2024年5月20日月曜日

アメリカでダート人気低下、芝レースが増加する異変

■2018/07/19 アメリカでダート人気低下、芝レースが増加する異変
■2018/07/19 アメリカの血統が変わる!芝向きの種牡馬が続々と登場
■2023/03/06 アメリカのダートは土で日本の砂ダートはもはや別物!タイムは芝なみに早い
■2013/4/27 イタリア競馬、深刻な財政難 賞金削減どころか、開催自体危ない
■2018/03/06 イタリア競馬、賞金減額・賞金滞納でレベル低下



■2018/07/19 アメリカでダート人気低下、芝レースが増加する異変

 アメリカといえばダート競馬であり、それは現在でも変わりありません。 しかし、そこに変化が見えるといいます。これは一時流行ったオールウェザーの増加って話じゃありませんよ。なんと芝レースが増え、芝向きの馬にも少なからず注目が集まっているというのです。
(Our Pleasure2018年1月号 Racing 360 秋山 響より)

 まずデータ的に明らかなのが、芝レースの割合が増えているということ。北米の競馬場における芝レースの全レースに対する割合は10 年前の18%から大きくアップして、2017年の時点で25%を占めるまでに増加。かなりの増え方ですね。
  そうは言っても大レースでは…と思うかもしれません。ただ、重賞レベルで見るとむしろ逆。2016 年に北米で行われた487の重賞の内、39%にあたる190レースは芝レースだったとのこと。前述の通り、全体での芝レースの比率は25%でしたから、重賞での芝レースの比率39%はそれよりはるかに高い数字。重賞限定で見ると、芝の割合の方が高まっているので、むしろ重賞で芝重視の傾向が強まる…と言えるかもしれません。

  芝が増えているのは、芝レース開催が可能な競馬場が芝とダートどちらかでレースを組むかを決める際、芝レースを選ぶことが増えているのが大きな理由だといいます。名門のベルモント競馬場の春夏開催でも56%が芝レースだというので驚きです。
  このベルモント競馬場などを持つNYRA(ニューヨーク州競馬協会)で競馬運営担当上席副理事を務めるマーティン・パンザさんは「現在の最も大きな問題はダート戦に出走馬を集めること」としていました。ダートがむしろ人気無いんですね。
  芝コースを増やす競馬場が多いのは、出走馬が集まって頭数が増える→馬券売り上げが増える、という理由だとのこと。やはり驚かされる話です。



■2018/07/19 アメリカの血統が変わる!芝向きの種牡馬が続々と登場

 こうしたアメリカにおける芝レース人気の高まりは、生産、そして、セールにも影響が出きています。
 2013 年に産駒のG1勝ちは全て芝というキトゥンズジョイが、北米チャンピオンサイアーになるという珍しいことが起きていました。これに触発されたのか、芝向きの種牡馬のラインナップは拡大傾向だといいます。
  芝系種牡馬を多く抱えるヒルンデイルファームを率いるジョン・シクラさんは「アメリカの馬産は世界から血統的には孤立していたがそれは良くない。(芝向きの種牡馬の導入は)市場を広げるための方法のひとつ」という変わった観点のコメントもしていました。
 また、2017年9月には、芝向きの馬だけを集め、「ターフ・ショーケース」と銘打った1歳馬セールも登場。生産でもセールでも変化が出ているようです。
 この 生産とセールではそういった話はなかったものの、前述の通り、芝レースが増えている、特に重賞での芝レースが増えているというのは、ストレートに需要があるということ。商売としても、ここを重視するのは当然の流れだと思われます。



■2023/03/06 アメリカのダートは土で日本の砂ダートはもはや別物!タイムは芝なみに早い

 アメリカのダート絡みで、ダート - Wikipediaからアメリカのダートに関する特徴について。ただし、「この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分」とされており、出典不足。著者の私見によるものが強い、信頼性はそれほど高くないページであることは注意が必要です。

 では、記載の内容について。まず、全般的な話ですが、ダート (dirt) とは、本来、泥や土といった意味。なので、一口に「ダートコース」と言っても、実際には個性がかなり違います。このため、「アメリカのダートと日本のダートはもはや別物」といった感じになります。さらに細かくいえば、アメリカ国内、日本国内でも個性が異なるところがあるとも言えるでしょう。

 前述の通り、信頼性がそれほど高いページではありませんけど、Wikipediaでもアメリカのダートについて、「ダートは和訳すれば土であり、日本の競馬で使われている砂の意ではない」とした上で、以下のように説明していました。

<アメリカのダートコースは土を使っており、路盤は煉瓦を砕いた赤土のような路盤となっており、ダートレースは日本の芝レース並みの走破タイムが出る。小回りで平坦な直線の短い競馬場の形態とこの路面の特徴から、アメリカダートコースにおけるレースの特徴はハイペースで先行し、決勝線までそのスピードを維持した馬に有利となるものである>
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%80%E3%83%BC%E3%83%88



■2013/4/27 イタリア競馬、深刻な財政難 賞金削減どころか、開催自体危ない

 「JRA外国人騎手が誕生へ」ということに関して、ミルコ・デムーロ騎手は以下のように言っていました。

-----引用 ここから-----
JRA外国人騎手が誕生へ 日刊スポーツ
[2013年4月16日8時19分 紙面から]

 母国イタリアの競馬が深刻な財政難に悩まされているミルコ・デムーロ騎手は、実際に受験するかについては明言していないが「日本で年間通して乗れればうれしい。英語で受験できればいいんだけど」と、日本を本拠地としたい考えもある。
http://www.nikkansports.com/race/news/p-rc-tp0-20130416-1113067.html
-----引用 ここまで-----

 イタリアはやっぱり気質なのかな、いい加減ですね。以下のような惨状。

-----引用 ここから-----
 イタリアでは長年のずさんな経営が響き、12年からは全レースの賞金が40%削減され、今年も開催自体が危ぶまれている状況だ。
-----引用 ここまで-----

 ひどいですね、本当。ということで、日本移籍が現実的になってきたようです。

-----引用 ここから-----
 現在はフランスに拠点を移しているが、短期免許で日本に来ている時ほど有力馬が集まらないのも事実。賞金額が圧倒的に高く、有力馬主からの信頼も得ている日本での通年騎乗を望むのは自然といえる。
-----引用 ここまで-----


■2018/03/06 イタリア競馬、賞金減額・賞金滞納でレベル低下

 古い話なので、ミルコ・デムーロ騎手はもう日本に移籍済み。完全に馴染んでいますね。
 また、イタリア競馬はどうなったの?というのも気になって検索。 すると、開催は続いているようですが、ピンチにはピンチ。
 賞金を大幅に下げた上に支払いが滞り、レースレベルが低下。ミラノ大賞、共和国大統領賞の格下げなどが起きているそうです。
(イタリア競馬の深刻な危機 : Nathanielの競馬ブログ より)

 また、こうした事態に陥ったのは、リーマンショックが発端だとのこと。悲しい話です。