2026年8月31日月曜日

フォーティナイナーズサン、フォーティナイナーの息子じゃなかった…

■2021/12/08 フォーティナイナーズサン、フォーティナイナーの息子じゃなかった…
■2025/08/26 クーリンガーはCOOLじゃなくてKoolだが兄弟はCoolも…


■2021/12/08 フォーティナイナーズサン、フォーティナイナーの息子じゃなかった…

 この前「サンオブロジータ」という馬がいて、「まさかロジータの息子なわけないよね?」と気になりました。「サン」が「Son」なら息子という意味。昔ロジータという牝馬がいて、このロジータから広がった一族が活躍していた時期があったんですよ。
 ただ、昔であるために息子ということはあり得ません。「grandson」(グランドサン、孫」ですらダメそう。そして、「グランドサンオブロジータ」となり、全然収まりません。
 一族だとしたとした場合、有り得そうなのはひ孫くらいじゃないですかね。検索してみると、ひ孫だと「great grandson」と言うそうな。「グレートグランドサンオブロジータ」じゃ全く9文字に収まりませんね。長すぎて英名でもアウトですわ。

 …とここまで考えたところでやっと血統表を見ることに。その前に戦績も見ておくと、2021/07/31時点では13戦2勝。2勝はいずれも地方で1勝クラスです。中央入り2戦目から泉谷楓真騎手で8番人気3着、秋山稔樹騎手で7番人気3着とあまり人気がないながらも連続で好走した時期もありました。
 ここで関係者も色気が出たのか、大幅な鞍上強化で大御所の横山典弘騎手を招聘して本気モード。5番人気と今までより人気します。ところが、好走できないどころか、人気より悪い7着に。その後も悪かったので、このまま苦戦が続くかもしれません。

 一方、今回の目的である血統の方ですが、サンオブロジータは当然ながらロジータの子ではありませんでした。ただ、一族ではあり、ひ孫ですね。母系はロジータ、シスターソノ、ラブハミングと続いて、サンオブロジータとなっています。祖母のシスターソノからはダートのG1を3勝したレギュラーメンバーが出ています。
 サンオブロジータ自身も父がスウェプトオーヴァーボードというダート向きに見える血統。今のところ芝の出走もなく、ダート一筋でやっています。

 …とこのように書いてきたものの、そもそも「サン」は「Son」ではなく「Sun」(太陽)などの可能性もあります。そこで馬名の由来を確認してみると、「ロジータの血を受け継ぐもの、ロジータの子」となっていました。かなり無理矢理ですね。ちなみにすでにタマをとって「せん馬」となっているので、もうこれ以上ロジータの血を受け継ぐことはできません。

 あと、サンオブロジータの父スウェプトオーヴァーボードの父はエンドスウィープで、父父がフォーティナイナー。「Son」(息子)の馬名で一番有名なのはこのフォーティナイナー産駒のフォーティナイナーズサン(Fourty Niners Son)だろうと思って検索してびっくり!
 なんとフォーティナイナーズサンも息子じゃないのに「Son」(息子)という名前でしたわ。本当は「フォーティナイナーズグランドサン」だったようです。父はDistorted Humorで、フォーティナイナーは祖父でした。そう考えると、「サンオブロジータ」とあまり変わりありません。今回、これが一番びっくりしましたわ…。


■2025/08/26 クーリンガーはCOOLじゃなくてKoolだが兄弟はCoolも…

 フォーティナイナー産駒では、クーリンガーが好きだったんですよね。相手なりに走るけど勝ちきれない善戦マンのイマージ…と思って、今成績を見直したら、地方重賞をかなり勝っていただけでなく、ダート中央重賞も勝っていましたわ。息長く活躍した馬でした。

 さて、書きたいのは、このクーリンガーという馬名の話。馬名の感じも好きだったんですよね。古い馬のためか、JRAでは馬名意味の説明が未記載。ただ、たぶん母クールアライヴァル(たぶん輸入繁殖牝馬)由来の造語でしょう。
 クールと言うと、普通COOLなのですが、クールアライヴァルはKool Arrivalというつづり。クーリンガーもKoolingerとなっています。兄弟もクールを使っている馬ばかりで、私はてっきり全部Koolだと思っていました。しかし、今頃になって気づいて、愕然。COOLの馬もいたのです、POGで指名したクールグレースもCoolでした。

母クールアライヴァル Kool Arrival 由来不明
Klassy Kim 由来不明
バルバラ Valbara 由来不明 馬主・岸和田グランドホール (マル外)
クールネージュ Kool Neige  由来不明 馬主・岸和田グランドホール (マル外)
シーキングバル Seeking Val 由来不明(おそらく父Seeking the Gold由来)  馬主・岸和田グランドホール(ここから内国産)
クーリンガー Koolinger 由来不明 馬主・林 進
クールリーヴ Cool Leave 冷静な+出発する(母名より連想) 馬主・林 進
クールグレース Cool Grace 母名の一部+装飾音 馬主・林 進
クールモダン Kool Modern 母名の一部+近代的 馬主・林 千枝子
クールヴァンクル Kool Vaincre 母名の一部+打ち負かす(仏) 馬主・林 進

