきた生草でもお馬さんたちは嬉しそうに食べています。しかし、地面に生えている草には根もあり、土も付いています。それらを地面からバリバリっと引きちぎって食べる快感。これは何にも代え難い彼らのストレス発散、そして楽しい時間なのではないでしょうか>
紹介済みだと勘違いしていましたが、私が競走馬のストレス発散で真っ先に思いついたのが「砂浴び」でした。これがかわいすぎてもだえるのです。
元動画が削除されてしまったのですが、ここで当初貼っていた動画では、ひんひん言っているのがかわいすぎでした。(一部2022/09/29修正)
動画の馬もちょっとやって満足していましたが、1,2回で普通は満足するらしいんですね。でも、以前どこかで見た厩務員さんの話によると、無性に砂浴びが好きな子がいて5回も6回もやるんだとか。かわいすぎます。
あと、ラフィアンの以前のコラムでも、馬体をピッカピカにきれいにして出してやっても戻ってくるときに泥ん中で砂浴び(泥浴び?)しちゃう…という話があった記憶がありました。
この体をきれいにするのがまたたいへんで困るものの、やはり楽しみなので仕方ないと書いていたと思います。本当、馬は砂浴び大好きなんですね。和みますわ。
■2015/12/12 競走馬のストレス発散 砂浴び・ボール遊び・牧草地で草を食む
Enjoy Ruffian 2011年5月号の奥村武さんの連載「お馬さんの胸の内」。14回目は「楽しい時間」というタイトルでした。競走馬の"楽しみといえば、たまにやってくる厩務員をはじめ厩舎のスタッフにかまってもらえるとき、そして食事の時間"だといいます。
ただ、これ以外にも楽しむ工夫があります。奥村武さんは国枝厩舎の調教助手なので、たぶんそこでの話でしょうが、ボール遊びもするんだそうです。意外すぎます。
<彼には担当の厩務員がゴムで出来た大きなボールをプレゼントしてあげていました。遊びたい盛りの彼はしばし厩務員とボール遊び。口にくわえられるように安全な取っ手があるので、人と馬のボール遊びも可能です。ときには1人でくわえて、投げて遊んでいます>
もう一つは牧草地(?)で草を食むという話。放牧に出して…という話ではなく、厩舎にあるわずかなスペースを利用して「牧草畑」を作ったという話です。
<そこで生の牧草を嬉しそうにほおばるキッツ(引用者注:マイネルキッツ)くん。ここに移動や行動の自由はありません。それでも馬としての本能を目覚めさせる行動、採草。刈ってきた生草でもお馬さんたちは嬉しそうに食べています。しかし、地面に生えている草には根もあり、土も付いています。それらを地面からバリバリっと引きちぎって食べる快感。これは何にも代え難い彼らのストレス発散、そして楽しい時間なのではないでしょうか>
紹介済みだと勘違いしていましたが、私が競走馬のストレス発散で真っ先に思いついたのが「砂浴び」でした。これがかわいすぎてもだえるのです。
元動画が削除されてしまったのですが、ここで当初貼っていた動画では、ひんひん言っているのがかわいすぎでした。(一部2022/09/29修正)
動画の馬もちょっとやって満足していましたが、1,2回で普通は満足するらしいんですね。でも、以前どこかで見た厩務員さんの話によると、無性に砂浴びが好きな子がいて5回も6回もやるんだとか。かわいすぎます。
あと、ラフィアンの以前のコラムでも、馬体をピッカピカにきれいにして出してやっても戻ってくるときに泥ん中で砂浴び(泥浴び?)しちゃう…という話があった記憶がありました。
この体をきれいにするのがまたたいへんで困るものの、やはり楽しみなので仕方ないと書いていたと思います。本当、馬は砂浴び大好きなんですね。和みますわ。
2023年11月17日金曜日
松岡正海は小学生時代から騎手目指し体を小さくする努力をしていた
■2020/07/18 松岡正海は小学生時代から騎手目指し体を小さくする努力をしていた
■2013/3/10 松岡正海騎手、外食代より安い騎手進上金でも海外に騎乗しに行く (2022/10/16再投稿)
■2020/07/18 松岡正海は小学生時代から騎手目指し体を小さくする努力をしていた
Our Pleasureの巻頭のごあいさつは、岡田兄弟がかわりばんこでやっていますが、2019年3月号はウインの岡田義広さんの番でした。この回では、ウインの主戦騎手とも言える松岡正海騎手の話をしていていました。
2019年、ウインブライトで金杯を勝った松岡正海騎手ですが、翌日に馬に蹴られて骨折し乗り替わり。周りからは「金杯で運を使ったな」なんて言われたものの、本人はむしろこれを幸運だといいます。最悪な状態を考えれば、尺骨で済んだのはまだ運が良かったのではというのこと。前向きですね。
後日、岡田義広さんがその覚悟と行動力にいつも刺激を受けるといった話を本人にすると、小学生時代の以下のような話をしていたそうです。
「小学2、3年生のときから騎手になりたくて、体を大きくしないために、物が入った押し入れの狭いところで寝たり、中学1年のときは体重がすでに41kgで競馬学校の受験資格が43kg以内だったので、そこから、ほとんど物を食べた記憶がないです。そうして中学3年までずっと41kgを維持しました。弟は身長180cmありますけど、自分は騎手を目指してずっと我慢していました。だから、そこらへんの騎手には負けられないんです」
身長が高い騎手が調整に苦労するという話は過去にもやっています。馬への負担もありますから斤量を増やせ!と主張するわけにもいかないのですけど、ここらへんは結構ブラックなところもありますね。うまい解決策が思いつきません。
■2013/3/10 松岡正海騎手、外食代より安い騎手進上金でも海外で騎乗しに行く
アワープレジャー2012年8月号児玉敬さんのアイルランド厩舎通信で、アイルランドの児玉敬調教師の馬に乗るために、松岡正海騎手が来た…という話がありました。「僕の厩舎の管理馬に乗るためだけに、ウィークデイの数日を利用して、わざわざ日本から来てくれた」といいます。
http://www.ruffian.co.jp/site/ourpleasure/ourpleasure.php
このときの騎乗馬はAsian Wingという馬。その時点でトップウェイトかつ1番人気だったそうですが、別の回を見ているとたぶんこのときはボロ負けていたと思います。気性に難がある子のようで、この子の話がまたおもしろいんですけど、それは別の機会に。ここではタイトルにした騎手進上金の話です。
カラの街の中華料理屋さんの会計がAsian Wing が勝った時の騎手進上金を超える金額であることに気付いて「勝っても中華料理店でご飯も食べられない進上金のレースのために、よくまあ大きな経費を使って日本から乗りに来るよな!? 相変わらずあきれるよ…」とからかうと「世界で一番厳しい競馬をしているこのアイルランドでたとえ1 鞍でも乗れるなら、決してもったいないとは思わないです」と熱い答えで返されたといいます。
ただし、児玉敬調教師が「松岡君、トレイルまだまだ若いでしょ!(略)シャドウゲイトもやっと動きにタフさが出てきたと思う。この2 頭でまた欧州の大舞台に挑戦出来たらと思う」と夢を語ったところ、上記の発言を踏まえてやり返されました。
「調教師の進上金でだってさっきの中華料理店でご飯も食べれないですよね!? 何でここで調教師なんですか?」と悪戯っぽく笑っていたといいます。
児玉敬さんは一度お金がなくなって調教師を辞めていますけど、アイルランドではとにかく調教師が儲からないどころか、お金が減るばっかりみたいです。他の人でも調教師をやるためにお金を溜めて無くなったらまた……みたいなのをやっていると以前書いていたような気がしますね。お金を稼ぐ仕事というよりは趣味の世界です。
調教師になるハードルは日本の方が高いと思いますけど、きちんとやっていける日本は恵まれています。たぶん馬主が今くらいの損で済んでいるというのも、日本はすごいんじゃないでしょうか。
こういう(たぶん)世界に誇れるであろう日本競馬の良いところは、残していってほしいですね。
■2013/3/10 松岡正海騎手、外食代より安い騎手進上金でも海外に騎乗しに行く (2022/10/16再投稿)
■2020/07/18 松岡正海は小学生時代から騎手目指し体を小さくする努力をしていた
Our Pleasureの巻頭のごあいさつは、岡田兄弟がかわりばんこでやっていますが、2019年3月号はウインの岡田義広さんの番でした。この回では、ウインの主戦騎手とも言える松岡正海騎手の話をしていていました。
2019年、ウインブライトで金杯を勝った松岡正海騎手ですが、翌日に馬に蹴られて骨折し乗り替わり。周りからは「金杯で運を使ったな」なんて言われたものの、本人はむしろこれを幸運だといいます。最悪な状態を考えれば、尺骨で済んだのはまだ運が良かったのではというのこと。前向きですね。
後日、岡田義広さんがその覚悟と行動力にいつも刺激を受けるといった話を本人にすると、小学生時代の以下のような話をしていたそうです。
「小学2、3年生のときから騎手になりたくて、体を大きくしないために、物が入った押し入れの狭いところで寝たり、中学1年のときは体重がすでに41kgで競馬学校の受験資格が43kg以内だったので、そこから、ほとんど物を食べた記憶がないです。そうして中学3年までずっと41kgを維持しました。弟は身長180cmありますけど、自分は騎手を目指してずっと我慢していました。だから、そこらへんの騎手には負けられないんです」
身長が高い騎手が調整に苦労するという話は過去にもやっています。馬への負担もありますから斤量を増やせ!と主張するわけにもいかないのですけど、ここらへんは結構ブラックなところもありますね。うまい解決策が思いつきません。
■2013/3/10 松岡正海騎手、外食代より安い騎手進上金でも海外で騎乗しに行く
アワープレジャー2012年8月号児玉敬さんのアイルランド厩舎通信で、アイルランドの児玉敬調教師の馬に乗るために、松岡正海騎手が来た…という話がありました。「僕の厩舎の管理馬に乗るためだけに、ウィークデイの数日を利用して、わざわざ日本から来てくれた」といいます。
http://www.ruffian.co.jp/site/ourpleasure/ourpleasure.php
このときの騎乗馬はAsian Wingという馬。その時点でトップウェイトかつ1番人気だったそうですが、別の回を見ているとたぶんこのときはボロ負けていたと思います。気性に難がある子のようで、この子の話がまたおもしろいんですけど、それは別の機会に。ここではタイトルにした騎手進上金の話です。
カラの街の中華料理屋さんの会計がAsian Wing が勝った時の騎手進上金を超える金額であることに気付いて「勝っても中華料理店でご飯も食べられない進上金のレースのために、よくまあ大きな経費を使って日本から乗りに来るよな!? 相変わらずあきれるよ…」とからかうと「世界で一番厳しい競馬をしているこのアイルランドでたとえ1 鞍でも乗れるなら、決してもったいないとは思わないです」と熱い答えで返されたといいます。
ただし、児玉敬調教師が「松岡君、トレイルまだまだ若いでしょ!(略)シャドウゲイトもやっと動きにタフさが出てきたと思う。この2 頭でまた欧州の大舞台に挑戦出来たらと思う」と夢を語ったところ、上記の発言を踏まえてやり返されました。
「調教師の進上金でだってさっきの中華料理店でご飯も食べれないですよね!? 何でここで調教師なんですか?」と悪戯っぽく笑っていたといいます。
児玉敬さんは一度お金がなくなって調教師を辞めていますけど、アイルランドではとにかく調教師が儲からないどころか、お金が減るばっかりみたいです。他の人でも調教師をやるためにお金を溜めて無くなったらまた……みたいなのをやっていると以前書いていたような気がしますね。お金を稼ぐ仕事というよりは趣味の世界です。
調教師になるハードルは日本の方が高いと思いますけど、きちんとやっていける日本は恵まれています。たぶん馬主が今くらいの損で済んでいるというのも、日本はすごいんじゃないでしょうか。
こういう(たぶん)世界に誇れるであろう日本競馬の良いところは、残していってほしいですね。
2023年11月15日水曜日
エリザベス女王は馬主なだけでなく元騎手でもある?
■2019/04/13 エリザベス女王は馬主なだけでなく元騎手でもある?
■2022/09/14 207年の歴史の中で初…という快挙を成し遂げたエリザベス女王
■2022/10/10 勝者にトロフィーを授けるはずだったレースで勝ってしまい急遽交代
■2018/03/24 馬主だったイギリスのチャーチル首相、父や祖父も大物
■2018/03/24 クラシック勝利 生産馬はトレヴやハービンジャーに繋がる
■2019/04/13 エリザベス女王は馬主なだけでなく元騎手でもある?
イギリス王室は歴史的に競馬との関係が深いのですが、現在のエリザベス女王も馬主として知られます。「5歳から馬に乗り、若かりし頃には自らレースにも出場したことがあるという筋金入りのホースウーマン」とのことで、ある意味、元騎手かな?と思いました。
辞書によると、騎手の意味には「馬に乗る人」というのがあり、これならイエス。ただ、競馬で馬に乗る人、職業として馬に乗る人といった意味もあり、この場合はノーです。
さて、馬主の話。現在の所有頭数は25頭ほど。 最近はすごい馬はいないようですけど、英クラシックの勝利数は5回であり、有力な馬主と言って良いでしょう。直近のG1勝ちはロイヤルアスコット開催のG1ゴールドCをエスティメイトで勝った2013年だそうです。
(【世界の馬主紹介 Vol.4】エリザベス女王 | JRA-VAN Ver.Worldより)
で、このロイヤルアスコットなんですけど、イギリス王室が主催する競馬開催で、アスコット競馬場自体も王室が所有。1711年、大の馬好きであったアン女王が作らせた競馬場です。
エリザベス女王はロイヤルスタッドで競走馬の生産も行っていますが、王室関連では競馬場と競馬開催をやっているってのが、一番スケールがでかいですね。
■2022/09/14 207年の歴史の中で初…という快挙を成し遂げたエリザベス女王
過去投稿を見直していて、エリザベス女王のこの投稿が目に止まりました。エリザベス女王が亡くなったばかりのためです。検索すると、やはり馬関係の記事も出ていますね。<ディープインパクトとの縁 優秀なブリーダーだったエリザベス女王>(植松佳香 2022年9月9日 18時11分)という記事がありました。
幼女時代から馬に乗っていた、高齢になっても馬に乗っていた…など、馬好きエピソードもあります。
<8日に死去した英国のエリザベス女王は、無類の競馬好きとしても知られていた。日本でも毎年行われる中央競馬の「エリザベス女王杯」。1975年にエリザベス女王が来日したのを記念して始まったものだ。
女王は競馬場にレースを見に足を運ぶだけでなく、自身も馬の所有者であり、優秀なブリーダーでもあった。昨年には競馬界への貢献をたたえられ、英国で殿堂入りも果たしている>
<4歳の誕生日に祖父のジョージ5世からポニーをもらい、乗馬を習ったのが馬との付き合いの始まりだった。それ以来、90歳を過ぎても乗馬を続けていたという>
https://www.asahi.com/articles/ASQ995STXQ99UHBI03Q.html
タイトルになっていたのは、ディープインパクトの話です。ディープインパクトの曽祖母にあたる「ハイクレア」(Highclere)はエリザベス女王の生産・所有馬…という話。ただ、話はこれだけであり、記事の中では主要なところではありません。
一方、エリザベス女王の思い出の所有馬は、「エスティメート」だったようです。 ノーフォーク州サンドリンガムにあるエリザベス女王の別邸で、まず目につくのが、女王競走馬「エスティメート」の等身大の彫刻だといいます。この馬で、エリザベス女王は史上初めて…という快挙を成し遂げます。
<エスティメートは2013年、英王室が主催する競馬イベント「ロイヤルアスコット」のメインレース「ゴールドカップ」で勝利。在位中の君主が所有する馬による勝利は、このレースの207年の歴史の中で初めてだった>
■2022/10/10 勝者にトロフィーを授けるはずだったレースで勝ってしまい急遽交代
前回の「207年の歴史の中で初…という快挙を成し遂げたエリザベス女王」の補足。英王室が主催する競馬イベント「ロイヤルアスコット」のメインレース「ゴールドカップ」で勝利した…ということで、自分が主催するレースに自分が勝ってしまった形です。
このため、<この日、勝者にトロフィーを授けるはずだったエリザベス女王は、自身が次男のヨーク公からトロフィーを受け取った>という予定変更が行われたそうです。
これを紹介した記事<競馬=エリザベス女王の所有馬、ゴールドカップで初勝利>(ロイター 2013年6月21日12:12 午後9年前更新)によると、このときゴールドカップを勝ったエスティメートは、前年のロイヤルアスコットでも、G3クイーンズバーズで勝利していたとのことです。
王室が所有の馬が王室が主催するレースで勝利すること自体はあったものの、メインである「ゴールドカップ」で勝利したのは初めて…ということでしょうね。
https://jp.reuters.com/article/l3n0ex0d2-horse-racing-queen-idJPTYE95K02C20130621
この「ゴールドカップ」というのは、以前別の投稿で紹介したことがあります。ピンと来る人はピンと来るでしょうが、日本で言う「金杯」にあたります。ダービーなどがそうであるように、各国で競馬の母国イギリスのレースを真似たため、ゴールドカップというのも世界各地であります。
ただし、日本の金杯とはかなり性格が異なるんですよ。ウィキペディアでは、以下のような説明。超・長距離レースなんです。イギリスの平地G1の中では売上ベスト5の人気レースで、格の高さも日本の金杯とは全然違います。
<ゴールドカップ(Gold Cup)とはイギリス王室とBHA(英国競馬統括機構)が6月にアスコット競馬場の芝19ハロン210ヤードで施行する競馬のG1競走である。様々な競技の国内や世界中のゴールドカップ(金杯)が認知されているため、開催競馬場の名前から取りアスコットゴールドカップ(Ascot Gold Cup)とも呼ばれる。>
<イギリス王室が開催するロイヤルアスコット開催3日目のメイン競走である。創設年は1807年であり、現在イギリスで行われている競走の中でも長い歴史を持つ。古くは古馬最高峰のレースとされ、歴代の勝ち馬にはセントサイモンやグラディアトゥールなどの名馬が並んでいる。グレード/グループ制で格付けされている平地競走としてはフランスのカドラン賞(4000m)を上回り世界で最も長い距離を誇る。
現在はイギリス、フランス、アイルランドのステイヤーが集う競走となっており、グッドウッドカップ(G1、16ハロン)、ドンカスターカップ(G2、18ハロン)とともにカップ三冠(長距離三冠)を形成している>
日本の金杯(今で言う中山金杯)も実を言うと、 5歳以上の馬によるハンデキャップの重賞競走「金盃」の名称で創設した1952年は2600mという比較的長距離のレースで、イギリスのゴールドカップに倣った様子が見られます。
しかし、1960年(昭和35年)に新年最初の重賞として創設されたアメリカジョッキークラブカップ(AJCC)と入れ替わる形で、翌1961年より芝2000mに短縮。時期も同様にAJCCとの交換で新年最初の節の開催になり、新年度の中央競馬の開幕を飾る重賞として定着したそうです。
■2018/03/24 馬主だったイギリスのチャーチル首相、父や祖父も大物
イギリスの首相だったウィンストン・チャーチルは、競馬にも熱中していた方でした。 チャーチルの父ランドルフは、同じ政治家で、大蔵大臣を務めたほどの人物でしたが、やはり馬主としても大物。チャーチルが15歳だった1889年には、英オークスを自身が所有するラベスドゥジュアルで制しています。
また、 母方の祖父であるレオナルド・ジェロームもすごいです。
アメリカ・ニューヨークの大富豪として有名なのですけど、ベルモントパーク競馬場の前身で、第1回のベルモントSの舞台となったジェロームパーク競馬場を開設した人物。現在のニューヨーク競馬の基礎を築いたという重要でスケールのでかい役割を果たしています。超大物です。
ちなみに、 その名は、今もアケダクト競馬場で開催されているG3ジェロームSというレースに残されているといいます。
(Our Pleasure2016年2月号 Racing 360 秋山 響より)
■2018/03/24 クラシック勝利 生産馬はトレヴやハービンジャーに繋がる
ただし、チャーチル自身は、戦後の1949年、75歳になって初めて馬主になっています。遅かったんですね。
ところが、 最初に持ったコロニストという馬が自身の名を冠したウィンストンチャーチルSを勝つなどして、いきなり13勝します。ゴールドカップ2着の実績も挙げました。
また、1955年にはダークイシューで愛1000ギニーに勝ってクラシック制覇を達成。父と同様に、大レースに名を残しました。
一方で、父の方で話がなかった生産の方にも手を出した点は違うところ。イギリスのニューチャペルスタッドを購入し、ヴィエナとハイハットというともに1957年生まれの2 頭が誕生します。
ヴィエナはフランスのアルクール賞など7勝を挙げ、ガネー賞でも2着に入るなどトップクラスで活躍した一流馬。しかし、もっと重要なのは1968 年の凱旋門賞馬で、1973、74年と2年続けて英リーディングサイアーに輝いたヴェイグリーノーブルを出したこと。
ヴェイグリーノーブルの産駒は、エンペリー、ゲイメセン、ミシシッピアンと3頭も日本の種牡馬が輸入されました。さらにヴィエナ自身も日本に輸入されたということで、非常に日本と縁があります。
ただし、ことごとく不振。とはいえ、スマートファルコンの母の父はミシシッピアンですから、G1馬に繋がっている馬はいました。
また、凱旋門賞を連覇した名牝トレヴの5代血統表にヴェイグリーノーブル~ゲイメセンの名を見つけることができるとのこと。血統表を実際に見ていると、ゲイメセンは、母父母父ですね。
もう1頭のハイハットは?と言うと、アリカーン国際記念ゴールドCを制し、凱旋門賞でも4 着に入るなどしましたが、こちらもやはり強調すべきは種牡馬としての実績。
1966 年の英1000ギニーを制したグラッドラグズ、1973 年の愛1000ギニーの勝ち馬クルーナーなどがクラシックで活躍。そのほかにもジョッキークラブC3連覇のハイラインなどを送り、のちに日本で供用された際の産駒からもダービー3着のカンパーリやステイヤーズSを勝ったフジノハイハットを出しました。
この父系も、結局は衰退したものの、ハービンジャーの5代血統表を見ればハイハット~ハイラインの流れを確認することができるとのことでした。
■2022/09/14 207年の歴史の中で初…という快挙を成し遂げたエリザベス女王
■2022/10/10 勝者にトロフィーを授けるはずだったレースで勝ってしまい急遽交代
■2018/03/24 馬主だったイギリスのチャーチル首相、父や祖父も大物
■2018/03/24 クラシック勝利 生産馬はトレヴやハービンジャーに繋がる
■2019/04/13 エリザベス女王は馬主なだけでなく元騎手でもある?
イギリス王室は歴史的に競馬との関係が深いのですが、現在のエリザベス女王も馬主として知られます。「5歳から馬に乗り、若かりし頃には自らレースにも出場したことがあるという筋金入りのホースウーマン」とのことで、ある意味、元騎手かな?と思いました。
辞書によると、騎手の意味には「馬に乗る人」というのがあり、これならイエス。ただ、競馬で馬に乗る人、職業として馬に乗る人といった意味もあり、この場合はノーです。
さて、馬主の話。現在の所有頭数は25頭ほど。 最近はすごい馬はいないようですけど、英クラシックの勝利数は5回であり、有力な馬主と言って良いでしょう。直近のG1勝ちはロイヤルアスコット開催のG1ゴールドCをエスティメイトで勝った2013年だそうです。
(【世界の馬主紹介 Vol.4】エリザベス女王 | JRA-VAN Ver.Worldより)
で、このロイヤルアスコットなんですけど、イギリス王室が主催する競馬開催で、アスコット競馬場自体も王室が所有。1711年、大の馬好きであったアン女王が作らせた競馬場です。
エリザベス女王はロイヤルスタッドで競走馬の生産も行っていますが、王室関連では競馬場と競馬開催をやっているってのが、一番スケールがでかいですね。
■2022/09/14 207年の歴史の中で初…という快挙を成し遂げたエリザベス女王
過去投稿を見直していて、エリザベス女王のこの投稿が目に止まりました。エリザベス女王が亡くなったばかりのためです。検索すると、やはり馬関係の記事も出ていますね。<ディープインパクトとの縁 優秀なブリーダーだったエリザベス女王>(植松佳香 2022年9月9日 18時11分)という記事がありました。
幼女時代から馬に乗っていた、高齢になっても馬に乗っていた…など、馬好きエピソードもあります。
<8日に死去した英国のエリザベス女王は、無類の競馬好きとしても知られていた。日本でも毎年行われる中央競馬の「エリザベス女王杯」。1975年にエリザベス女王が来日したのを記念して始まったものだ。
女王は競馬場にレースを見に足を運ぶだけでなく、自身も馬の所有者であり、優秀なブリーダーでもあった。昨年には競馬界への貢献をたたえられ、英国で殿堂入りも果たしている>
<4歳の誕生日に祖父のジョージ5世からポニーをもらい、乗馬を習ったのが馬との付き合いの始まりだった。それ以来、90歳を過ぎても乗馬を続けていたという>
https://www.asahi.com/articles/ASQ995STXQ99UHBI03Q.html
タイトルになっていたのは、ディープインパクトの話です。ディープインパクトの曽祖母にあたる「ハイクレア」(Highclere)はエリザベス女王の生産・所有馬…という話。ただ、話はこれだけであり、記事の中では主要なところではありません。
一方、エリザベス女王の思い出の所有馬は、「エスティメート」だったようです。 ノーフォーク州サンドリンガムにあるエリザベス女王の別邸で、まず目につくのが、女王競走馬「エスティメート」の等身大の彫刻だといいます。この馬で、エリザベス女王は史上初めて…という快挙を成し遂げます。
<エスティメートは2013年、英王室が主催する競馬イベント「ロイヤルアスコット」のメインレース「ゴールドカップ」で勝利。在位中の君主が所有する馬による勝利は、このレースの207年の歴史の中で初めてだった>
■2022/10/10 勝者にトロフィーを授けるはずだったレースで勝ってしまい急遽交代
前回の「207年の歴史の中で初…という快挙を成し遂げたエリザベス女王」の補足。英王室が主催する競馬イベント「ロイヤルアスコット」のメインレース「ゴールドカップ」で勝利した…ということで、自分が主催するレースに自分が勝ってしまった形です。
このため、<この日、勝者にトロフィーを授けるはずだったエリザベス女王は、自身が次男のヨーク公からトロフィーを受け取った>という予定変更が行われたそうです。
これを紹介した記事<競馬=エリザベス女王の所有馬、ゴールドカップで初勝利>(ロイター 2013年6月21日12:12 午後9年前更新)によると、このときゴールドカップを勝ったエスティメートは、前年のロイヤルアスコットでも、G3クイーンズバーズで勝利していたとのことです。
王室が所有の馬が王室が主催するレースで勝利すること自体はあったものの、メインである「ゴールドカップ」で勝利したのは初めて…ということでしょうね。
https://jp.reuters.com/article/l3n0ex0d2-horse-racing-queen-idJPTYE95K02C20130621
この「ゴールドカップ」というのは、以前別の投稿で紹介したことがあります。ピンと来る人はピンと来るでしょうが、日本で言う「金杯」にあたります。ダービーなどがそうであるように、各国で競馬の母国イギリスのレースを真似たため、ゴールドカップというのも世界各地であります。
ただし、日本の金杯とはかなり性格が異なるんですよ。ウィキペディアでは、以下のような説明。超・長距離レースなんです。イギリスの平地G1の中では売上ベスト5の人気レースで、格の高さも日本の金杯とは全然違います。
<ゴールドカップ(Gold Cup)とはイギリス王室とBHA(英国競馬統括機構)が6月にアスコット競馬場の芝19ハロン210ヤードで施行する競馬のG1競走である。様々な競技の国内や世界中のゴールドカップ(金杯)が認知されているため、開催競馬場の名前から取りアスコットゴールドカップ(Ascot Gold Cup)とも呼ばれる。>
<イギリス王室が開催するロイヤルアスコット開催3日目のメイン競走である。創設年は1807年であり、現在イギリスで行われている競走の中でも長い歴史を持つ。古くは古馬最高峰のレースとされ、歴代の勝ち馬にはセントサイモンやグラディアトゥールなどの名馬が並んでいる。グレード/グループ制で格付けされている平地競走としてはフランスのカドラン賞(4000m)を上回り世界で最も長い距離を誇る。
現在はイギリス、フランス、アイルランドのステイヤーが集う競走となっており、グッドウッドカップ(G1、16ハロン)、ドンカスターカップ(G2、18ハロン)とともにカップ三冠(長距離三冠)を形成している>
日本の金杯(今で言う中山金杯)も実を言うと、 5歳以上の馬によるハンデキャップの重賞競走「金盃」の名称で創設した1952年は2600mという比較的長距離のレースで、イギリスのゴールドカップに倣った様子が見られます。
しかし、1960年(昭和35年)に新年最初の重賞として創設されたアメリカジョッキークラブカップ(AJCC)と入れ替わる形で、翌1961年より芝2000mに短縮。時期も同様にAJCCとの交換で新年最初の節の開催になり、新年度の中央競馬の開幕を飾る重賞として定着したそうです。
■2018/03/24 馬主だったイギリスのチャーチル首相、父や祖父も大物
イギリスの首相だったウィンストン・チャーチルは、競馬にも熱中していた方でした。 チャーチルの父ランドルフは、同じ政治家で、大蔵大臣を務めたほどの人物でしたが、やはり馬主としても大物。チャーチルが15歳だった1889年には、英オークスを自身が所有するラベスドゥジュアルで制しています。
また、 母方の祖父であるレオナルド・ジェロームもすごいです。
アメリカ・ニューヨークの大富豪として有名なのですけど、ベルモントパーク競馬場の前身で、第1回のベルモントSの舞台となったジェロームパーク競馬場を開設した人物。現在のニューヨーク競馬の基礎を築いたという重要でスケールのでかい役割を果たしています。超大物です。
ちなみに、 その名は、今もアケダクト競馬場で開催されているG3ジェロームSというレースに残されているといいます。
(Our Pleasure2016年2月号 Racing 360 秋山 響より)
■2018/03/24 クラシック勝利 生産馬はトレヴやハービンジャーに繋がる
ただし、チャーチル自身は、戦後の1949年、75歳になって初めて馬主になっています。遅かったんですね。
ところが、 最初に持ったコロニストという馬が自身の名を冠したウィンストンチャーチルSを勝つなどして、いきなり13勝します。ゴールドカップ2着の実績も挙げました。
また、1955年にはダークイシューで愛1000ギニーに勝ってクラシック制覇を達成。父と同様に、大レースに名を残しました。
一方で、父の方で話がなかった生産の方にも手を出した点は違うところ。イギリスのニューチャペルスタッドを購入し、ヴィエナとハイハットというともに1957年生まれの2 頭が誕生します。
ヴィエナはフランスのアルクール賞など7勝を挙げ、ガネー賞でも2着に入るなどトップクラスで活躍した一流馬。しかし、もっと重要なのは1968 年の凱旋門賞馬で、1973、74年と2年続けて英リーディングサイアーに輝いたヴェイグリーノーブルを出したこと。
ヴェイグリーノーブルの産駒は、エンペリー、ゲイメセン、ミシシッピアンと3頭も日本の種牡馬が輸入されました。さらにヴィエナ自身も日本に輸入されたということで、非常に日本と縁があります。
ただし、ことごとく不振。とはいえ、スマートファルコンの母の父はミシシッピアンですから、G1馬に繋がっている馬はいました。
また、凱旋門賞を連覇した名牝トレヴの5代血統表にヴェイグリーノーブル~ゲイメセンの名を見つけることができるとのこと。血統表を実際に見ていると、ゲイメセンは、母父母父ですね。
もう1頭のハイハットは?と言うと、アリカーン国際記念ゴールドCを制し、凱旋門賞でも4 着に入るなどしましたが、こちらもやはり強調すべきは種牡馬としての実績。
1966 年の英1000ギニーを制したグラッドラグズ、1973 年の愛1000ギニーの勝ち馬クルーナーなどがクラシックで活躍。そのほかにもジョッキークラブC3連覇のハイラインなどを送り、のちに日本で供用された際の産駒からもダービー3着のカンパーリやステイヤーズSを勝ったフジノハイハットを出しました。
この父系も、結局は衰退したものの、ハービンジャーの5代血統表を見ればハイハット~ハイラインの流れを確認することができるとのことでした。
2023年11月13日月曜日
詐欺や横領で「競馬などのギャンブルで使った」が嘘である理由
■2018/07/23 詐欺や横領で「競馬などのギャンブルで使った」が嘘である理由
■2018/07/23 詐欺や横領で「競馬などのギャンブルで使った」が嘘である理由
Enjoy Ruffian 2009年1月号のBell The HORSEで、岡田紘和ラフィアン代表が、高額な詐欺や横領事件があると、容疑者が既にそのお金を持っていない理由を「競馬などのギャンブルで使った」と報道される事が多いものの、事実ではないのではないかとしていました。
もう少し合理的な説明が先にありましたが、そもそも不自然なところがありますよね。「詐欺や横領までして手に入れた大金を、当たらない可能性が高い馬券に費やす」というのは、よく考えてみると妙な話です。
岡田代表によると、こうした報道のほとんどが正確なものではないとしていたのは、ある馬主さんだそうです。
その馬主さんの説明は、かなり筋が通ったもの。犯人には詐欺や横領で使った現金を隠したいという動機があり、大金がないと思わせる理由として、「馬券で無くした」と自供するのが最も適切であるためだというのです。
ただし、実際には短期間で数百万から数千万円を馬券で使い果たすことは意外に簡単ではないと、 岡田代表は言っていました。
実際、警察も疑って掛かり、問い詰めるとのこと。高額であれば、馬券を買った場所、レース、馬券の種類と金額で裏付けを取れるからといいます。ということは、たぶんJRAが警察に情報提供して本当かどうかを検証するんでしょうね。
とはいえ、マジで馬券のせいで詐欺や横領を行ったという犯人も中にはいると思われます。岡田代表は指摘していなかったものの、まずギャンブル依存症になり、それが理由で詐欺や横領を行うという順番ならあり得るでしょう。
ただ、ギャンブル依存症はプロセス依存だと言われています。意外なことに勝ち負けや金額の大小ではなく、「ギャンブルをやる」という行為そのものが大切だとのこと。なので、「大金を賭けないといけない」という病気ではなかったはずです。短期間で大金が消えたというケースなら、やはり怪しいという気もします。
ここらへんは実際の調査データが知りたいのですけど、どこかで研究してくれませんかね…。
■2018/07/23 詐欺や横領で「競馬などのギャンブルで使った」が嘘である理由
Enjoy Ruffian 2009年1月号のBell The HORSEで、岡田紘和ラフィアン代表が、高額な詐欺や横領事件があると、容疑者が既にそのお金を持っていない理由を「競馬などのギャンブルで使った」と報道される事が多いものの、事実ではないのではないかとしていました。
もう少し合理的な説明が先にありましたが、そもそも不自然なところがありますよね。「詐欺や横領までして手に入れた大金を、当たらない可能性が高い馬券に費やす」というのは、よく考えてみると妙な話です。
岡田代表によると、こうした報道のほとんどが正確なものではないとしていたのは、ある馬主さんだそうです。
その馬主さんの説明は、かなり筋が通ったもの。犯人には詐欺や横領で使った現金を隠したいという動機があり、大金がないと思わせる理由として、「馬券で無くした」と自供するのが最も適切であるためだというのです。
ただし、実際には短期間で数百万から数千万円を馬券で使い果たすことは意外に簡単ではないと、 岡田代表は言っていました。
実際、警察も疑って掛かり、問い詰めるとのこと。高額であれば、馬券を買った場所、レース、馬券の種類と金額で裏付けを取れるからといいます。ということは、たぶんJRAが警察に情報提供して本当かどうかを検証するんでしょうね。
とはいえ、マジで馬券のせいで詐欺や横領を行ったという犯人も中にはいると思われます。岡田代表は指摘していなかったものの、まずギャンブル依存症になり、それが理由で詐欺や横領を行うという順番ならあり得るでしょう。
ただ、ギャンブル依存症はプロセス依存だと言われています。意外なことに勝ち負けや金額の大小ではなく、「ギャンブルをやる」という行為そのものが大切だとのこと。なので、「大金を賭けないといけない」という病気ではなかったはずです。短期間で大金が消えたというケースなら、やはり怪しいという気もします。
ここらへんは実際の調査データが知りたいのですけど、どこかで研究してくれませんかね…。
2023年11月9日木曜日
サラブレッド生産頭数が減るほど日本競馬は弱くなる…本当か?