 整理してみたんですけど、上記のように結構バラバラ。とはいえ、KOOLで始まり、途中COOLになり、またKOOLに戻ったということで、一応、流れは感じられます。馬主さんは3種類ありますが、まず、林さんふたりはたぶんご親族でしょう。
 さらに、岸和田グランドホールもたぶん林 進さんの会社だろうと検索すると、やはりそうですね。岸和田グランドホールを母体とした農地所有適格法人グランドファームの代表取締役社長が林 進さんになっています。
(会社説明 | 株式会社グランドファームより)
https://grandfarm.jp/company-description/

 競馬好きがファームと聞くと、競走馬生産牧場だと思ってしまいますが、安心安全な水耕野菜の栽培と販売、泉州の伝統野菜である「水なす」の栽培を手掛ける「農業」の会社だそうです。水なす1回食べてみたいんですよね。一番気になる野菜かもしれません。
 あと、2021年1月に「農業分野への新規参入」ということで、岸和田グランドホール自体は、農業ではなかったようです。検索で先に出てきたのが、グランドファームの方でこっちを紹介してしまいました。

 それから、競馬でグランドと言うと、グランド牧場が思い浮かぶのですけど、たぶん全く関係ないと思われます。以下は、グランド牧場のWikipediaの説明です。有力牧場のひとつですね。

<有限会社グランド牧場(グランドぼくじょう)とは、北海道日高郡新ひだか町に本場を置くサラブレッド競走馬の生産・育成牧場である[1]。2023年までは牧場名義で生産馬の所有も行うオーナーブリーダー(馬主兼生産者)であった>
<1927年開場。創業地は古川公園野球場のすぐ近くで、その野球場のすぐ近くに敷地があったことから「グラウンド牧場」と呼ばれるようになり、いつしか「グランド牧場」を正式名称とするようになった。創業者の伊藤幸太郎は貴族院議員であった伊藤繁太郎の甥で、元は繁太郎のもとで競走馬生産を行っていた。創業以来長らく散発的に重賞勝利馬を出す程度の中小牧場であったが、1985年に父から経営を継いだ3代目・伊藤佳幸から急速な拡大路線が採用され、繁殖用支場と育成施設が各地に整備された。これに伴い従来15頭前後であった繋養繁殖牝馬は約100頭まで増加。>


2026年8月30日日曜日

日本では前代未聞 出産で引退してから復帰の宮下瞳騎手が通算1000勝達成

■2021/12/05 日本では前代未聞 出産で引退してから復帰の宮下瞳騎手が通算1000勝達成
■2020/09/28 女性騎手減量は不公平?男性と能力差なしの研究がある

■2021/12/05 日本では前代未聞 出産で引退してから復帰の宮下瞳騎手が通算1000勝達成

 応援している地方馬マイネルバサラの騎手がに宮下瞳騎手という女性っぽい名前だったので検索してみると、ちょうど直前に<女性騎手では前人未到 宮下瞳騎手が通算1000勝 名古屋競馬>(2021年11月18日 13時55分 NHK)という記事が出ていました。
(ちなみに宮下瞳騎手騎乗のマイネルバサラはこのレースでボロ負けして、ラフィアンのファンド解散で売却となっています)

<名古屋競馬に所属し、女性騎手の国内最多勝記録を持つ宮下瞳騎手が18日、名古屋競馬場で行われた第2レースで1着となり、通算1000勝を達成しました。
 宮下騎手は、鹿児島県出身の44歳、平成7年に18歳でデビューし、その年の10月24日に初勝利をあげ、17日までに勝利数を999まで伸ばしていました>
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20211118/k10013352491000.html

 幼いころ、祖父が飼っていた馬に乗ったことがきっかけで騎手に。地方競馬は原則、みずからが調教に関わった馬にしか騎乗できないため、宮下選手は、デビュー当初から足しげく馬のトレーニング場を訪れ、1頭でも多くの馬に騎乗できるよう努力を続けたそうです。
 意外なことに伸び悩みはなく、順調に勝ち星を重ね、デビューから10年たった平成17年に、28歳で当時の女性騎手最多勝記録、351勝に到達。しかし、平成23年に、長男の出産を前に34歳で一度、現役を引退しています。こういうのはもったいないですね。
 一方で、子育てをしながら「息子にジョッキーとして戦っている姿を見せたい」という気持ちが強くなり、トレーニングに1年をかけて2016年に騎手として復帰。名古屋競馬によりますと、出産を経験した女性騎手が再び現役の騎手としてレースに戻るのは国内では初めてで、極めて異例のことでした。

 Wikipediaによると、競馬一家ですね。兄は宮下康一元騎手で、名古屋→新潟→上山→金沢→2003年引退→2014年現役復帰し兵庫→2018年引退…ということで、彼も復帰組。また、夫は元名古屋競馬場所属の小山信行騎手。2017年引退ということで、先に引退しています。
 騎手を目指した動機はこちらでもう少し詳しいです。馬産地・鹿児島出身で祖父が趣味で馬を飼っており、草競馬でポニーに乗るなど馬といる生活が日常的で、兄が先に名古屋で騎手になっていたことも影響し騎手を志したとされていました。兄が先にデビューというのもポイントでしたね。
 <同じ女性騎手であった赤見千尋(高崎→宇都宮)や増沢由貴子、田村真来(ともにJRA)とは同学年>だという記事もありました。「同期」とは書かれていませんが、この時期は女性騎手が集中した時期であるようです。