■2019/06/13 1万頭以上いたのに減り続けのサラブレッド、ついに増加に転じる?
■2019/06/13 血統が悪い売れ残りの馬がまさかの中央重賞勝利!
■2019/06/13 サラブレッド生産頭数が減るほど日本競馬は弱くなる…本当か?
■2022/10/07 馬の年次別生産頭数の変化は、急増・安定・急減・安定・増加
■2022/10/07 昔はアラブ系の方が多かった!合計頭数では見えないトレンドがある
■2019/06/13 1万頭以上いたのに減り続けのサラブレッド、ついに増加に転じる?
かつて1万頭以上いたサラブレッドですが、生産頭数は減り続け…というイメージ。例えば、株式会社ヒポファイル・ブラッドストックでは、「日本国内のサラブレッド生産頭数も、1万頭を超えていた1992年をピークに減少の一途を辿り、2015年には7000頭を下回る程まで減少してきました」と書いています。
なので、私はてっきり今ならもっと減っているのだと思ったら、増えていてびっくり。2018年の生産頭数 - 軽種馬登録ニュース(2019/02/05)によると、2017年の生産頭数は7,088頭(サラブレッド7,081頭、サラブレッド系種1頭、アラブ1頭、アングロアラブ5頭)で前年と比べると162頭の増加となったそうです。
単年度だけ増加といったものではなく、ここ数年地味に…ではあるものの増えているみたいですね。増加傾向が続くかどうかは別として、底を打った感じに見えます。
2022/10/07追記:その後も増えているみたいですね。日本軽種馬協会の年次別生産頭数というPDFによると、前回紹介した2017年の7,089頭(訂正されたのか以前の報道より1頭増加)の後、2018年は7,250頭、2019年は7,393頭、2020年は7,558頭、2021年は7,733頭と一貫して増加していました。
https://jbba.jp/data/pdf/sei.pdf
■2019/06/13 血統が悪い売れ残りの馬がまさかの中央重賞勝利!
以上は今回紹介したい話の予備知識。前フリでした。とりあえず、昔はたくさんサラブレッドがいたとだけ覚えておいてください。
紹介したかったというのは新しい話ではなく、1999年8月18日の新聞の切り抜き。おそらく北海道新聞だと思われます。「赤字の重圧 道営競馬明日はあるか」という連載の2回目で、生産に焦点を当てた回。タイトルは「リスク負い名馬輩出」なのですけど、加えて小さめの文字で「生産減なら中央に痛手」ともありました。私が問題視したいのがここなんです。
この連載と同じ月の8月1日。道営競馬所属のエンゼルカロが中央の函館3歳S(当時の名称)で勝利。道営馬の中央重賞勝利は初めてという快挙です。
馬主は当時55歳の白井民平さん。今回の話に関係ないんですけど、確か「借金王」みたいなあだ名もつけられた、地元門別町(当時)では有名な名物牧場主さんだったと思います。
余計なことを書いたんですけど、記事に戻ります。エンゼルカロは血統が悪い売れ残りの馬で仕方なく自ら馬主になった馬でした。こういうパターンは多いですね。道営では生産者馬主が半数だといいます。
■2019/06/13 サラブレッド生産頭数が減るほど日本競馬は弱くなる…本当か?
ただ、エンゼルカロが中央重賞を勝ったように、こうした血統が悪い地方馬が中央競馬を支えているというのが記事の主張。ピラミッドの底辺である地方競馬で走る馬が多いほど、ピラミッドの頂点である中央競馬のレベルも高くなるというのです。別の門別町の生産者の以下のような話を載せていました。
「 生産を減らせば、その分名馬が生まれなくなる」
「道営などの地方競馬が衰退し生産頭数が激減すれば、中央のレベルも低下してファンが離れ、日本の競馬界全体が崩壊しかねない」
結果論になりますが、これは本当なのかどうかかなり怪しい話でした。前述の通り、サラブレッドの生産頭数は1992年より大きく減ったものの、日本競馬のレベルが下がったとは思えません。
むしろ逆でしょう。記事の前年の1998年には、日本調教馬として初めてシーキングザパールがヨーロッパのG1競走を勝利。そして、今は日本の馬が海外G1を勝利するのは全く珍しくないところまでレベルが上がっています。
当時の私は無邪気に生産者側に都合の良いこの主張を信じてしまったので、おそらく切り抜きを取っておいたのだと思うのですが、これは他の産業で考えるとおかしい説だとわかりやすかったですね。
「小規模な零細事業者が減ると、国際的に通用するような大企業のレベルが下がる 」といった主張ですからね。よく考えると、そんなわけ、ねーだろ!という主張でした。
北海道新聞が地元の生産者の側に立つのは理解できますし、私も零細生産牧場を気持ちとしては応援したいものの、彼らを特別に守る大義は残念ながらありませんね。
■2022/10/07 馬の年次別生産頭数の変化は、急増・安定・急減・安定・増加
日本軽種馬協会の年次別生産頭数というPDFを見てみると、おもしろいです。このデータで最も古いのは1955年。戦争の影響で戦前もう少し多かった時期があった可能性がありますが、とりあえず、この1955年頃は今よりだいぶ少ないです。翌年がデータがある中では最低。減る年はありますが、全体としては急激に増加していたことがわかります。
年次 小計
1955 2,615
1956 1,954
1957 2,102
1958 2,439
1959 2,645
1960 3,019
1961 2,934
1962 3,070
1963 3,410
1964 4,010
1965 4,764
1966 5,101
1967 5,731
1968 6,245
1969 7,081
1970 8,051
1971 9,089
1972 9,671
1973 9,701
1974 11,030
ところが、1974年からは突如増加傾向が終了。ただ、減少傾向ということもなく、1万1000前後で安定する…という安定期に入りました。
1974 11,030
1975 11,651
1976 11,901
1977 11,072
1978 10,695
1979 10,847
1980 11,077
1981 11,342
1982 11,571
1983 11,602
1984 11,341
1985 11,198
1986 10,834
1987 10,734
1988 11,041
1989 11,269
1990 11,751
ピークは1992年であり、1990年代の前半は1万2000頭を超える数字を複数年で叩き出しました。
1991 12,560
1992 12,874
1993 12,591
1994 12,459
そして、このピークから一転して下がり続ける…という時期に入ります。急減と言って良い感じで減っていますね。
1995 11,545
1996 11,271
1997 10,865
1998 10,241
1999 9,679
2000 9,378
2001 9,311
2002 9,052
2003 8,773
2004 8,369
2005 8,043
2006 7,695
2007 7,533
2008 7,378
2009 7,483
2010 7,130
2011 7,092
2012 6,837
この減少傾向の底は2012年。その後は上がり下がりして傾向のない安定期に突入したかと思いましたが、2016年からは連続して前の年を上回る数字を出し続けており、上昇傾向がはっきりと見えています。
2012 6,837
2013 6,843
2014 6,904
2015 6,858
2016 6,907
2017 7,089
2018 7,250
2019 7,393
2020 7,558
2021 7,733
■2022/10/07 昔はアラブ系の方が多かった!合計頭数では見えないトレンドがある
以上はサラブレッド系だけでなく、アラブ系を含めた数字でした。実を言うと、このサラブレッド系・アラブ系という細かいところを見ていくと、ガラッと印象が変わってくるんですよ。今では信じられない話でしょうが、以前はアラブ系の方がむしろ多くなっていました。
年次 サラ系 アラ系
1955 660 1,076 -416
1956 727 899 -172
1957 817 1,038 -221
1958 941 1,243 -302
1959 1,031 1,437 -406
1960 1,115 1,683 -568
1961 1,237 1,560 -323
初めて逆転したのは1962年。ただし、それ以降もアラブ系の方が多い年がかなりあります。ここらへんは一進一退でした。ここは全体としては激増している時期であり、サラブレッド系、アラブ系ともに増えていたことがわかります。
年次 サラ系 アラ系 差
1962 1,491 1,449 42
1963 1,767 1,542 225
1964 2,013 1,873 140
1965 2,165 2,472 -307
1966 2,260 2,731 -471
1967 2,617 2,989 -372
1968 3,021 3,125 -104
しかし、アラブ系の方が多かったのは1968年が最後。その後は全部サラブレッドの方が多い…ということになりました。
また、このあたりからしばらくサラブレッドとアラブ系で増え方に大きな差が出ていたこともわかります。アラブ系が増えたり減ったりする中で、サラブレッド系は安定して伸びていました。
年次 サラ系 アラ系 差
1968 3,021 3,125 -104
1969 3,746 3,229 517
1970 4,389 3,561 828
1971 5,065 3,943 1122
1972 5,595 4,009 1586
1973 6,173 3,501 2672
1974 7,297 3,715 3582
1975 8,113 3,534 4579
1976 8,470 3,427 5043
全体としては1974年から1990年は安定期。サラブレッド系とアラブ系の割合も、1977年から1985年あたりだけは大きなトレンドがなく安定していました。
年次 サラ系 アラ系 差
1977 7,968 3,102 4866
1978 7,780 2,914 4866
1979 7,712 3,134 4578
1980 7,726 3,350 4376
1981 7,867 3,475 4392
1982 8,072 3,498 4574
1983 7,977 3,625 4352
1984 7,694 3,647 4047
1985 7,629 3,569 4060
ただ、1986年からは全体の頭数が変わらない中で、サラブレッドが増えてアラブ系が減るという比率の変化が起きています。
年次 サラ系 アラ系 差
1986 7,649 3,185 4464
1987 7,765 2,969 4796
1988 8,311 2,730 5581
1989 8,751 2,518 6233
1990 9,319 2,432 6887
その後ピークの時期を過ぎて全体の減少傾向に入ってくると、アラブ系とサラブレッド系の差はでこぼことした感じに。サラブレッドがアラブ系以上に減る…といったことが起きています。
ただし、アラブ系の復活というわけではなく、全体に苦しい時期であるため。アラブ系自体は減少トレンドがはっきりしています。
年次 サラ系 アラ系 差
1991 10,054 2,506 7548
1992 10,407 2,467 7940
1993 10,188 2,403 7785
1994 9,987 2,472 7515
1995 9,212 2,333 6879
1996 9,045 2,226 6819
1997 8,668 2,197 6471
1998 8,493 1,748 6745
1999 8,527 1,152 7375
アラブ系が1000頭を切ってしまうあたりになると、もう差を見てもしかないな…という感じに。もうほとんどがサラブレッド系ですし、サラ系すらほぼいなくなって、ほぼ全部純粋なサラブレッドのみという状態に。アラブ系はそろそろ0になりそうです。
年次 サラ系 アラ系
2000 8,622 756
2001 8,807 504
2002 8,747 305
2003 8,554 219
2004 8,261 108
2005 7,981 62
2006 7,669 26
2007 7,523 10
2008 7,370 8
2009 7,474 9
2010 7,120 10
2011 7,076 16
2012 6,828 9
2013 6,836 7
2014 6,888 16
2015 6,848 10
2016 6,906 1
2017 7,083 6
2018 7,244 6
2019 7,390 3
2020 7,553 5
2021 7,730 3
■2019/06/13 血統が悪い売れ残りの馬がまさかの中央重賞勝利!
■2019/06/13 サラブレッド生産頭数が減るほど日本競馬は弱くなる…本当か?
■2022/10/07 馬の年次別生産頭数の変化は、急増・安定・急減・安定・増加
■2022/10/07 昔はアラブ系の方が多かった!合計頭数では見えないトレンドがある
■2019/06/13 1万頭以上いたのに減り続けのサラブレッド、ついに増加に転じる?
かつて1万頭以上いたサラブレッドですが、生産頭数は減り続け…というイメージ。例えば、株式会社ヒポファイル・ブラッドストックでは、「日本国内のサラブレッド生産頭数も、1万頭を超えていた1992年をピークに減少の一途を辿り、2015年には7000頭を下回る程まで減少してきました」と書いています。
なので、私はてっきり今ならもっと減っているのだと思ったら、増えていてびっくり。2018年の生産頭数 - 軽種馬登録ニュース(2019/02/05)によると、2017年の生産頭数は7,088頭(サラブレッド7,081頭、サラブレッド系種1頭、アラブ1頭、アングロアラブ5頭)で前年と比べると162頭の増加となったそうです。
単年度だけ増加といったものではなく、ここ数年地味に…ではあるものの増えているみたいですね。増加傾向が続くかどうかは別として、底を打った感じに見えます。
2022/10/07追記:その後も増えているみたいですね。日本軽種馬協会の年次別生産頭数というPDFによると、前回紹介した2017年の7,089頭(訂正されたのか以前の報道より1頭増加)の後、2018年は7,250頭、2019年は7,393頭、2020年は7,558頭、2021年は7,733頭と一貫して増加していました。
https://jbba.jp/data/pdf/sei.pdf
■2019/06/13 血統が悪い売れ残りの馬がまさかの中央重賞勝利!
以上は今回紹介したい話の予備知識。前フリでした。とりあえず、昔はたくさんサラブレッドがいたとだけ覚えておいてください。
紹介したかったというのは新しい話ではなく、1999年8月18日の新聞の切り抜き。おそらく北海道新聞だと思われます。「赤字の重圧 道営競馬明日はあるか」という連載の2回目で、生産に焦点を当てた回。タイトルは「リスク負い名馬輩出」なのですけど、加えて小さめの文字で「生産減なら中央に痛手」ともありました。私が問題視したいのがここなんです。
この連載と同じ月の8月1日。道営競馬所属のエンゼルカロが中央の函館3歳S(当時の名称)で勝利。道営馬の中央重賞勝利は初めてという快挙です。
馬主は当時55歳の白井民平さん。今回の話に関係ないんですけど、確か「借金王」みたいなあだ名もつけられた、地元門別町(当時)では有名な名物牧場主さんだったと思います。
余計なことを書いたんですけど、記事に戻ります。エンゼルカロは血統が悪い売れ残りの馬で仕方なく自ら馬主になった馬でした。こういうパターンは多いですね。道営では生産者馬主が半数だといいます。
■2019/06/13 サラブレッド生産頭数が減るほど日本競馬は弱くなる…本当か?
ただ、エンゼルカロが中央重賞を勝ったように、こうした血統が悪い地方馬が中央競馬を支えているというのが記事の主張。ピラミッドの底辺である地方競馬で走る馬が多いほど、ピラミッドの頂点である中央競馬のレベルも高くなるというのです。別の門別町の生産者の以下のような話を載せていました。
「 生産を減らせば、その分名馬が生まれなくなる」
「道営などの地方競馬が衰退し生産頭数が激減すれば、中央のレベルも低下してファンが離れ、日本の競馬界全体が崩壊しかねない」
結果論になりますが、これは本当なのかどうかかなり怪しい話でした。前述の通り、サラブレッドの生産頭数は1992年より大きく減ったものの、日本競馬のレベルが下がったとは思えません。
むしろ逆でしょう。記事の前年の1998年には、日本調教馬として初めてシーキングザパールがヨーロッパのG1競走を勝利。そして、今は日本の馬が海外G1を勝利するのは全く珍しくないところまでレベルが上がっています。
当時の私は無邪気に生産者側に都合の良いこの主張を信じてしまったので、おそらく切り抜きを取っておいたのだと思うのですが、これは他の産業で考えるとおかしい説だとわかりやすかったですね。
「小規模な零細事業者が減ると、国際的に通用するような大企業のレベルが下がる 」といった主張ですからね。よく考えると、そんなわけ、ねーだろ!という主張でした。
北海道新聞が地元の生産者の側に立つのは理解できますし、私も零細生産牧場を気持ちとしては応援したいものの、彼らを特別に守る大義は残念ながらありませんね。
■2022/10/07 馬の年次別生産頭数の変化は、急増・安定・急減・安定・増加
日本軽種馬協会の年次別生産頭数というPDFを見てみると、おもしろいです。このデータで最も古いのは1955年。戦争の影響で戦前もう少し多かった時期があった可能性がありますが、とりあえず、この1955年頃は今よりだいぶ少ないです。翌年がデータがある中では最低。減る年はありますが、全体としては急激に増加していたことがわかります。
年次 小計
1955 2,615
1956 1,954
1957 2,102
1958 2,439
1959 2,645
1960 3,019
1961 2,934
1962 3,070
1963 3,410
1964 4,010
1965 4,764
1966 5,101
1967 5,731
1968 6,245
1969 7,081
1970 8,051
1971 9,089
1972 9,671
1973 9,701
1974 11,030
ところが、1974年からは突如増加傾向が終了。ただ、減少傾向ということもなく、1万1000前後で安定する…という安定期に入りました。
1974 11,030
1975 11,651
1976 11,901
1977 11,072
1978 10,695
1979 10,847
1980 11,077
1981 11,342
1982 11,571
1983 11,602
1984 11,341
1985 11,198
1986 10,834
1987 10,734
1988 11,041
1989 11,269
1990 11,751
ピークは1992年であり、1990年代の前半は1万2000頭を超える数字を複数年で叩き出しました。
1991 12,560
1992 12,874
1993 12,591
1994 12,459
そして、このピークから一転して下がり続ける…という時期に入ります。急減と言って良い感じで減っていますね。
1995 11,545
1996 11,271
1997 10,865
1998 10,241
1999 9,679
2000 9,378
2001 9,311
2002 9,052
2003 8,773
2004 8,369
2005 8,043
2006 7,695
2007 7,533
2008 7,378
2009 7,483
2010 7,130
2011 7,092
2012 6,837
この減少傾向の底は2012年。その後は上がり下がりして傾向のない安定期に突入したかと思いましたが、2016年からは連続して前の年を上回る数字を出し続けており、上昇傾向がはっきりと見えています。
2012 6,837
2013 6,843
2014 6,904
2015 6,858
2016 6,907
2017 7,089
2018 7,250
2019 7,393
2020 7,558
2021 7,733
■2022/10/07 昔はアラブ系の方が多かった!合計頭数では見えないトレンドがある
以上はサラブレッド系だけでなく、アラブ系を含めた数字でした。実を言うと、このサラブレッド系・アラブ系という細かいところを見ていくと、ガラッと印象が変わってくるんですよ。今では信じられない話でしょうが、以前はアラブ系の方がむしろ多くなっていました。
年次 サラ系 アラ系
1955 660 1,076 -416
1956 727 899 -172
1957 817 1,038 -221
1958 941 1,243 -302
1959 1,031 1,437 -406
1960 1,115 1,683 -568
1961 1,237 1,560 -323
初めて逆転したのは1962年。ただし、それ以降もアラブ系の方が多い年がかなりあります。ここらへんは一進一退でした。ここは全体としては激増している時期であり、サラブレッド系、アラブ系ともに増えていたことがわかります。
年次 サラ系 アラ系 差
1962 1,491 1,449 42
1963 1,767 1,542 225
1964 2,013 1,873 140
1965 2,165 2,472 -307
1966 2,260 2,731 -471
1967 2,617 2,989 -372
1968 3,021 3,125 -104
しかし、アラブ系の方が多かったのは1968年が最後。その後は全部サラブレッドの方が多い…ということになりました。
また、このあたりからしばらくサラブレッドとアラブ系で増え方に大きな差が出ていたこともわかります。アラブ系が増えたり減ったりする中で、サラブレッド系は安定して伸びていました。
年次 サラ系 アラ系 差
1968 3,021 3,125 -104
1969 3,746 3,229 517
1970 4,389 3,561 828
1971 5,065 3,943 1122
1972 5,595 4,009 1586
1973 6,173 3,501 2672
1974 7,297 3,715 3582
1975 8,113 3,534 4579
1976 8,470 3,427 5043
全体としては1974年から1990年は安定期。サラブレッド系とアラブ系の割合も、1977年から1985年あたりだけは大きなトレンドがなく安定していました。
年次 サラ系 アラ系 差
1977 7,968 3,102 4866
1978 7,780 2,914 4866
1979 7,712 3,134 4578
1980 7,726 3,350 4376
1981 7,867 3,475 4392
1982 8,072 3,498 4574
1983 7,977 3,625 4352
1984 7,694 3,647 4047
1985 7,629 3,569 4060
ただ、1986年からは全体の頭数が変わらない中で、サラブレッドが増えてアラブ系が減るという比率の変化が起きています。
年次 サラ系 アラ系 差
1986 7,649 3,185 4464
1987 7,765 2,969 4796
1988 8,311 2,730 5581
1989 8,751 2,518 6233
1990 9,319 2,432 6887
その後ピークの時期を過ぎて全体の減少傾向に入ってくると、アラブ系とサラブレッド系の差はでこぼことした感じに。サラブレッドがアラブ系以上に減る…といったことが起きています。
ただし、アラブ系の復活というわけではなく、全体に苦しい時期であるため。アラブ系自体は減少トレンドがはっきりしています。
年次 サラ系 アラ系 差
1991 10,054 2,506 7548
1992 10,407 2,467 7940
1993 10,188 2,403 7785
1994 9,987 2,472 7515
1995 9,212 2,333 6879
1996 9,045 2,226 6819
1997 8,668 2,197 6471
1998 8,493 1,748 6745
1999 8,527 1,152 7375
アラブ系が1000頭を切ってしまうあたりになると、もう差を見てもしかないな…という感じに。もうほとんどがサラブレッド系ですし、サラ系すらほぼいなくなって、ほぼ全部純粋なサラブレッドのみという状態に。アラブ系はそろそろ0になりそうです。
年次 サラ系 アラ系
2000 8,622 756
2001 8,807 504
2002 8,747 305
2003 8,554 219
2004 8,261 108
2005 7,981 62
2006 7,669 26
2007 7,523 10
2008 7,370 8
2009 7,474 9
2010 7,120 10
2011 7,076 16
2012 6,828 9
2013 6,836 7
2014 6,888 16
2015 6,848 10
2016 6,906 1
2017 7,083 6
2018 7,244 6
2019 7,390 3
2020 7,553 5
2021 7,730 3
2023年11月7日火曜日
福永祐一が浜中俊以来と褒めた荻野極騎手 何がすごいのか?
■2019/06/11 高知競馬場で福永洋一記念を開催する理由 発端はまさかの…
■2019/06/11 福永祐一が浜中俊以来と褒めた荻野極騎手 何がすごいのか?
■2022/10/02 荻野極騎手、重賞初制覇でもG1初制覇でもいまいち喜ばない…
■2019/06/11 高知競馬場で福永洋一記念を開催する理由 発端はまさかの…
Our Pleasure 2017年6月号「小堺翔太のウマ追い人」のコーナーは、2017年4月26 日(水)高知競馬場で福永洋一記念デーのイベントの話。毎年やっているっぽいことを書いていました。
福永洋一は、福永祐一騎手のお父さんで伝説的な名騎手。後遺症が残るような 大きな落馬事故で引退。古いファンでは最高の天才騎手と評価している人もいます。
Wikipediaによると、福永洋一記念は2010年に設立。実施にあたっては福永洋一の長男である福永祐一騎手が協賛金を提供するなど、積極的に関わり続けているとのことでした。
なぜ高知で?と思ったら、地方競馬経験はないものの、高知県出身のため。 2009年8月に高知競馬場で行われたトークショーで、福永祐一騎手が「高知といえば、坂本龍馬と福永洋一だと思います。高知競馬場で、福永洋一記念を創設できれば…」とコメントしたのが発端。まさか福永祐一騎手の方からのアプローチだったとは思いませんでした! 驚きです。
■2019/06/11 福永祐一が浜中俊以来と褒めた荻野極騎手 何がすごいのか?
福永洋一記念の説明だけで長くなっていまいました。肝心のOur Pleasure 2017年6月号「小堺翔太のウマ追い人」の話です。
その日に開催されたヤングジョッキーズシリーズ第1 戦では、JRA2年目・荻野極騎手が勝利。普段は中団あたりからレースを運ぶリーディングライツを先行させて勝ちました。7番人気での勝利であり、人気馬じゃありません。
荻野極騎手はこの前の週、初参戦の東京競馬場で特別勝ち(鎌倉S:アキトクレッセント)を含む2 勝。とても印象的だったので、小堺翔太さんは、表彰式(勝利騎手インタビューを担当しました)で初めての競馬場に強い理由はあるのか聞いてみました。
すると「コースの特徴や馬のクセを地元の方々から聞くなどして、準備は怠らないようにしています」との回答。後で知ったのですが、高知のリーディングジョッキー・赤岡修次騎手にもコースの話を聞き、準備をしていたとのこと。熱心で好感が持てますね。
また、レース前のイベントで福永祐一騎手も若手の注目株として名前を挙げていたとのこと。「下半身の感じがしっかりしていて、光るものを持っていると思います。そう感じたのは浜中騎手以来。タイプも似ているかもしれないですね」との評価だったそうです。
私の当てにならない騎手評価を見てみると、5点満点中3.04。3点が真ん中のつもりですが、実際には3点未満の方がずっと多いのでかなり良い評価。140人中46位でした。特に良い記憶なかったのですが、わりと好みのタイプであるようです。
■2022/10/02 荻野極騎手、重賞初制覇でもG1初制覇でもいまいち喜ばない…
福永祐一騎手が浜中俊騎手以来と褒めた荻野極騎手ですが、正直言って成績は全然。個人的には印象の良い騎手ですが、私の評価と成績は反比例することが多いので、むしろ私に気に入られない方が良いですけどね。嫌われる方がお得です。
荻野極騎手の成績の話ですが、デビューしてすぐにリーディング上位に顔を出し始めてリーディング首位にもなった浜中俊騎手と比較にならないもの。2年目は21位だったものの、それ以外は大体50位前後です。
重賞初制覇も7年目の2022年でやっとでした。この重賞初制覇をもたらした馬はジャンダルム。荻野極騎手と数年しか競馬歴の長さが変わらないという、7歳のベテラン馬です。
<オーシャンS・G3は、2番人気のジャンダルムが4年4か月ぶりの重賞V。鞍上の荻野極騎手はデビュー7年目で初の重賞制覇を飾った。
浮かれるそぶりはなく、こみ上げる感謝の気持ちをかみ締めていた。ジャンダルムを4年4か月ぶりの重賞Vに導いた荻野極は、デビュー7年目で待望の自身重賞初制覇だ。「重賞を勝つのが、だいぶ長くかかってしまったが、乗せ続けてくれた関係者の皆様、何より一生懸命走ってくれる馬たちに感謝したい」と、率直な言葉で喜びを表した>
(【オーシャンS】7年目の荻野極騎手、ジャンダルムで重賞初制覇「一生懸命走ってくれる馬たちに感謝したい」
2022年3月6日 7時0分スポーツ報知より)
https://hochi.news/articles/20220305-OHT1T51236.html?page=1
ところが、このベテランの7歳ジャンダルムが同じ年に、今度は荻野極騎手に初G1までももたらします。20.3倍の8番人気であり、そこまで不人気だったわけではないものの、これにはびっくり。
2歳のときはクラシック候補(芝2000のG1ホープフルステークスは2着)と期待されたジャンダルム自身も初G1でした。
以下はG1初制覇を伝える記事で、荻野極騎手のコメントも載っています。私はVTR見ていないのですが、VTRを見た人では重賞初制覇のときと同じで、これまたあまり喜んでいなかった…という感想を見かけました。そういうキャラなんですかね。
<ジャンダルム(牡7、池江)が直線で抜け出し、G1初制覇を果たした。02年の母ビリーヴとの母子制覇となった。デビュー7年目の鞍上、荻野極騎手(25)もうれしいG1初制覇>
<殊勲の荻野騎手は「ジャンダルムに感謝の気持ちでいっぱいです。関係者の皆さんにも感謝の気持ちでいっぱいです。非常にいい枠に入りましたし、課題のスタートもこなしてくれた。道中、直線とスムーズに運ぶことができました。手応え通り伸びてくれて、ラストもしのいでくれました。(後続の)雰囲気は感じていましたが、ジャンダルムの力を出すことだけを考えていました。僕自身、初G1ですし、ジャンダルムもいい競馬をしてくれた。オーナー、調教師、関係者、ファンの皆さまの応援のおかげです。今後も気を引き締めてやっていきたい」と話した>
(【スプリンターズS】荻野極騎手「感謝の気持ちでいっぱい」ジャンダルムと人馬G1初制覇 - 競馬 : 日刊スポーツより)
https://www.nikkansports.com/keiba/news/202210020000812.html
前日に作られたヤフー知恵袋の「明日、荻野極はジャンダルムをG1馬にさせることができますか?」という質問では、辛辣な回答が多め。「できません」「競馬に絶対はないが無理でしょう^^」などといったものです。
前述の通り、そこまで不人気だったわけではないので、不思議な否定ぶり。ヤフー知恵袋は性格悪い人も多いですし、そのせいかもしれません。
感情的に否定はしていないものの、他にも「オーシャンS勝ちがピークと思うので、もう上がり目は無い。下手すると11着以下もあり得る」といった回答がありました。「中山巧者で好枠から先行すれば勝ち負けまで」という人もおり、全員が否定していたわけではないですけどね…。
■2019/06/11 福永祐一が浜中俊以来と褒めた荻野極騎手 何がすごいのか?