■2020/09/28 女性騎手減量は不公平?男性と能力差なしの研究がある

  Our Pleasure 2019年5月号の連載スタッフルームは、ウイン事務局の
藤本敦子さんの担当部分がありました。こちらによると、 2018年1月に発表された英国リヴァプール大学の研究結果によれば「女性騎手と男性騎手は能力面で同等」というものだったそうです。そんな馬鹿な?と思うかもしれませんが、「騎乗機会や騎乗馬の質が同等なら成績は変わらない」というもの。これらが同等な状況にならないためにわかりづらいところがあるようです。
 私は以前、海外では普通に女性騎手が大げさでなく活躍している…という話を書いており、意外ではありませんでした。こちらでも現在の活躍しているとわかる客観的なデータがあります。女性優遇がないニュージーランドでは、騎手免許保有者の40%以上が女性。さらに、リーディング上位も男女比率はほぼ同じという、決定的な結果が出ているそうです。

 一方、日本では、JRAに続き、2019年4月からはNARでも女性騎手の負担重量減量制度を拡充。世界の流れに逆行しているように見えますし、能力差がないのであれば不公平であるように見えます。ただ、アリではないか?というのが、藤本さんの見方。どうもまずは女性騎手を多く呼び込んでレベルを上げてから、減量を縮小していけばいい…という考え方みたいですね。海外でもフランスでは2017年から同様の制度が採用していたそうですが、女性騎手の騎乗回数が急増して成績も上昇し、1年後には減免措置を縮小するといったことをやっていたそうです。

2026年8月29日土曜日

「武豊に馬刺しの話をしたらすっごい嫌な顔された」(伊集院静)

■2022/06/09 「武豊に馬刺しの話をしたらすっごい嫌な顔された」(伊集院静)
■2024/09/05 「馬肉生産量日本一」と「日本三大馬刺しの産地」はどこ?


■2022/06/09 「武豊に馬刺しの話をしたらすっごい嫌な顔された」(伊集院静)

 伊集院静さん(伊集院光さんじゃないですよ?作家の人です)のエッセイ読んでいるとちょくちょく武豊騎手の話が出てきます。で、武豊騎手と話しているときにうっかり馬刺しの話をしたら、後にも先にも見たことがないという不愉快な顔をされてしまった…という話をしていました。

 たぶん馬刺しの話をしても平気な騎手や競馬関係者はいるでしょう。食べるのも平気…どころか、嬉々として食べる…という人もいるかもしれません。サイコパス!と思う人もいるかもしれませんが、馬好きであってもそれとこれとは話が別…という考え方はできそう。そもそも騎手だから馬が好きとは限らない…とも思いますけどね。

 ただ、とりあえず、武豊騎手は前述のような反応。怒ったというよりは、困ったという感じでしょうかね。ナイーブなところです。実際問題、競走馬と馬肉という話は切っても切り離せない問題で、少し前の日本では、「あんな有名な馬すら食肉にされた!野蛮な国!」という話がちょくちょく出ていました。
 この手の話は最近はすっかり聞かなくなりましたけど、無名馬なら今でもあるかもしれません。サラブレッドではない話でいうと、ばんえい競馬の馬なんかは、そもそも食肉用の馬で、食べることが前提となっています。

 なお、武豊騎手は嫌だったみたいですが、私は馬刺しを食べたことがあります。競馬だけじゃなくて動物としての馬も私は好きなのです(飼ってみたいです)が、回転寿司で馬刺しがあったときにすごく好奇心がわいて「これは食べないと!」と思って食べてみました。
 …が、味はよく覚えていません。たぶん特段うまくもなく、まずくもなかったのだと思います。


■2024/09/05 「馬肉生産量日本一」と「日本三大馬刺しの産地」はどこ?

 1位じゃなくて2位なのかよ!という話なんですけど、福島県は馬肉生産量が多いんだそうな。<8月29日は「馬肉の日」 福島県は馬肉生産量が全国2位 会津若松市で馬刺しをお得に楽しむキャンペーン>(2024年8月29日掲載 中テレNEWS NNN)という記事で知りました。

<8月29日は、語呂合わせから「馬肉の日」とされています。福島県は、馬肉の生産量が全国2位で、なかでも会津は「日本三大馬刺しの産地」とも言われています。会津若松市では、馬刺しをお得に楽しむキャンペーンが行われました。
 8月29日は語呂合わせで、「ば、にく」ということで「馬肉の日」です。馬肉が郷土食の会津若松市では、特別なキャンペーンが行われました。
 この日限定で馬肉がお得にたのしめ、キャンペーンでは「馬刺し定食」が「ばにく」にちなみ、なんと829円。馬刺しのほかには、タンやオムレツ、さらにはワインまでついて、このお値段なんです。>
https://news.ntv.co.jp/n/fct/category/life/fc4888275e530444619a1a06c8cc6631ee