■2022/10/02 荻野極騎手、重賞初制覇でもG1初制覇でもいまいち喜ばない…
■2019/06/11 高知競馬場で福永洋一記念を開催する理由 発端はまさかの…
Our Pleasure 2017年6月号「小堺翔太のウマ追い人」のコーナーは、2017年4月26 日(水)高知競馬場で福永洋一記念デーのイベントの話。毎年やっているっぽいことを書いていました。
福永洋一は、福永祐一騎手のお父さんで伝説的な名騎手。後遺症が残るような 大きな落馬事故で引退。古いファンでは最高の天才騎手と評価している人もいます。
Wikipediaによると、福永洋一記念は2010年に設立。実施にあたっては福永洋一の長男である福永祐一騎手が協賛金を提供するなど、積極的に関わり続けているとのことでした。
なぜ高知で?と思ったら、地方競馬経験はないものの、高知県出身のため。 2009年8月に高知競馬場で行われたトークショーで、福永祐一騎手が「高知といえば、坂本龍馬と福永洋一だと思います。高知競馬場で、福永洋一記念を創設できれば…」とコメントしたのが発端。まさか福永祐一騎手の方からのアプローチだったとは思いませんでした! 驚きです。
■2019/06/11 福永祐一が浜中俊以来と褒めた荻野極騎手 何がすごいのか?
福永洋一記念の説明だけで長くなっていまいました。肝心のOur Pleasure 2017年6月号「小堺翔太のウマ追い人」の話です。
その日に開催されたヤングジョッキーズシリーズ第1 戦では、JRA2年目・荻野極騎手が勝利。普段は中団あたりからレースを運ぶリーディングライツを先行させて勝ちました。7番人気での勝利であり、人気馬じゃありません。
荻野極騎手はこの前の週、初参戦の東京競馬場で特別勝ち(鎌倉S:アキトクレッセント)を含む2 勝。とても印象的だったので、小堺翔太さんは、表彰式(勝利騎手インタビューを担当しました)で初めての競馬場に強い理由はあるのか聞いてみました。
すると「コースの特徴や馬のクセを地元の方々から聞くなどして、準備は怠らないようにしています」との回答。後で知ったのですが、高知のリーディングジョッキー・赤岡修次騎手にもコースの話を聞き、準備をしていたとのこと。熱心で好感が持てますね。
また、レース前のイベントで福永祐一騎手も若手の注目株として名前を挙げていたとのこと。「下半身の感じがしっかりしていて、光るものを持っていると思います。そう感じたのは浜中騎手以来。タイプも似ているかもしれないですね」との評価だったそうです。
私の当てにならない騎手評価を見てみると、5点満点中3.04。3点が真ん中のつもりですが、実際には3点未満の方がずっと多いのでかなり良い評価。140人中46位でした。特に良い記憶なかったのですが、わりと好みのタイプであるようです。
■2022/10/02 荻野極騎手、重賞初制覇でもG1初制覇でもいまいち喜ばない…
福永祐一騎手が浜中俊騎手以来と褒めた荻野極騎手ですが、正直言って成績は全然。個人的には印象の良い騎手ですが、私の評価と成績は反比例することが多いので、むしろ私に気に入られない方が良いですけどね。嫌われる方がお得です。
荻野極騎手の成績の話ですが、デビューしてすぐにリーディング上位に顔を出し始めてリーディング首位にもなった浜中俊騎手と比較にならないもの。2年目は21位だったものの、それ以外は大体50位前後です。
重賞初制覇も7年目の2022年でやっとでした。この重賞初制覇をもたらした馬はジャンダルム。荻野極騎手と数年しか競馬歴の長さが変わらないという、7歳のベテラン馬です。
<オーシャンS・G3は、2番人気のジャンダルムが4年4か月ぶりの重賞V。鞍上の荻野極騎手はデビュー7年目で初の重賞制覇を飾った。
浮かれるそぶりはなく、こみ上げる感謝の気持ちをかみ締めていた。ジャンダルムを4年4か月ぶりの重賞Vに導いた荻野極は、デビュー7年目で待望の自身重賞初制覇だ。「重賞を勝つのが、だいぶ長くかかってしまったが、乗せ続けてくれた関係者の皆様、何より一生懸命走ってくれる馬たちに感謝したい」と、率直な言葉で喜びを表した>
(【オーシャンS】7年目の荻野極騎手、ジャンダルムで重賞初制覇「一生懸命走ってくれる馬たちに感謝したい」
2022年3月6日 7時0分スポーツ報知より)
https://hochi.news/articles/20220305-OHT1T51236.html?page=1
ところが、このベテランの7歳ジャンダルムが同じ年に、今度は荻野極騎手に初G1までももたらします。20.3倍の8番人気であり、そこまで不人気だったわけではないものの、これにはびっくり。
2歳のときはクラシック候補(芝2000のG1ホープフルステークスは2着)と期待されたジャンダルム自身も初G1でした。
以下はG1初制覇を伝える記事で、荻野極騎手のコメントも載っています。私はVTR見ていないのですが、VTRを見た人では重賞初制覇のときと同じで、これまたあまり喜んでいなかった…という感想を見かけました。そういうキャラなんですかね。
<ジャンダルム(牡7、池江)が直線で抜け出し、G1初制覇を果たした。02年の母ビリーヴとの母子制覇となった。デビュー7年目の鞍上、荻野極騎手(25)もうれしいG1初制覇>
<殊勲の荻野騎手は「ジャンダルムに感謝の気持ちでいっぱいです。関係者の皆さんにも感謝の気持ちでいっぱいです。非常にいい枠に入りましたし、課題のスタートもこなしてくれた。道中、直線とスムーズに運ぶことができました。手応え通り伸びてくれて、ラストもしのいでくれました。(後続の)雰囲気は感じていましたが、ジャンダルムの力を出すことだけを考えていました。僕自身、初G1ですし、ジャンダルムもいい競馬をしてくれた。オーナー、調教師、関係者、ファンの皆さまの応援のおかげです。今後も気を引き締めてやっていきたい」と話した>
(【スプリンターズS】荻野極騎手「感謝の気持ちでいっぱい」ジャンダルムと人馬G1初制覇 - 競馬 : 日刊スポーツより)
https://www.nikkansports.com/keiba/news/202210020000812.html
前日に作られたヤフー知恵袋の「明日、荻野極はジャンダルムをG1馬にさせることができますか?」という質問では、辛辣な回答が多め。「できません」「競馬に絶対はないが無理でしょう^^」などといったものです。
前述の通り、そこまで不人気だったわけではないので、不思議な否定ぶり。ヤフー知恵袋は性格悪い人も多いですし、そのせいかもしれません。
感情的に否定はしていないものの、他にも「オーシャンS勝ちがピークと思うので、もう上がり目は無い。下手すると11着以下もあり得る」といった回答がありました。「中山巧者で好枠から先行すれば勝ち負けまで」という人もおり、全員が否定していたわけではないですけどね…。
2023年11月5日日曜日
馬っ気とフケと発情は違うし、競走能力とも無関係だった?
■2019/04/01 妹萌えの馬がいた!天皇賞馬マイネルキッツ、妹マイネカンナが大好き
■2022/09/23 馬っ気とフケと発情は違うし、競走能力とも無関係だった?
■2019/04/01 妹萌えの馬がいた!天皇賞馬マイネルキッツ、妹マイネカンナが大好き
Enjoy Ruffian 2009年7月号の厩舎訪問で出ていた国枝栄厩舎の福田好訓(ふくだよしのり)調教厩務員は、当時マイネルキッツについてある心配をしていました。
キッツの次の出走予定は、宝塚記念。しかし、「次の栗東滞在は、キッツとカンナで行くと聞いているんですけれど、キッツはカンナのことが大好きなんですよ。ただでさえ馬っけが強いというのに......」という心配です。
このカンナというのは、マイネカンナのこと。マイネルキッツと同じタカラカンナの子、つまり兄妹なのです。馬って近親でも関係なく発情するんでしょうね。
ちなみに同じ号の「血統マニアック」(藤井正弘)では、妹のマイネカンナの方が先に重賞を勝ったという話を書いていました。
兄弟で逆になったのは、当時5回目でしたが、ともに古馬で初重賞だったのは、このマイネルキッツとマイネカンナが初めてのケースだったといいます。マイネカンナは4歳4月で初重賞であり、アグネスタキオン産駒としては当時2番めの高齢重賞勝ち星でもありました。どうも晩成型の血統だったようです。
■2022/09/23 馬っ気とフケと発情は違うし、競走能力とも無関係だった?
マイネルキッツが種牡馬入りしていればその話をしようかと思ったのですが、種牡馬入りしませんでした。じゃあ、「馬っ気」(うまっけ)って話で膨らませようかな?と検索してみると、<実は「フケ」≠「発情」 パドックで外野が兆候を読み取るのは至難【獣医師記者コラム・競馬は科学だ】>(2022年5月20日 06時00分 中日スポーツ)という記事が出てきてびっくり。私も勘違いしていました。
この話に行く前に、先に「馬っ気」(うまっけ)の説明を先に。<馬っ気(競馬用語辞典) JRA>では、「牡馬の発情」という説明です。牡馬の場合は、馬っ気と発情はいっしょということになります。
また、競馬で馬っ気が重視されるのは、発情によって競走能力が落ちると考えられているため…というのも重要です。ただし、今回は「馬っ気」メインの話ではないため、この真偽については、今回話がありません。
https://www.jra.go.jp/kouza/yougo/w129.html
で、私は牝馬の発情がフケだと思っていたんですが、違うんでしょうね。中日スポーツの獣医師記者・若原隆宏さんの説明を読んでみしょう。
若原隆宏さんはまず「オークスはG1の中でも波乱傾向の強い競走」と指摘。実際、直近10年で3連単10万超の決着が3度あるそうです。
理由のひとつは、「距離設定」なのですが、ここはそれ以上説明されていません。これはおそらくほとんどの馬が走っていない芝2400mを若い牝馬が走るために未知数…ということではないかと思われます。
一方、今回の話のメインは、距離設定と一緒によく言われるという、「5月はほぼすべての牝馬が発情しうる季節にあたる」ことの方。以下のような話がありました。
<人で28日の「月経周期」にあたる用語を動物では「性周期」と呼ぶ。馬は21日。季節性繁殖動物で、おおむね春だけこの周期が回る。北半球では早くて1月に始まり、遅いと8月まで続く。排卵前後の数日は発情に伴って競走能力が減衰すると信じられてきた。厩舎人は、馬のしぐさなどからこれを読み取ったとして「フケが来た」と表現する>
https://www.chunichi.co.jp/article/473356
やはりフケと発情は同じという理解。なので、私の理解は間違っていなかった感じ。競馬用語辞典を見ても発情とフケは同義とされていました。
しかし、<近年、繁殖学的な意味の「発情」(=排卵前後)と、厩舎人の言う「フケ」が、必ずしも一致しないことが分かってきた>というのが、今回の話です。
<JRAは研究の一環として2011~13年の3~8月に栗東在厩の現役牝馬の一部を対象に採血。性周期の指標となる雌性ホルモン濃度を調べている。
ほとんどの馬は正常な性周期を刻んでいた。従来、現役馬は高ストレス下にあるために、慢性的な“生理不順”の状態にあるとの説もあったが、そもそもストレスの影響が小さいのか、栗東の環境が快適なのか、性周期は正常だった。
同時に、担当者に当該馬が「フケであるか」を問診。突き合わせてみるとこれがてんでバラバラ。統計的にも無関係なことが示された>
従来フケとされてきた兆候が、実は性周期や発情とは無関係だったわけです。ただし、従来フケとされてきた兆候を読み取ること自体は、依然として重要である可能性を若原隆宏さんは指摘。要するにこれは担当者が「今は走らなそうだ」と察知することであるため、発情と無関係でも競走能力への影響ははかることができる可能性があるためです。
ただし、パドックで、やれ「腰が浮いている」「担当者に擦り寄って歩いている」と“フケの兆候”を読み取ろうとするのは無理があるだろうとも指摘。タイトルの後半になっていた「パドックで外野が兆候を読み取るのは至難」はそういう意味のようでした。
■2022/09/23 馬っ気とフケと発情は違うし、競走能力とも無関係だった?
■2019/04/01 妹萌えの馬がいた!天皇賞馬マイネルキッツ、妹マイネカンナが大好き
Enjoy Ruffian 2009年7月号の厩舎訪問で出ていた国枝栄厩舎の福田好訓(ふくだよしのり)調教厩務員は、当時マイネルキッツについてある心配をしていました。
キッツの次の出走予定は、宝塚記念。しかし、「次の栗東滞在は、キッツとカンナで行くと聞いているんですけれど、キッツはカンナのことが大好きなんですよ。ただでさえ馬っけが強いというのに......」という心配です。
このカンナというのは、マイネカンナのこと。マイネルキッツと同じタカラカンナの子、つまり兄妹なのです。馬って近親でも関係なく発情するんでしょうね。
ちなみに同じ号の「血統マニアック」(藤井正弘)では、妹のマイネカンナの方が先に重賞を勝ったという話を書いていました。
兄弟で逆になったのは、当時5回目でしたが、ともに古馬で初重賞だったのは、このマイネルキッツとマイネカンナが初めてのケースだったといいます。マイネカンナは4歳4月で初重賞であり、アグネスタキオン産駒としては当時2番めの高齢重賞勝ち星でもありました。どうも晩成型の血統だったようです。
■2022/09/23 馬っ気とフケと発情は違うし、競走能力とも無関係だった?
マイネルキッツが種牡馬入りしていればその話をしようかと思ったのですが、種牡馬入りしませんでした。じゃあ、「馬っ気」(うまっけ)って話で膨らませようかな?と検索してみると、<実は「フケ」≠「発情」 パドックで外野が兆候を読み取るのは至難【獣医師記者コラム・競馬は科学だ】>(2022年5月20日 06時00分 中日スポーツ)という記事が出てきてびっくり。私も勘違いしていました。
この話に行く前に、先に「馬っ気」(うまっけ)の説明を先に。<馬っ気(競馬用語辞典) JRA>では、「牡馬の発情」という説明です。牡馬の場合は、馬っ気と発情はいっしょということになります。
また、競馬で馬っ気が重視されるのは、発情によって競走能力が落ちると考えられているため…というのも重要です。ただし、今回は「馬っ気」メインの話ではないため、この真偽については、今回話がありません。
https://www.jra.go.jp/kouza/yougo/w129.html
で、私は牝馬の発情がフケだと思っていたんですが、違うんでしょうね。中日スポーツの獣医師記者・若原隆宏さんの説明を読んでみしょう。
若原隆宏さんはまず「オークスはG1の中でも波乱傾向の強い競走」と指摘。実際、直近10年で3連単10万超の決着が3度あるそうです。
理由のひとつは、「距離設定」なのですが、ここはそれ以上説明されていません。これはおそらくほとんどの馬が走っていない芝2400mを若い牝馬が走るために未知数…ということではないかと思われます。
一方、今回の話のメインは、距離設定と一緒によく言われるという、「5月はほぼすべての牝馬が発情しうる季節にあたる」ことの方。以下のような話がありました。
<人で28日の「月経周期」にあたる用語を動物では「性周期」と呼ぶ。馬は21日。季節性繁殖動物で、おおむね春だけこの周期が回る。北半球では早くて1月に始まり、遅いと8月まで続く。排卵前後の数日は発情に伴って競走能力が減衰すると信じられてきた。厩舎人は、馬のしぐさなどからこれを読み取ったとして「フケが来た」と表現する>
https://www.chunichi.co.jp/article/473356
やはりフケと発情は同じという理解。なので、私の理解は間違っていなかった感じ。競馬用語辞典を見ても発情とフケは同義とされていました。
しかし、<近年、繁殖学的な意味の「発情」(=排卵前後)と、厩舎人の言う「フケ」が、必ずしも一致しないことが分かってきた>というのが、今回の話です。
<JRAは研究の一環として2011~13年の3~8月に栗東在厩の現役牝馬の一部を対象に採血。性周期の指標となる雌性ホルモン濃度を調べている。
ほとんどの馬は正常な性周期を刻んでいた。従来、現役馬は高ストレス下にあるために、慢性的な“生理不順”の状態にあるとの説もあったが、そもそもストレスの影響が小さいのか、栗東の環境が快適なのか、性周期は正常だった。
同時に、担当者に当該馬が「フケであるか」を問診。突き合わせてみるとこれがてんでバラバラ。統計的にも無関係なことが示された>
従来フケとされてきた兆候が、実は性周期や発情とは無関係だったわけです。ただし、従来フケとされてきた兆候を読み取ること自体は、依然として重要である可能性を若原隆宏さんは指摘。要するにこれは担当者が「今は走らなそうだ」と察知することであるため、発情と無関係でも競走能力への影響ははかることができる可能性があるためです。
ただし、パドックで、やれ「腰が浮いている」「担当者に擦り寄って歩いている」と“フケの兆候”を読み取ろうとするのは無理があるだろうとも指摘。タイトルの後半になっていた「パドックで外野が兆候を読み取るのは至難」はそういう意味のようでした。
2023年11月3日金曜日
サンケイがダート向き予想のマツリダゴッホ産駒、結果は?