 じゃあ、馬肉の生産量1位はどこなのよ?と気になるのですけど、福島中央テレビのローカルニュースであるためか、そこらへんの話はスルー。このまま知らせないと気になるでしょうから、検索してみました。熊本県が1位みたいですね。
 また、微妙に長くて言いづらい「日本三大馬刺しの産地」についても検索。「日本三大馬刺しの産地」は、「熊本」「会津」「長野」だとのこと。普通に「日本三大馬刺し」などとも呼ばれており、こちらなら言いやすいです。


2026年8月26日水曜日

未活躍でも名種牡馬 ミスタープロスペクター、ゴーンウエスト、シルヴァーホーク、ウッドマン、クリスエス

■2013/3/15  大種牡馬ミスタープロスペクター、実は重賞未勝利
■2015/11/17 僅か700万円しか稼がなかったウッドマン、種牡馬としては成功
■2018/05/10 クラフティプロスペクター、ゴーンウエスト、イルーシヴクオリティもG1または重賞未勝利
■2016/2/19 重賞未勝利のクリスエス、シンボリクリスエスなどを輩出 名前の由来は女性からだった
■2017/10/21 G1未勝利でも名種牡馬となったシルヴァーホーク
■2020/12/30 2戦して未勝利1勝のマリブムーン、G1馬を出しまくる
■2016/1/17 地方の未活躍馬ながら種牡馬入りのゴールドヘイローから活躍馬続出
2022/01/24再投稿
■2013/3/24 ダート1200なのに20馬身差勝利のクラフティプロスペクター


■2013/3/15  大種牡馬ミスタープロスペクター、実は重賞未勝利

  ミスタープロスペクターは大種牡馬の1頭であることには疑いがありません。
 これを書こうと思ったきっかけのビッグレッドファームグループ会報アワープレジャー2012年8月号のザ・ブラッドでは、20世紀を代表する種牡馬としてあのノーザンダンサーと双璧といった感じの書き方でした。
 また、Wikipediaでは種牡馬として「20世紀末でもっとも成功」と書いていました。

 ところが、ミスタープロスペクター、意外なことにG1どころか重賞すら勝っていないそうです。
 Wikipediaでも以下のように書いています。

-----引用 ここから-----
ミスタープロスペクター (Mr. Prospector) はアメリカ合衆国の競走馬。<b>競走馬としては大成できなかった</b>が、種牡馬としては20世紀末でもっとも成功しミスタープロスペクター系を築いた。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9F%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%B9%E3%83%9A%E3%82%AF%E3%82%BF%E3%83%BC
-----引用 ここまで-----

 日本ほどではないとは言えG1未勝利の種牡馬の時点で珍しくなり、大種牡馬となればなおさらです。
 しかも、重賞すら未勝利となると、すごいことですね。
 ミスタープロスペクターの場合は近親に活躍馬がいて……という種牡馬パターンでもなく、さらに貴重です。
 日本なら種牡馬入りしない可能性の高いタイプです。

 以下、アワープレジャー2012年8月号のザ・ブラッドによりますが、実際繁殖入りした馬産地を見ても最初から期待されていたわけではないようです。
http://www.ruffian.co.jp/site/ourpleasure/ourpleasure.php

-----引用 ここから-----
温暖な気候に恵まれたフロリダは米国ではケンタッキーに次ぐ馬産地として知られるが、繁殖牝馬のレベルはトップクラスが集結するケンタッキーとは比較にならない。ミスタープロスペクターが繁殖入りした70 年代後半のフロリダには地元育ち
のインリアリティ(77 年の米2歳種牡馬チャンピオン)という超大物が不動のセンターに君臨。75 年に種牡馬入りしたミ
スタープロスペクターは3 歳時にガルフストリームパーク競馬場の6 ハロンのレコードタイムを樹立して、その快速ぶりが知られていたとは言え、看板(重賞勝ち)のない馬の旅立ちは決して恵まれたものではなかった。

ダートの短距離に特化して売り出したミスタープロスペクターは初年度産駒をデビューさせて2 年目の79 年にファピアノらの働きによって米2 歳種牡馬チャンピオンに輝き、81年にはケンタッキーの名門牧場クレイボーンファームにトレード。その後は不動の地位を築くことになる(略)
-----引用 ここまで-----

 途中であったようにレコードタイムを持っていました。これが種牡馬入りとなったきっかけかもしれません。
 戦績とレコードに関しては、Wikipediaもどうぞ。

-----引用 ここから-----
セクレタリアトと同世代だが、ミスタープロスペクターは出世が遅く、大競走に出ていないため、セクレタリアトとはいちども対戦することはなかった。競走成績は14戦7勝。短距離の競走で2度のレコードを出したが、重賞は2度の2着がある程度で勝つことはできなかった。
-----引用 ここまで-----

 しかし、種牡馬として出世し出してからは、すごいです。

-----引用 ここから-----
種牡馬入り直後の産駒には小粒な早熟短距離馬が多かったが、1979年には2歳リーディングサイアーとなり、1982年にはコンキスタドールシエロがベルモントステークスを制した。その後、供用地がケンタッキー州に移ったころからクラシックホースを含む大物を出し始め、また産駒も種牡馬として成功し始めた。1987 - 1988年にはリーディングサイアーとなり、大種牡馬としての地位を確立した。非常にタフな種牡馬としても知られ、死亡した1999年にも種付けをこなしていた。
-----引用 ここまで-----