■2022/09/26 サンケイがダート向き予想のマツリダゴッホ産駒、結果は?
■2022/09/26 サンケイがダート向き予想のマツリダゴッホ産駒、結果は?
2013年に書いていた「種牡馬マツリダゴッホの特徴 芝ダート兼用?ダート替わりで注目か?」を見直しながら紹介。元ネタはサンケイスポーツの<【新種牡馬連載(2)】マツリダゴッホ>(2013.4.2 14:46)です。
マツリダゴッホは、日本、香港で27戦10勝。重賞は6勝。4歳時に有馬記念を制していいます。種牡馬になるくらいですし、成績は立派なもの。ところが、マツリダゴッホでネックとなりそうなのが、得意不得意が極端であったこと。以下のように、とにかく偏った戦績で個性的な馬であり魅力なのですが、種牡馬としては敬遠されかねない要素でした。
<07~09年に産経賞オールカマーを3連覇したほか、重賞全6勝がすべて中山で、他の4勝も中山と札幌のみという特異な戦績だった。勝ち星は1800~2500メートル。早い時期から素質は示していたが、年齢を重ねてから決め手に磨きがかかっていた>
http://race.sanspo.com/keiba/news/20130402/pog13040214510003-n1.html
サンケイスポーツでは、「父は不世出の名種牡馬」というだけで名前すらなかったのですが、マツリダゴッホの父はあの名種牡馬サンデーサイレンスです。
この父は説明不要ですが、よりおもしろいのは母系。マツリダゴッホは母系も個性的です。「母の父Bel BolideはGIを勝っていない地味な種牡馬」でした。ところが、母の半弟に菊花賞馬ナリタトップロードがいるほか、従兄弟には富士Sを勝ち、マイルチャンピオンシップで2着に好走したダノンヨーヨーがいるなど、母系自体はむしろ優秀なんですよ。
このマツリダゴッホに初年度から128頭の繁殖牝馬が集まりました。人気です。実績の割にリーズナブルなSS系種牡馬として注目されたとのことです。「トップクラスの牧場が所有する繁殖牝馬とも種付けしており、成功する要素は十分」とされていました。
ただし、「この中には7勝を挙げたオープン馬コスモマーベラスの半弟や、母にイクスキューズ(クイーンC)を持つ牡馬などが含まれている」ということで、代表的な繁殖牝馬はラフィアン系です。正直、ラフィアンが買うような馬は、あんまりトップクラスってイメージないですね。安いけど走る馬を見つけてくる印象が強いですので、繁殖牝馬の質は言うほど高くなかったのではないかと思われます。
これ以上にサンケイスポーツの解説で個性的だったのは、「適性診断」でした。当時うちでも「芝ダート兼用?ダート替わりで注目か?」というタイトルにしていたように、なんとダート向きという予想が出ていたんですよ。これはかなり思い切った予想でした。
<サンデーサイレンス系だけに芝が向くのは確かだが、母方の血はむしろダート向きと言える配合の持ち主。スペシャルウィークやフジキセキのように、ダート巧者を出しても何ら不思議はない。母がナスルーラの4×4のクロスを持っており、繁殖牝馬によっては早い時期に活躍する馬も出るだろう>
すでに答えはほぼ出ていますので、賞金ベスト5を見てみましょう。以下のように、上位ではほとんどダートが得意だった馬がいません。マイネルプロンプトが唯一ダートで良かった時期がありますが、この馬もベストは障害でしょうね。他は芝馬ばかりです。
ロードクエスト 牡 28,004.40 芝短距離~中距離
マイネルハニー 牡 19,844.40 芝マイル~中距離
マイネルプロンプト セ 18,598.50 障害・ダート
エントリーチケット 牝 13,362.70 芝短距離
ディバインコード 牡 11,818.70 芝短距離
また、父と異なり、短めの方がやや強め…というのは、私も予想外でした。こういうのってわからないものですね…。
■2022/09/26 サンケイがダート向き予想のマツリダゴッホ産駒、結果は?
2013年に書いていた「種牡馬マツリダゴッホの特徴 芝ダート兼用?ダート替わりで注目か?」を見直しながら紹介。元ネタはサンケイスポーツの<【新種牡馬連載(2)】マツリダゴッホ>(2013.4.2 14:46)です。
マツリダゴッホは、日本、香港で27戦10勝。重賞は6勝。4歳時に有馬記念を制していいます。種牡馬になるくらいですし、成績は立派なもの。ところが、マツリダゴッホでネックとなりそうなのが、得意不得意が極端であったこと。以下のように、とにかく偏った戦績で個性的な馬であり魅力なのですが、種牡馬としては敬遠されかねない要素でした。
<07~09年に産経賞オールカマーを3連覇したほか、重賞全6勝がすべて中山で、他の4勝も中山と札幌のみという特異な戦績だった。勝ち星は1800~2500メートル。早い時期から素質は示していたが、年齢を重ねてから決め手に磨きがかかっていた>
http://race.sanspo.com/keiba/news/20130402/pog13040214510003-n1.html
サンケイスポーツでは、「父は不世出の名種牡馬」というだけで名前すらなかったのですが、マツリダゴッホの父はあの名種牡馬サンデーサイレンスです。
この父は説明不要ですが、よりおもしろいのは母系。マツリダゴッホは母系も個性的です。「母の父Bel BolideはGIを勝っていない地味な種牡馬」でした。ところが、母の半弟に菊花賞馬ナリタトップロードがいるほか、従兄弟には富士Sを勝ち、マイルチャンピオンシップで2着に好走したダノンヨーヨーがいるなど、母系自体はむしろ優秀なんですよ。
このマツリダゴッホに初年度から128頭の繁殖牝馬が集まりました。人気です。実績の割にリーズナブルなSS系種牡馬として注目されたとのことです。「トップクラスの牧場が所有する繁殖牝馬とも種付けしており、成功する要素は十分」とされていました。
ただし、「この中には7勝を挙げたオープン馬コスモマーベラスの半弟や、母にイクスキューズ(クイーンC)を持つ牡馬などが含まれている」ということで、代表的な繁殖牝馬はラフィアン系です。正直、ラフィアンが買うような馬は、あんまりトップクラスってイメージないですね。安いけど走る馬を見つけてくる印象が強いですので、繁殖牝馬の質は言うほど高くなかったのではないかと思われます。
これ以上にサンケイスポーツの解説で個性的だったのは、「適性診断」でした。当時うちでも「芝ダート兼用?ダート替わりで注目か?」というタイトルにしていたように、なんとダート向きという予想が出ていたんですよ。これはかなり思い切った予想でした。
<サンデーサイレンス系だけに芝が向くのは確かだが、母方の血はむしろダート向きと言える配合の持ち主。スペシャルウィークやフジキセキのように、ダート巧者を出しても何ら不思議はない。母がナスルーラの4×4のクロスを持っており、繁殖牝馬によっては早い時期に活躍する馬も出るだろう>
すでに答えはほぼ出ていますので、賞金ベスト5を見てみましょう。以下のように、上位ではほとんどダートが得意だった馬がいません。マイネルプロンプトが唯一ダートで良かった時期がありますが、この馬もベストは障害でしょうね。他は芝馬ばかりです。
ロードクエスト 牡 28,004.40 芝短距離~中距離
マイネルハニー 牡 19,844.40 芝マイル~中距離
マイネルプロンプト セ 18,598.50 障害・ダート
エントリーチケット 牝 13,362.70 芝短距離
ディバインコード 牡 11,818.70 芝短距離
また、父と異なり、短めの方がやや強め…というのは、私も予想外でした。こういうのってわからないものですね…。
2023年11月1日水曜日
恋人を勝たせるため、人気馬目掛けてタックルした騎手が18ヶ月騎乗停止処分、オーストラリアのカートライト騎手
■2018/05/10 恋人を勝たせるため、人気馬目掛けてタックルした騎手が18ヶ月騎乗停止処分、オーストラリアのカートライト騎手
■2022/06/28 女性騎手が多いオーストラリアでは、歴代年間最高勝利数トップも女性騎手
■2022/06/28 本格感とアマチュア感のカオス…オーストラリアのピクニック競馬の魅力
■2018/05/10 恋人を勝たせるため、人気馬目掛けてタックルした騎手が18ヶ月騎乗停止処分、オーストラリアのカートライト騎手
タイトルの通りなので見なくても内容はわかるのですすけど、すげぇなぁという映像です。一歩間違えれば死人が出ていましたし、今回くだされた「18ヶ月騎乗停止処分」というめったにない重い処分ですらまだ甘いかもしれません。
この事件が起きたのは、2017年1月14日、南オーストラリア州・モーフェットビル競馬場でのハンデ戦。
ブービー人気の馬に騎乗していた手のジョッシュ・カートライト騎手は、内から大外まで馬場を横断。脚色良く追い込んできた大外の人気馬2頭にそのまま「体当たり」!
ぶつけられた馬は大きくバランス崩し、その外の馬にもぶつかって落馬寸前。よく立て直したなと思います。
記事では、直線では体当たりした馬に目を向けて「確認」しており、その上で横断している。コースの端から端までを横断していることも指摘。
このレースで勝利した恋人の女性騎手のアナを「勝たせるため」だったともされていました。
(JRAではあり得ない18カ月騎乗停止!? 悪質極まる「横断」で猛批判を喰らった若手騎手を"蛮行"に駆り立てた理由 | GJ 2017.02.15 より)
■2022/06/28 女性騎手が多いオーストラリアでは、歴代年間最高勝利数トップも女性騎手
同じページに記載する話を…と「オーストラリア 騎手」で検索したのですが、全然違う系統の話が出てきました。他に書く話もないですし、そのまま紹介します。
最初の話では、女性騎手が絡んだ暴走騎乗でした。記事そのものは後で紹介するのですが、ある記事によると、そもそも<オーストラリアは競馬全体において女性騎手の比率が高い>とのこと。この女性騎手の比率の高さとしては、女性騎手がダントツでリーディングトップになった…というのが、インパクトがあって、わかりやすい話でした。
初来日のときには日本で勝ちまくって大暴れして帰っていったダミアン・レーン騎手に大差をつけての圧勝。史上最高の記録を出しており、歴代最高騎手が女性騎手…といったことにもなるかもしれません。
<7月31日をもってオーストラリアの2020/21年シーズンが終了した。中で歴史的な快挙と言えるのが、ビクトリア州(メトロポリタン=メルボルン地区)のチャンピオンジョッキーに女性のジェイミー・カー(25)が輝いたこと。
スピードスケートのオリンピック代表選手を両親に持つカー騎手は、ビクトリア州ではネイチャーストリップで制したライトニングSを含むGⅠ2勝(全豪ではカスカディアンで勝ったドンカスターマイルなども加わり計4勝)。メトロポリタン(主要競馬場)での勝ち鞍は105勝に上り、史上初めて100勝の大台に乗せてのタイトル獲得となった。2位D・レーン騎手には42勝もの差をつけており、まさにぶっちぎりでの戴冠>
(豪州ジェイミー・カー騎手 史上初の100勝以上でビクトリア州チャンピオンに | 競馬ニュース・特集なら東スポ競馬より)
https://tospo-keiba.jp/akiyama/1869
■2022/06/28 本格感とアマチュア感のカオス…オーストラリアのピクニック競馬の魅力
ところで、先程引用した<オーストラリアは競馬全体において女性騎手の比率が高い>は、<賞金が安くアマチュア騎手のみのオーストラリアの「ピクニック」競馬に行ったら「競馬が好きってこういうこと」と再確認できた>(22/4/24(日) 12:31配信 須田鷹雄)という記事であった話でした。
<オーストラリアの競馬は3つのカテゴリに分けられている。大レースも行われる主要場での開催がメトロ、地方や下級条件戦で行われるのがカントリー。その中間に位置づけられているのがプロヴィンシャルだ。一部の州ではプロヴィンシャルと言わず、カントリー場の中にニュアンスの違いがある。
人馬のレベルとしてはメトロ、プロヴィンシャル、カントリーという並びだが、実はもうひとつカテゴリがある。「ピクニック」だ。
いきなりほのぼのしたネーミングだが、このピクニック開催はアマチュア騎手しか参加できない開催なのである(馬は一般開催で走っている馬でもOK)。賞金も安いしレベルが高いとは言えないが、その代わり関係者にもお客さんにも「とにかく競馬が好きで好きで」という雰囲気が漂っている>
<オーストラリアは競馬全体において女性騎手の比率が高いが、ピクニック開催はさらに高い。騎乗と騎乗の合間に幼い子供と芝生で遊んでいるような騎手もいる>
https://news.yahoo.co.jp/articles/b5f83c8c9c66f6fc97b7bd909f1c5661d961be2c
「ピクニック」で特に女性騎手が多いのは、その前の説明部分から想像できます。「仕事や子育ての関係で専業騎手は目指せないけどとにかく競馬に乗りたい、というような人もいる」とのことでした。
また、「全体的に負担重量が重いので、体格的な問題から職業騎手になることを諦めた人がアマチュアとしてレースに乗ることもあるようだ」ともされていました。これらの関係なのか、「騎手はアマチュアだが中にはキラリと光る技術を持つ人もいる」そうです。
なお、中継はされませんが、実況はあり。さらに、ネットや場外で売られることはないものの、馬券も発売しているというので意外にプロっぽいですね。ブックメーカーは、主要場の馬券も売る最新設備の業者も来ているといいます。
ただし、騎手と同様に玉石混交。昔ながらの「馬名は手書き、オッズ変更は手でつまみをくるくる回す」というタイプのブックメーカーもいるといいます。観客はマジでピクニック状態だそうで、カオスさがあり、たいへん楽しそうな感じでした。
■2022/06/28 女性騎手が多いオーストラリアでは、歴代年間最高勝利数トップも女性騎手
■2022/06/28 本格感とアマチュア感のカオス…オーストラリアのピクニック競馬の魅力
■2018/05/10 恋人を勝たせるため、人気馬目掛けてタックルした騎手が18ヶ月騎乗停止処分、オーストラリアのカートライト騎手
タイトルの通りなので見なくても内容はわかるのですすけど、すげぇなぁという映像です。一歩間違えれば死人が出ていましたし、今回くだされた「18ヶ月騎乗停止処分」というめったにない重い処分ですらまだ甘いかもしれません。
この事件が起きたのは、2017年1月14日、南オーストラリア州・モーフェットビル競馬場でのハンデ戦。
ブービー人気の馬に騎乗していた手のジョッシュ・カートライト騎手は、内から大外まで馬場を横断。脚色良く追い込んできた大外の人気馬2頭にそのまま「体当たり」!