 以下に代表産駒。有名馬が大量です。

-----引用 ここから-----
代表産駒

    1978年生
        ミスワキ / Miswaki(1980年サラマンドル賞)
    1979年生
        クラフティプロスペクター / Crafty Prospector(種牡馬、アグネスデジタルの父)
        コンキスタドールシエロ / Conquistador Cielo(1982年メトロポリタンハンデキャップ、ベルモントステークス)
    1980年生
        エイロ / Eillo(1984年ブリーダーズカップ・スプリント)
    1981年生
        プローチダ / Procida(1984年フォレ賞、ハリウッドダービー)
    1982年生
        ダミスター / Damister(種牡馬、セルティックスウィング・トロットスターの父)
    1983年生
        ウッドマン / Woodman(種牡馬、ヘクタープロテクター・ティンバーカントリー・ヒシアケボノなどの父)
    1984年生
        アフリート / Afleet(1987年ジェロームハンデキャップ)
        ガルチ / Gulch(1987年・1988年メトロポリタンハンデキャップ、1988年ブリーダーズカップ・スプリントなど、G1・7勝)
        ゴーンウェスト / Gone West(1987年ドワイヤーステークス)
        ジェイドハンター / Jade Hunter(1988年ドンハンデキャップ、ガルフストリームパークハンデキャップ)
        マイニング / Mining(1988年ヴォスバーステークス)
    1985年生
        シーキングザゴールド / Seeking the Gold(1988年ドワイヤーステークス、スーパーダービー)
        フォーティナイナー / Forty Niner(1987年フューチュリティステークス、シャンペンステークス、1988年ハスケルインビテーショナルハンデキャップ、トラヴァーズステークス)
    1987年生
        ジェイドロバリー / Jade Robbery(1989年ジャン・リュック・ラガルデール賞〈フランスグランクリテリウム〉)
        マキャベリアン / Machiavellian(1989年モルニ賞、サラマンドル賞)
        リズム / Rhythm(1989年ブリーダーズカップ・ジュヴェナイル、1990年トラヴァーズステークス)
    1988年生
        スキャン / Scan(1991年ジェロームハンデキャップ、ペガサスハンデキャップ)
    1990年生
        キングマンボ / Kingmambo(1993年プール・デッセ・デ・プーラン〈フランス2000ギニー〉、セントジェームズパレスステークス、ムーラン・ド・ロンシャン賞)
    1991年生
        アワエンブレム / Our Emblem(種牡馬、ウォーエンブレムの父)
        ショウリノメガミ(1996年京都牝馬特別、1997年中山牝馬ステークス)
    1992年生
        スマートストライク / Smart Strike(1996年フィリップ・H. アイズリンハンデキャップ)
        シェイクハンド(1995年ニュージーランドトロフィー4歳ステークス)
    1993年生
        ターリブ / Ta Rib(1996年プール・デッセ・デ・プーリッシュ〈フランス1000ギニー〉)
    1995年生
        チェスターハウス / Chester House(2000年アーリントンミリオンステークス)
    1997年生
        フサイチペガサス / Fusaichi Pegasus(2000年ケンタッキーダービー)
    1998年生
        アルデバラン / Aldebaran(2003年サンカルロスハンデキャップ、メトロポリタンハンデキャップ、フォアゴーハンデキャップ)

-----引用 ここまで-----

 「ミスタープロスペクター系を築いた」と最初にあったように、G1馬を続出させただけでなく、子供たちや孫たちがまた種牡馬として成功していったってのがすごいですね。



■2015/11/17 僅か700万円しか稼がなかったウッドマン、種牡馬としては成功

 ミスタープロスペクター系の種牡馬が多いのであれですが、ウッドマンも有名な種牡馬の1頭でしょう。日本では、その子のヘクタープロテクターが輸入されており、こちらの方がさらに馴染みです。
 ところが、このウッドマンが現役時代は、2万3760ポンド(約700万円)しか稼がなかったと聞いて驚きました。

 ただ、よくよく見てみると、賞金が安いだけで競走成績は十分。一般戦からG3を続けて勝って3連勝、英国遠征で臨んだG1デューハーストS(芝7ハロン)は負けたものの、アイルランド最優秀2 歳馬に選出されたそうです。
 3歳は1戦して引退しちゃったのであれですが、弱かったわけではないようです。日本の賞金体系のイメージがあると、間違えますね。

 また、血統に関して言えば、さらに良かったみたいです。
 そもそもロバート・サンガスターさんが300万ドル(当時の交換レートで約7億5000万円)で手に入れた馬でもあり、高額馬でした。

-----引用 ここから-----
名牝ラトロワンヌ(バックパサーやイージーゴーアらの祖)に遡るピカイチのファミリーラインを持つ鹿毛馬に大枚をはたいたのは、これがケンタッキーで一二を争う名門フィップス家のコレクションから出た馬であり、なお且つ母のプレイメイトが71年の米2歳牝馬チャンピオンに輝いたナンバードアカウントの全妹だったことに加え、父のミスタープロスペクターがノーザンダンサーの跡目を継ぐ存在になるという目星をつけていたからであろう。
Our Pleasure 2014年4月 ザ・ブラッド 血統表を紐解く!(T.I.S)より
-----引用 ここまで-----