ぶつけられた馬は大きくバランス崩し、その外の馬にもぶつかって落馬寸前。よく立て直したなと思います。
記事では、直線では体当たりした馬に目を向けて「確認」しており、その上で横断している。コースの端から端までを横断していることも指摘。
このレースで勝利した恋人の女性騎手のアナを「勝たせるため」だったともされていました。
(JRAではあり得ない18カ月騎乗停止!? 悪質極まる「横断」で猛批判を喰らった若手騎手を"蛮行"に駆り立てた理由 | GJ 2017.02.15 より)
■2022/06/28 女性騎手が多いオーストラリアでは、歴代年間最高勝利数トップも女性騎手
同じページに記載する話を…と「オーストラリア 騎手」で検索したのですが、全然違う系統の話が出てきました。他に書く話もないですし、そのまま紹介します。
最初の話では、女性騎手が絡んだ暴走騎乗でした。記事そのものは後で紹介するのですが、ある記事によると、そもそも<オーストラリアは競馬全体において女性騎手の比率が高い>とのこと。この女性騎手の比率の高さとしては、女性騎手がダントツでリーディングトップになった…というのが、インパクトがあって、わかりやすい話でした。
初来日のときには日本で勝ちまくって大暴れして帰っていったダミアン・レーン騎手に大差をつけての圧勝。史上最高の記録を出しており、歴代最高騎手が女性騎手…といったことにもなるかもしれません。
<7月31日をもってオーストラリアの2020/21年シーズンが終了した。中で歴史的な快挙と言えるのが、ビクトリア州(メトロポリタン=メルボルン地区)のチャンピオンジョッキーに女性のジェイミー・カー(25)が輝いたこと。
スピードスケートのオリンピック代表選手を両親に持つカー騎手は、ビクトリア州ではネイチャーストリップで制したライトニングSを含むGⅠ2勝(全豪ではカスカディアンで勝ったドンカスターマイルなども加わり計4勝)。メトロポリタン(主要競馬場)での勝ち鞍は105勝に上り、史上初めて100勝の大台に乗せてのタイトル獲得となった。2位D・レーン騎手には42勝もの差をつけており、まさにぶっちぎりでの戴冠>
(豪州ジェイミー・カー騎手 史上初の100勝以上でビクトリア州チャンピオンに | 競馬ニュース・特集なら東スポ競馬より)
https://tospo-keiba.jp/akiyama/1869
■2022/06/28 本格感とアマチュア感のカオス…オーストラリアのピクニック競馬の魅力
ところで、先程引用した<オーストラリアは競馬全体において女性騎手の比率が高い>は、<賞金が安くアマチュア騎手のみのオーストラリアの「ピクニック」競馬に行ったら「競馬が好きってこういうこと」と再確認できた>(22/4/24(日) 12:31配信 須田鷹雄)という記事であった話でした。
<オーストラリアの競馬は3つのカテゴリに分けられている。大レースも行われる主要場での開催がメトロ、地方や下級条件戦で行われるのがカントリー。その中間に位置づけられているのがプロヴィンシャルだ。一部の州ではプロヴィンシャルと言わず、カントリー場の中にニュアンスの違いがある。
人馬のレベルとしてはメトロ、プロヴィンシャル、カントリーという並びだが、実はもうひとつカテゴリがある。「ピクニック」だ。
いきなりほのぼのしたネーミングだが、このピクニック開催はアマチュア騎手しか参加できない開催なのである(馬は一般開催で走っている馬でもOK)。賞金も安いしレベルが高いとは言えないが、その代わり関係者にもお客さんにも「とにかく競馬が好きで好きで」という雰囲気が漂っている>
<オーストラリアは競馬全体において女性騎手の比率が高いが、ピクニック開催はさらに高い。騎乗と騎乗の合間に幼い子供と芝生で遊んでいるような騎手もいる>
https://news.yahoo.co.jp/articles/b5f83c8c9c66f6fc97b7bd909f1c5661d961be2c
「ピクニック」で特に女性騎手が多いのは、その前の説明部分から想像できます。「仕事や子育ての関係で専業騎手は目指せないけどとにかく競馬に乗りたい、というような人もいる」とのことでした。
また、「全体的に負担重量が重いので、体格的な問題から職業騎手になることを諦めた人がアマチュアとしてレースに乗ることもあるようだ」ともされていました。これらの関係なのか、「騎手はアマチュアだが中にはキラリと光る技術を持つ人もいる」そうです。
なお、中継はされませんが、実況はあり。さらに、ネットや場外で売られることはないものの、馬券も発売しているというので意外にプロっぽいですね。ブックメーカーは、主要場の馬券も売る最新設備の業者も来ているといいます。
ただし、騎手と同様に玉石混交。昔ながらの「馬名は手書き、オッズ変更は手でつまみをくるくる回す」というタイプのブックメーカーもいるといいます。観客はマジでピクニック状態だそうで、カオスさがあり、たいへん楽しそうな感じでした。
キラーアビリティと明暗分かれたコマンドライン…過剰人気か
■2022/01/07 キラーアビリティと明暗分かれたコマンドライン…過剰人気か
■2021/06/04 クレイドル・レディナビゲーター・スクリーンショットがPOGで気になる
■2022/01/07 キラーアビリティと明暗分かれたコマンドライン…過剰人気か
2021/06/04: 2021/06/05の新馬戦、ディープインパクト産駒コマンドラインが大人気。やや過剰人気な気がしますが、POG指名したアルジャンナの全弟で思い入れはある血統です。全兄アルジャンナは重賞こそ勝っていなかったものの、POG期間内に東京スポーツ杯2歳S(G3)、毎日杯(G3) をそれぞれ2着。印象が良かったので、全姉の トレデマンド も指名しました。彼女はいまいちでしたが、牡馬に戻って再び期待です。
他の馬としては、ストームキャット系Into Mischief 産駒のエレクトロワールド。○外なので、未知の魅力があります。
2022/01/07:その後、コマンドラインは1番人気でサウジアラビアRC(G3)に勝利し、兄のアルジャンナより先に重賞を初制覇。ホープフルステークスでも1番人気に押されます。同じレースでは、3番人気キラーアビリティもPOG馬。キラーアビリティも同じディープインパクト産駒でした。
ただ、圧倒的に期待していたのはコマンドラインの方。1番人気だということもありますが、兄アルジャンナを指名していたということもあり、コマンドラインの方が思い入れがありました。ところが、結果はキラーアビリティが勝利して、コマンドラインが12着惨敗という明暗分かれる結果となりました。
前半の話は、「ディープインパクト産駒コマンドラインはやや過剰人気か」というタイトルで、2021/06/04に投稿していたものでした。ホープフルステークスも過剰人気だった感じですね。不可解なほど負けてしまいました。
ちなみにキラーアビリティは新馬戦2番人気なのに指名した馬。我ながら素晴らしい選択だったと思います。まあ、ホープフルステークスはあまり期待していなかったので、やっぱり見る目ないじゃん!という話なのですが…。
このキラーアビリティの方は近親に好きな馬がいないという私としては珍しいタイプの指名馬。母 キラーグレイシスは海外でのG1馬ではあるものの、兄弟はこれまで重賞勝利どころか3着以内になったこともないという血統でもあります。今見ると、最高は ゼンノロブロイ産駒の姉の4勝 まで。
後から見直すと、他の有力馬を押しのけてなぜ指名したのか?と首をかしげたくなる選択でした。謎です。
■2021/06/04 クレイドル・レディナビゲーター・スクリーンショットがPOGで気になる
6/6の新馬戦。サウジアラビアRC(G3) 勝ち馬ステラヴェローチェの下クレイドル。いかにも走りそうな感じなのにそこまで人気ではないのが不思議。 TVローズS(G2)のリアアメリアの下、リアグラシアがいて、人気を持っていかれたのかも。
思い入れで言うと、デイリー杯クイーンC(G3) 勝ちのある アドマイヤミヤビの下 レディナビゲーター。POGで指名したレイデオロが比較的近親。ただし、同じ父ハーツクライの兄が好走しつつも未だ未勝利なのは、不安材料。
同じレースの不人気系では、好きだったグラスワンダーの孫、スクリーンヒーロー産駒のスクリーンショットが気になるところ。ビルアンドクーの孫でPOGで指名した クーノキセキの姪っ子。海外で好きだったロックオブジブラルタルもこの牝系でした。
2021/10/26追記:2番人気にすぎなかったクレイドルですが、初戦で決めて勝ち上がり。2走目の新潟2歳S(G3)でも4番人気に推されました。11着に敗れているものの、やはり狙い目だったと言えるでしょう。ただ、私はそこまで「指名したい!」と思わなかったんですよね。最初に投稿したときも「レディナビゲーター・スクリーンショットが気になるところ」というタイトルで、クレイドルは3番手でした。
クレイドルより穴っぽくておもしろいと思っていた2頭ですが、まず、レディナビゲーターから。これも結構当たり。3番人気でしたが、クレイドルと同タイムでの2着。その後も人気に推されながら勝ち上がれていませんが、目の付け所は悪くなかったと思います。でも、結局、指名しませんでした。
もっとはっきりと不人気だったのは、スクリーンショット。11番人気でした。初戦は人気よりは走ったものの、8着まで。ただ、距離短縮でスプリントに行った2戦目はなぜか突如4番人気に。ところが、人気以上に走って2着。その後も2戦連続2着で勝ち上がれていませんでしたが、初戦11番人気だったことを考えると穴狙いPOGとしては優秀。ところが、こちらも迷って指名しなかったんですよね。今年は迷って指名しなかった馬の方が走っている印象です。「逃がした魚は大きい」による錯覚かもしれませんけど…。
■2021/06/04 クレイドル・レディナビゲーター・スクリーンショットがPOGで気になる
■2022/01/07 キラーアビリティと明暗分かれたコマンドライン…過剰人気か
2021/06/04: 2021/06/05の新馬戦、ディープインパクト産駒コマンドラインが大人気。やや過剰人気な気がしますが、POG指名したアルジャンナの全弟で思い入れはある血統です。全兄アルジャンナは重賞こそ勝っていなかったものの、POG期間内に東京スポーツ杯2歳S(G3)、毎日杯(G3) をそれぞれ2着。印象が良かったので、全姉の トレデマンド も指名しました。彼女はいまいちでしたが、牡馬に戻って再び期待です。
他の馬としては、ストームキャット系Into Mischief 産駒のエレクトロワールド。○外なので、未知の魅力があります。
2022/01/07:その後、コマンドラインは1番人気でサウジアラビアRC(G3)に勝利し、兄のアルジャンナより先に重賞を初制覇。ホープフルステークスでも1番人気に押されます。同じレースでは、3番人気キラーアビリティもPOG馬。キラーアビリティも同じディープインパクト産駒でした。
ただ、圧倒的に期待していたのはコマンドラインの方。1番人気だということもありますが、兄アルジャンナを指名していたということもあり、コマンドラインの方が思い入れがありました。ところが、結果はキラーアビリティが勝利して、コマンドラインが12着惨敗という明暗分かれる結果となりました。
前半の話は、「ディープインパクト産駒コマンドラインはやや過剰人気か」というタイトルで、2021/06/04に投稿していたものでした。ホープフルステークスも過剰人気だった感じですね。不可解なほど負けてしまいました。
ちなみにキラーアビリティは新馬戦2番人気なのに指名した馬。我ながら素晴らしい選択だったと思います。まあ、ホープフルステークスはあまり期待していなかったので、やっぱり見る目ないじゃん!という話なのですが…。
このキラーアビリティの方は近親に好きな馬がいないという私としては珍しいタイプの指名馬。母 キラーグレイシスは海外でのG1馬ではあるものの、兄弟はこれまで重賞勝利どころか3着以内になったこともないという血統でもあります。今見ると、最高は ゼンノロブロイ産駒の姉の4勝 まで。
後から見直すと、他の有力馬を押しのけてなぜ指名したのか?と首をかしげたくなる選択でした。謎です。
■2021/06/04 クレイドル・レディナビゲーター・スクリーンショットがPOGで気になる
6/6の新馬戦。サウジアラビアRC(G3) 勝ち馬ステラヴェローチェの下クレイドル。いかにも走りそうな感じなのにそこまで人気ではないのが不思議。 TVローズS(G2)のリアアメリアの下、リアグラシアがいて、人気を持っていかれたのかも。
思い入れで言うと、デイリー杯クイーンC(G3) 勝ちのある アドマイヤミヤビの下 レディナビゲーター。POGで指名したレイデオロが比較的近親。ただし、同じ父ハーツクライの兄が好走しつつも未だ未勝利なのは、不安材料。
同じレースの不人気系では、好きだったグラスワンダーの孫、スクリーンヒーロー産駒のスクリーンショットが気になるところ。ビルアンドクーの孫でPOGで指名した クーノキセキの姪っ子。海外で好きだったロックオブジブラルタルもこの牝系でした。
2021/10/26追記:2番人気にすぎなかったクレイドルですが、初戦で決めて勝ち上がり。2走目の新潟2歳S(G3)でも4番人気に推されました。11着に敗れているものの、やはり狙い目だったと言えるでしょう。ただ、私はそこまで「指名したい!」と思わなかったんですよね。最初に投稿したときも「レディナビゲーター・スクリーンショットが気になるところ」というタイトルで、クレイドルは3番手でした。
クレイドルより穴っぽくておもしろいと思っていた2頭ですが、まず、レディナビゲーターから。これも結構当たり。3番人気でしたが、クレイドルと同タイムでの2着。その後も人気に推されながら勝ち上がれていませんが、目の付け所は悪くなかったと思います。でも、結局、指名しませんでした。
もっとはっきりと不人気だったのは、スクリーンショット。11番人気でした。初戦は人気よりは走ったものの、8着まで。ただ、距離短縮でスプリントに行った2戦目はなぜか突如4番人気に。ところが、人気以上に走って2着。その後も2戦連続2着で勝ち上がれていませんでしたが、初戦11番人気だったことを考えると穴狙いPOGとしては優秀。ところが、こちらも迷って指名しなかったんですよね。今年は迷って指名しなかった馬の方が走っている印象です。「逃がした魚は大きい」による錯覚かもしれませんけど…。
武藤雅騎手の姉で歌手の武藤彩未命名のモリアーナ、父武藤善則調教師が管理
■2022/08/14 武藤雅騎手の姉で歌手の武藤彩未命名のモリアーナ、父武藤善則調教師が管理
■2018/05/09 武藤雅・木幡巧也 ・松若風馬騎手が勝てるのは減量のときだけ?
■2016/11/27 吉田豊騎手、意味不明の騎乗で不興を買う 先行馬を行かせずに後方で馬場掃除
■2022/08/14 武藤雅騎手の姉で歌手の武藤彩未命名のモリアーナ、父武藤善則調教師が管理
以前POGで指名したレイデオロが近親にいる血統ということで指名したモリアーナ(父エピファネイア、母ガルデルスリール)。好きな武藤雅騎手が鞍上で、武藤雅騎手の父・武藤善則調教師が管理しています。
4番人気だった新馬戦を勝って1番人気で臨んだコスモス賞は1番人気に。ゲート内での馬の動きとゲートが開くタイミングが悪く出負けしましたが、最初にある程度上げて行って2番手まで上げます。
ここで上げるべきだったかどうか評価が分かれるところ。特に少頭数でもありますし、キレる馬ならじっくり足を溜める方が良い場合もあります。ただ、私は先行馬タイプと見ていたので正解だと感じました。
そこからコーナーで逃げ馬の後ろまで行ってマークする形。あまり早めに抜いてしまうと今度は標的にされるおそれがあるものの、逆に仕掛けが遅いと末脚比べになります。遅くなりやすい2歳戦で少頭数で馬群が短くなって…という条件のため、今回は早めで良いんじゃないかと思ったら、その通り抜け出す形で2馬身差をつけて快勝。騎乗は文句なしでした。
強かったのですが、どうもこれはガス抜きの騎乗だったそうな。調教も軽かったようです。しかも、本来はマイルがベストだというので、今回は適距離より短い中での快勝でした。メンバーも悪くないと見られていましたので予想以上の強さです。
抜け出した後はふわっとしたところがあると言われていましたので、今後は2番手ではなく、もう少し後ろでも良いかもしれませんね。
このモリアーナの掲示板を見ていたら、「姉が名付けて兄が乗って父が管理」みたいなコメントを発見。検索してみると、名付け親は武藤騎手の姉で、歌手の武藤彩未さんという情報が出てきました。
<デビュー戦が強い勝ち方で、厩舎サイドも期待しているみたい。名付け親は武藤騎手の姉で、歌手の武藤彩未らしい。たまたま見た番組で、名前を憶えてました>
(コスモス賞 2歳オープン 1,800m(芝)別定 予想! | カニコロの下剋上、1口馬主 と 株のブログより)
https://ameblo.jp/22grwa156jr/entry-12758507258.html
お姉さんが歌手という時点で初耳。ウィキペディアを見てみると、歌手だけでなくいろいろやっていたようです。
<武藤 彩未(むとう あやみ、1996年4月29日[1][2][3][4] - )は、日本の歌手[1][3]、元アイドル[1][5]、モデル、タレント[1]。つばさレコーズ所属、元アミューズ所属[6]。茨城県出身[1][3][4]。可憐Girl's及びさくら学院の元メンバーであり[1][2][4][5]、さくら学院では初代生徒会長(リーダー)を務めた>
<自身が8歳の頃に、母が子供服ブランドのカタログモデルに応募し、モデルデビュー。(中略)その後、子供ファッション雑誌『Kids Style』(オリコン)の専属モデルとなり[8][2]、アミューズに所属。DAISY LOVERS paradise kids(ナルミヤ・インターナショナル)の広告モデルもしていた。2007年2月号から2009年3月号まで少女マンガ誌『ちゃお』(小学館)のメインCMモデルを務め、多くのCMに出演[8]。また、ちゃおスタイル専属モデルも務める>
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AD%A6%E8%97%A4%E5%BD%A9%E6%9C%AA
そこは全然話題になっていなかったのですが、私が不思議だったのがなぜ姉が名付け親に?という部分。まさか姉本人の持ち馬なんだろうか?というのが気になっていました。で、見てみると、やはり馬主は別人で、高橋文男さんという方でした。
1億円ホースは3頭いますが、いずれも名前に覚えがありません。一番稼いでいるのは、ピーチシャダイという馬で1億4,597万円。古臭い名前だと思ったら、1977年生まれ。ベテランなんですね。ただ、そもそも社台の冠名だよね?と確認するとデビュー時はやはり吉田善哉さん名義。途中で買った馬でした。
ということで、昔からやっている馬主さんですが、近年も活躍馬がまずまず。1億円未満でも4位、5位に入っている現役のヤシャマルやデュアライズは名前を見た覚えがあります。特にヤシャマルは名前が印象的ですね。良い名前だと思います。
この2頭は武藤善則厩舎ではないものの、武藤善則厩舎の馬もちょくちょくいます。武藤善則厩舎との関係の良さから、武藤彩未さんの命名…というところに話が行ったのかもしれません。
■2018/05/09 武藤雅・木幡巧也 ・松若風馬騎手が勝てるのは減量のときだけ?