 とはいえ、前述のような競走成績でしたので、種牡馬入りしても、最初は見向きもされなかったようです。 ところが、これが大ブレイクするのですから、競馬というのはおもしろいものですね。

-----引用 ここから-----
 生まれ故郷の米国で種牡馬生活を始めたウッドマンに興味を示すホースマンは少なく、88年に生まれた初年度産駒は僅かに45頭を数えるのみだったが、その中から欧州の2歳重賞を総嘗めにしたヘクタープロテクターやプリークネスSとベルモントSの米国二冠を制したハンセル(中略)を送った(略)
-----引用 ここまで-----

 ブラックタイプウイナー(重賞及び準重賞の勝ち馬)もジャスト100頭。名種牡馬の1頭と言えるでしょう。


■2018/05/10 クラフティプロスペクター、ゴーンウエスト、イルーシヴクオリティもG1または重賞未勝利

 ミスタープロスペクターは 前述の通り重賞未勝利で名種牡馬となりましたが、この系統からは似たような感じで、競走成績が良くないのに、種牡馬で成功することが多いようようです。
 既に書いている ウッドマンはアイルランド最優秀2 歳馬で重賞勝利はありますが、G1は未勝利。賞金はわずか700万円でした。
 また、 クラフティプロスペクターは父のミスタープロスペクター同様に重賞すら未勝利でした。

 さらに ミスタープロスペクターの直仔では、ゴーンウエストも重賞2勝ではあるものの、G1勝ちのない競走成績(17戦6勝)。しかし、種牡馬になって成功しています。
 そして、このゴーンウエストの仔 イルーシヴクオリティがまたまたこのパターン。2 ~ 4歳時に20 戦9勝、2 着3回、3着2回。2 歳時に8 戦4 勝。重賞勝ちはあるものの、G1競走には4度挑戦してウッドバインマイルHの4着が最高でした。

 では、なぜ種牡馬になれたのか?と言うと、レコードを持っていたのです。ガルフストリームパーク競馬場のダート7ハロン戦でコースレコードを更新、ベルモントパーク競馬場
の芝8 ハロンを1分31秒63で走り、世界最速レコードを叩き出しました。
 そのレースぶりは駆け引きなしの逃げ一本やり。そのために、高いレベルで同脚質馬が現われるG1競走はどうしても不利な流れになり、勝てなかった模様です。

 種牡馬入りしたイルーシヴクオリティは最初1万ドル(約110万円)の種付け料でスタートしたのですが、初年度産駒の中からフランスで2歳牡馬王者になったイルーシヴシティなど11頭がブラックタイプ競走(重賞、準重賞)の勝ち馬に。
  2年目からは、二冠馬スマーティジョーンズや2007年の米最優秀短距離牝馬に選出されたメアリーフィールドなどが登場で大成功。
 交配料は大台の10万ドルまで上がり、当初の10倍にまでなりました。こういう話はわくわくしちゃいます。
(Our Pleasure2018年2月号 ザ・ブラッド 血統表を紐解く! T.I.Sより)




■2016/2/19 重賞未勝利のクリスエス、シンボリクリスエスなどを輩出 名前の由来は女性からだった

Our Pleasure 2015年10月号 ザ・ブラッド 血統表を紐解く! T.I.Sより

 "Our Pleasure 2015年10月号 ザ・ブラッド 血統表を紐解く! T.I.S"によると、クリスエスは安かった馬ではなく、一応なかなか期待されていたようです。

-----引用 ここから-----
 幼少時に蹄に小さな難があったクリスエスは地元の1歳セールでピンフッカーに5万8000ドル(当時の交換レートで約1100万円)で購買され、翌年のカリフォルニアのトレーニングセールに上場されて14万ドル(約
3080万円) という高値で売却された。
-----引用 ここまで-----

 ただし、競走成績は極めて凡庸でした。G1未勝利どころか重賞未勝利。4着が最高です。

-----引用 ここから-----
フロリダで生まれ、2、3歳時に5 戦3勝、2 着1回。2 歳時にカリフォルニアのハリウッドパーク競馬場の未勝利戦(ダート5.5ハロン)でデビューし、2 着馬に3馬身差をつけて優勝。2 戦目以降はサンタアニタ競馬場を主戦場とし、8.5ハロンの一般戦と3歳初戦のブラッドバリーS(9ハロン)に優勝した。ブラッドバリーSは水が浮く馬場で道悪巧者ぶりを発揮した。連闘で向かったG2サンフェリペS(8.5ハロン)は重賞ウイナーのレイズアマンに4馬身1/4差の4着し、出世の足がかりとしたが、その後に屈腱炎を発症して引退。
-----引用 ここまで-----

 こんな馬がなぜ種牡馬入りできたか?と言うと、"人気を誇っていたロベルト直仔で伸びのある雄大な馬格が評価されて"とのこと。
 ただし、これも期待されていたというわけではなく、安値からのスタートでした。
 で、ここからの大出世。競馬はこういうのがおもしろいですね。

-----引用 ここから-----
 レース実績が不足していたことで初年度の交配料は3500ドル(約84万円)だったが、早い段階からブリーダーズCの大舞台で勝利を掴んだプライズドやハリウッドワイルドキャットといった一流馬が現れて大ブレーク。1993 年にケンタッキーに移動後も有馬記念でぶっちぎりを演じたシンボリクリスエスや英ダービー馬クリスキンらの名馬を送り、2001年の交配料は当時の北米でストームキャット(40万ドル)に次ぐ15万ドル(約1800万円)となった。
-----引用 ここまで-----

 日本ですとあまりこういう大逆転はなくて残念に思っています。未活躍馬の種牡馬入り自体が少ないですよね。種牡馬に層の厚みがありません。
 
 その話は置いておいて、もう一つおもしろいと思ったのが「クリスエス」という名前です。女性名から取られた名前でした。

-----引用 ここから-----
 馬名のクリスエスはオーナーの長女クリスティン[KRIS]tin・シューネマン[S]chunemannからの命名であ
る。
-----引用 ここまで-----

 ただし、つづりの異なる「クリス (Chris)」自体は男性が多いそうなので、これでも違和感ないのかもしれません。

-----引用 ここから-----
クリス (Chris)

主に英語での人名。男性に多く、クリストファー、クリスチャンの通称。女性名としては、クリスティアナ、クリスティーナ、クリスティーンの通称。

クリス - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%82%B9
-----引用 ここまで-----

 あと、「Kris」という馬がいたのも発見。種牡馬ですので、やはり男です。

-----引用 ここから-----
クリス (Kris) とはイギリスの競走馬、種牡馬である。マイル以下の競走で安定した成績を残し、生涯の連対率は100パーセントを誇る。また、種牡馬としても優秀な成績を残した。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%82%B9_%28%E7%AB%B6%E8%B5%B0%E9%A6%AC%29
-----引用 ここまで-----

 他に東南アジアにある短剣をKrisというそうなので、男っぽいイメージなのかもしれませんね。



■2017/10/21 G1未勝利でも名種牡馬となったシルヴァーホーク
 どうも私はそれほど活躍していないのに種牡馬入りして成功という話が好きみたいですね。シルヴァーホークもそういう話でした。
 この馬の場合、重賞は勝っています。アメリカ生まれでイギリス育ちの彼は、ニューマーケットのG3クレイヴァンS(8ハロン・直線)を1馬身半差で快勝。
 ただ、その後、G1英2000ギニーでは1番人気に支持されたものの、不得手の重馬場に最後、脚が止まって勝ったジーノから5馬身差の5着で入線。
 G1英ダービーでも勝負どころで馬群が邪魔になってスムーズさを欠き、ゴールデンフリースから4馬身差、のちに英・愛のセントレジャーを制するタッチングウッドから1馬身差の3着。
 G1愛ダービーではこれまた水の浮く不良馬場で2 着。その後の調教で脚部を痛めて引退し、結局、G1は勝てずじまいでした。

 このような成績だったシルヴァーホークを、当時ケンタッキーの牧場でも十指に入ったというエアドリースタッドのB.ジョーンズさんが注目。再び故郷のアメリカに戻ってきます。
 ただ、最初の数年はまったく無名。変化が訪れたのは3 年目の産駒からで、ホークスター、レデ
ィインシルヴァーなどのG1馬が出ると人気に火が付きました。
 種付料はずっと非公開だったが、ベニーザディップが英ダービーを制した1997年は4万ドル(約480万円)、グラスワンダーが日本で活躍した1999年は7万5000ドル(約860万円)にまでアップしました。そうグラスワンダーの父なんです。
 シルヴァーホークがいなかったらグラスワンダーもいなかったし、スクリーンヒーローもいませんでした。偉大な相馬眼でしたね。
 このスクリーンヒーロー の場合、G1を勝っていますが、種牡馬としては全く期待されない地味なスタート。種付料30万円を出発点に自らの力で這い上がって今や種付料500万円の一流種牡馬となったということで、成り上がり っぷりは似ていました。

 なお、シルヴァーホークの場合は、競走馬としても最初期待されていなかった模様です。
 彼を見出したのは、サウジアラビアで父のやっていたオイルビジネスを軌道に乗せたマームード・フーストックさん。彼は、米国大学留学時に競馬の魅力に取りつかれて競走馬を持ち、ケンタッキーに牧場を開きました。
 競馬の世界に入ってくるパターンとしてはドバイのモハメド殿下と同じのこと。しかし、モハメド殿下ほどの権力も金力もなかったフーストックさんは、相馬眼を養って、幼少時に多少の難のある馬でも、その個体が持っている品格を重視して馬を買うというスタイル。
 シルヴァーホークが上場されたケンタッキーのファシグティプトン7月セール自体が地味。上場馬の多くは新種牡馬や、まだ成績の出ていない種牡馬を父に持つ1歳馬だといいます。
 シルヴァーホーク自身、母のグリヴィタスは2勝馬です。ただ、その1勝はフランスの重要なマイルG1のジャックルマロワ賞なので「良血」といえる血統。
 しかし、フーストックさんの競り落とした金額は、わずか7万7000ドル(当時の交換レートで約1730万円)だったといいます。まさに掘り出し物でした。
 シルヴァーホークの父はロベルトという良い種牡馬なので不思議ですが、馬体がいかにも芝向きで血統も欧州色が濃かったからではないかとのこと。
 同じ 1980 年に米国のセリで売却されたロベルト産駒の平均売却価格(17万7688ドル)でしたので、他の同じ父の産駒から見ても明らかに安い価格でした。 
 (Our Pleasure 2016年11月号 ザ・ブラッド サラブレッドインフォメーションシステムより) 