2018年4月15日の阪神競馬場メインであったアンタレスステークス。応援するマイネルバサラが出ていたので見ていました。
前に行ってほしい馬なので前行ったのは良かったものの、逃げないとダメな馬でないのに逃げてなおかつハイペース。ダートでは珍しいほど離して逃げており、バテて最下位負け。ちょっとひどかったです。
この鞍上はテン乗りだった松若風馬騎手。「オーバーペースになって失速。申し訳ありません」としており、ペースがおかしくなったことも認めています。掲示板でも悪い反応が多めでした。
洋芝大好きさん [661] 洋芝大好きさん
あのぶっ飛ばし方は何?
テンからガンガン行かなきゃいけない馬じゃないんですけど・・・・
ゲストさん [669]
最低な乗り方
マイネルから依頼もうこないでしょ
ゲストさん [670]
笑た。一人で、わちゃわちゃになって自滅しやがった。ちーん。馬券買いましたが自己責任ですが酷い騎乗でしたね。マイネルの人材難は続きます。ちーん
http://db.netkeiba.com/?pid=horse_board&id=2013101861
ただ、私が気になったのが、思わぬところに非難が行っていたコメントです。
ラインガウさん [672]
典型的な強気に任せた減量乗りなんだよな
木幡や武藤とかもそうだけど
この手の騎手は減量取れると伸び悩む
今回の騎乗は明らかに飛ばし過ぎであり、減量うんぬんの問題ではないような気がします。減量騎手でもおそらくバテたでしょう。完全にミスです。
それはさておき、木幡騎手は複数いて、該当の騎手がよくわからずに気になりました。2018/05/06現在、木幡巧也騎手、木幡初也騎手がともに5勝で59位で微妙で、「減量取れると伸び悩む」以前の問題です。ちなみに木幡育也騎手は2勝で89位でした。
一方、武藤騎手は17勝で25位ですから上記の文脈でもOKでした。ただし、松若風馬騎手は29勝の11位ですので、伸び悩んでいるはずの松若騎手の方が成績が良く、いまいち説得力がありません。
木幡騎手が誰のことを言っているのか気になるので、 過去のリーディングも見てみました。2017年までで一番戦績が良いのは木幡巧也騎手であり、彼のことを言っている感じでした。
木幡巧也
年度 順位 1着
2017 56 18
2016 24 45
木幡初也
年度 順位 1着
2017 47 22
2016 55 18
2015 79 9
2014 64 12
木幡育也
年度 順位 1着
2017 92 6
あと、そもそも松若風馬騎手は以下のように年度別成績を見ても、それほど伸び悩んでいる感じはありません。たぶん2015年の終盤から減量が取れているはずです。
松若風馬
年度 順位 1着
2018 11 29
2017 25 42
2016 20 52
-------------------
2015 17 60
2014 24 47
データを見ると、よくわからん…という指摘コメントでした。
■2016/11/27 吉田豊騎手、意味不明の騎乗で不興を買う 先行馬を行かせずに後方で馬場掃除
特別書きたい話はないのですが、なにか書いておこうということでひとつ。感想メモの中で比較的目立つのは、、吉田豊騎手の16/11/27 東京5R 3歳上500万下 12:15ダ1400ですかね。吉田豊騎手はグラスアクト騎乗でした。
グラスアクトは先行馬と見て良いでしょう。差したときもありますが、うまく行っていません。さらに今回は一気に400m短縮のダート1400。3戦連続1800で、5戦中4戦が1800。それ以外はマルが一度だけという馬で最内ですから、最初に行かないと包まれる可能性大でした。で、この内枠が災いしたというコメントも見られます。
[48] なみこさん
内枠はこうなるんだよなあ
はじめから後ろから外を回すと決め打ちするならそこまで不利じゃないんだけど、
結局、先行したいのに外から次々いかれて後ろからの形
http://db.netkeiba.com/?pid=horse_board&id=2013102378
ただ、最初から全然行く気なかったように私には見えたんですよね。これは前述したようなこれまでの競馬からすると意味がわからない選択です。コメントはやはりこの意味不明というものが多くなっていました。
[50] hanimaruさん
何がしたかったのか?
見ている範囲では、サッパリわからん
[47] ゴイコエティアさん
最後方まで下げて何がしたいんですか。
[46] カナシミニサヨナラさん
なぜに下げてるの・・
乗れなさすぎにもほどがある
吉田豊騎手は以前は悪いイメージなかったものの、最近やる気のない騎乗が多くなった気がして、今個人的にはたいへんイメージが悪い騎手です。 ただ、メモしている点数評価見ると印象と違うということはよくあり、吉田豊騎手の場合もほぼ平均の2.98点で、120人中49位という何ともコメントしづらい結果でした。普通です。
■2018/05/09 武藤雅・木幡巧也 ・松若風馬騎手が勝てるのは減量のときだけ?
■2016/11/27 吉田豊騎手、意味不明の騎乗で不興を買う 先行馬を行かせずに後方で馬場掃除
■2022/08/14 武藤雅騎手の姉で歌手の武藤彩未命名のモリアーナ、父武藤善則調教師が管理
以前POGで指名したレイデオロが近親にいる血統ということで指名したモリアーナ(父エピファネイア、母ガルデルスリール)。好きな武藤雅騎手が鞍上で、武藤雅騎手の父・武藤善則調教師が管理しています。
4番人気だった新馬戦を勝って1番人気で臨んだコスモス賞は1番人気に。ゲート内での馬の動きとゲートが開くタイミングが悪く出負けしましたが、最初にある程度上げて行って2番手まで上げます。
ここで上げるべきだったかどうか評価が分かれるところ。特に少頭数でもありますし、キレる馬ならじっくり足を溜める方が良い場合もあります。ただ、私は先行馬タイプと見ていたので正解だと感じました。
そこからコーナーで逃げ馬の後ろまで行ってマークする形。あまり早めに抜いてしまうと今度は標的にされるおそれがあるものの、逆に仕掛けが遅いと末脚比べになります。遅くなりやすい2歳戦で少頭数で馬群が短くなって…という条件のため、今回は早めで良いんじゃないかと思ったら、その通り抜け出す形で2馬身差をつけて快勝。騎乗は文句なしでした。
強かったのですが、どうもこれはガス抜きの騎乗だったそうな。調教も軽かったようです。しかも、本来はマイルがベストだというので、今回は適距離より短い中での快勝でした。メンバーも悪くないと見られていましたので予想以上の強さです。
抜け出した後はふわっとしたところがあると言われていましたので、今後は2番手ではなく、もう少し後ろでも良いかもしれませんね。
このモリアーナの掲示板を見ていたら、「姉が名付けて兄が乗って父が管理」みたいなコメントを発見。検索してみると、名付け親は武藤騎手の姉で、歌手の武藤彩未さんという情報が出てきました。
<デビュー戦が強い勝ち方で、厩舎サイドも期待しているみたい。名付け親は武藤騎手の姉で、歌手の武藤彩未らしい。たまたま見た番組で、名前を憶えてました>
(コスモス賞 2歳オープン 1,800m(芝)別定 予想! | カニコロの下剋上、1口馬主 と 株のブログより)
https://ameblo.jp/22grwa156jr/entry-12758507258.html
お姉さんが歌手という時点で初耳。ウィキペディアを見てみると、歌手だけでなくいろいろやっていたようです。
<武藤 彩未(むとう あやみ、1996年4月29日[1][2][3][4] - )は、日本の歌手[1][3]、元アイドル[1][5]、モデル、タレント[1]。つばさレコーズ所属、元アミューズ所属[6]。茨城県出身[1][3][4]。可憐Girl's及びさくら学院の元メンバーであり[1][2][4][5]、さくら学院では初代生徒会長(リーダー)を務めた>
<自身が8歳の頃に、母が子供服ブランドのカタログモデルに応募し、モデルデビュー。(中略)その後、子供ファッション雑誌『Kids Style』(オリコン)の専属モデルとなり[8][2]、アミューズに所属。DAISY LOVERS paradise kids(ナルミヤ・インターナショナル)の広告モデルもしていた。2007年2月号から2009年3月号まで少女マンガ誌『ちゃお』(小学館)のメインCMモデルを務め、多くのCMに出演[8]。また、ちゃおスタイル専属モデルも務める>
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AD%A6%E8%97%A4%E5%BD%A9%E6%9C%AA
そこは全然話題になっていなかったのですが、私が不思議だったのがなぜ姉が名付け親に?という部分。まさか姉本人の持ち馬なんだろうか?というのが気になっていました。で、見てみると、やはり馬主は別人で、高橋文男さんという方でした。
1億円ホースは3頭いますが、いずれも名前に覚えがありません。一番稼いでいるのは、ピーチシャダイという馬で1億4,597万円。古臭い名前だと思ったら、1977年生まれ。ベテランなんですね。ただ、そもそも社台の冠名だよね?と確認するとデビュー時はやはり吉田善哉さん名義。途中で買った馬でした。
ということで、昔からやっている馬主さんですが、近年も活躍馬がまずまず。1億円未満でも4位、5位に入っている現役のヤシャマルやデュアライズは名前を見た覚えがあります。特にヤシャマルは名前が印象的ですね。良い名前だと思います。
この2頭は武藤善則厩舎ではないものの、武藤善則厩舎の馬もちょくちょくいます。武藤善則厩舎との関係の良さから、武藤彩未さんの命名…というところに話が行ったのかもしれません。
■2018/05/09 武藤雅・木幡巧也 ・松若風馬騎手が勝てるのは減量のときだけ?
2018年4月15日の阪神競馬場メインであったアンタレスステークス。応援するマイネルバサラが出ていたので見ていました。
前に行ってほしい馬なので前行ったのは良かったものの、逃げないとダメな馬でないのに逃げてなおかつハイペース。ダートでは珍しいほど離して逃げており、バテて最下位負け。ちょっとひどかったです。
この鞍上はテン乗りだった松若風馬騎手。「オーバーペースになって失速。申し訳ありません」としており、ペースがおかしくなったことも認めています。掲示板でも悪い反応が多めでした。
洋芝大好きさん [661] 洋芝大好きさん
あのぶっ飛ばし方は何?
テンからガンガン行かなきゃいけない馬じゃないんですけど・・・・
ゲストさん [669]
最低な乗り方
マイネルから依頼もうこないでしょ
ゲストさん [670]
笑た。一人で、わちゃわちゃになって自滅しやがった。ちーん。馬券買いましたが自己責任ですが酷い騎乗でしたね。マイネルの人材難は続きます。ちーん
http://db.netkeiba.com/?pid=horse_board&id=2013101861
ただ、私が気になったのが、思わぬところに非難が行っていたコメントです。
ラインガウさん [672]
典型的な強気に任せた減量乗りなんだよな
木幡や武藤とかもそうだけど
この手の騎手は減量取れると伸び悩む
今回の騎乗は明らかに飛ばし過ぎであり、減量うんぬんの問題ではないような気がします。減量騎手でもおそらくバテたでしょう。完全にミスです。
それはさておき、木幡騎手は複数いて、該当の騎手がよくわからずに気になりました。2018/05/06現在、木幡巧也騎手、木幡初也騎手がともに5勝で59位で微妙で、「減量取れると伸び悩む」以前の問題です。ちなみに木幡育也騎手は2勝で89位でした。
一方、武藤騎手は17勝で25位ですから上記の文脈でもOKでした。ただし、松若風馬騎手は29勝の11位ですので、伸び悩んでいるはずの松若騎手の方が成績が良く、いまいち説得力がありません。
木幡騎手が誰のことを言っているのか気になるので、 過去のリーディングも見てみました。2017年までで一番戦績が良いのは木幡巧也騎手であり、彼のことを言っている感じでした。
木幡巧也
年度 順位 1着
2017 56 18
2016 24 45
木幡初也
年度 順位 1着
2017 47 22
2016 55 18
2015 79 9
2014 64 12
木幡育也
年度 順位 1着
2017 92 6
あと、そもそも松若風馬騎手は以下のように年度別成績を見ても、それほど伸び悩んでいる感じはありません。たぶん2015年の終盤から減量が取れているはずです。
松若風馬
年度 順位 1着
2018 11 29
2017 25 42
2016 20 52
-------------------
2015 17 60
2014 24 47
データを見ると、よくわからん…という指摘コメントでした。
■2016/11/27 吉田豊騎手、意味不明の騎乗で不興を買う 先行馬を行かせずに後方で馬場掃除
特別書きたい話はないのですが、なにか書いておこうということでひとつ。感想メモの中で比較的目立つのは、、吉田豊騎手の16/11/27 東京5R 3歳上500万下 12:15ダ1400ですかね。吉田豊騎手はグラスアクト騎乗でした。
グラスアクトは先行馬と見て良いでしょう。差したときもありますが、うまく行っていません。さらに今回は一気に400m短縮のダート1400。3戦連続1800で、5戦中4戦が1800。それ以外はマルが一度だけという馬で最内ですから、最初に行かないと包まれる可能性大でした。で、この内枠が災いしたというコメントも見られます。
[48] なみこさん
内枠はこうなるんだよなあ
はじめから後ろから外を回すと決め打ちするならそこまで不利じゃないんだけど、
結局、先行したいのに外から次々いかれて後ろからの形
http://db.netkeiba.com/?pid=horse_board&id=2013102378
ただ、最初から全然行く気なかったように私には見えたんですよね。これは前述したようなこれまでの競馬からすると意味がわからない選択です。コメントはやはりこの意味不明というものが多くなっていました。
[50] hanimaruさん
何がしたかったのか?
見ている範囲では、サッパリわからん
[47] ゴイコエティアさん
最後方まで下げて何がしたいんですか。
[46] カナシミニサヨナラさん
なぜに下げてるの・・
乗れなさすぎにもほどがある
吉田豊騎手は以前は悪いイメージなかったものの、最近やる気のない騎乗が多くなった気がして、今個人的にはたいへんイメージが悪い騎手です。 ただ、メモしている点数評価見ると印象と違うということはよくあり、吉田豊騎手の場合もほぼ平均の2.98点で、120人中49位という何ともコメントしづらい結果でした。普通です。