■2020/12/30 2戦して未勝利1勝のマリブムーン、G1馬を出しまくる

 久しぶりに未活躍でも名種牡馬の話を追加。メモしていたのに、使っていなかった話があったんですよ。あまり日本ではいないので知りませんでしたが、未活躍で成功した種牡馬ではマリブムーン (Malibu Moon) という馬もおもしろいですね。父は大種牡馬エーピーインディ(A.P.Indy)。ボールドルーラー~シアトルスルーの系統です。
 マリブムーンは、不動産投資信託などの事業を行うパブリックストレージの創業者でもあるブラッドリー・ウェイン・ヒューズ会長の自家生産馬。近親に多数の活躍馬がいる良血ではありました。とはいえ、1999年4月のデビュー戦2着の後、5月の5ハロンの未勝利戦後に、後膝の骨折が判明し引退。1戦1勝であり、デビュー戦と未勝利しか走っていません。

 良血だったということもあり、ヒューズ会長は彼を種牡馬にしようとします。ただ、良血とはいえ、さすがにこの成績では種牡馬入りに苦労しました。馬産の中心地であるケンタッキー州では、引き受けるスタッドは見つかず。仕方なくメリーランド州でデビュー。初年度となる2000年の種付け料は3000ドルだったといいます。
 ところが、現役時代や種牡馬入りでは苦労したのとは一転して、種牡馬入りしてからはいきなり成功。初年度産駒がデビューした2003年にいきなり重賞勝ちを記録。翌2004年には、当時G1だったハリウッドフューチュリティ勝ち馬Declan's Moonを出します。
 このように活躍したため、念願のケンタッキー州で種牡馬生活を送ることに。ケンタッキー州では、当然、肌馬の質も上がったと思われます。だからと言って走るとは限らず今までのはまぐれだった…ということもあり得るのですけど、マリブムーンは本物でした。今までよりさらに質の高い産駒を輩出し、2010年には北アメリカのリーディングサイアーランキングで初のトップテン入りとなる3位に。
 Wikipediaでは、G1勝ち馬だけで9頭記載がありました。パッと見て一番活躍したのは、ケンタッキーダービーなどを勝ったOrb(オーブ)でしょうか。前述のような活躍のおかげで、2014年の種付け料は初年度の30倍以上となる95000ドルとなったそうです。(Wikipediaより)


■2016/1/17 地方の未活躍馬ながら種牡馬入りのゴールドヘイローから活躍馬続出

 Enjoy Ruffian 2009年2月号(血統マニアック 藤井正弘)を読んでいてびっくり。ゴールドヘイローはてっきり海外からの輸入種牡馬だと思っていたのですが、日本、しかも、地方の未活躍馬だと今頃知って驚きました。古い雑誌を今頃読んでいるので、めちゃくちゃ時間かかっています。(これをさらに2021年に再投稿。12年も前の話です)
 海外だと血統背景からの種牡馬入りは珍しくないものの、日本ではこの成功例が極端に少ない気がしていたので驚きです。

 ゴールドヘイローは近親にカーリアンがいますで、血統は良い馬でした。ただ、脚部不安から地方でデビュー。8戦5勝したものの、賞金は1,683.0万円程度。2年間登録抹消されなかったと言いますから、もっと走らせたかったのに、足元のせいで走れなかったということでしょう。
 この馬が種牡馬入りしたのは、2004年で中村畜産。中村和夫代表は、「競争能力と種牡馬能力は全く別物」という信念を持っており、故障したミルジョージを輸入して1989年に日本のチャンピオンサイヤーにした方だそうです。

 ゴールドヘイローの初期の産駒はほとんどが自分のところの馬だったようです。しかし、その中から地方での善戦する馬が続出。2008年の地方2歳リーディングにも輝きます。2007年の最初の世代は2歳戦の時点で、出走17頭で25頭が勝ち上がり、勝率0.824。第2世代は42頭中35頭の0.833で、何とこれを上回りました。

 これは2009年の古い記事だったので、今はどうか?と見ると、1億円ホースが4頭もいて驚きました。繁殖牝馬の質を考えると、驚異的でしょう。(うち3頭は中村和夫さんの生産馬)

トウケイヘイロー     中村和夫     26,758.90
モエレビクトリー     中村和夫     12,889.00
アポロラムセス     中村和夫     10,286.90
プロモントーリオ     道見牧場     10,107.30

 ゴールドヘイローはもう高齢馬となっており、これ以上たくさん種付けってことにはならないと思います。もっと注目されたら良かったな…という感じで、残念です。


■2013/3/24 ダート1200なのに20馬身差勝利のクラフティプロスペクター

 クラフティプロスペクターは、2 歳時は3 戦2 勝、2 着1回。ここまでは特別すごくなかったのですが、すごかったのが、3歳にから2 戦目の一般戦。これでで2 着馬を20 馬身ちぎる圧巻のパフォーマンスを見せました。20馬身だけで驚くのですが、一番すごいのがこのレースがダート6ハロンのレースだったことです。ダート1200mで20馬身差っておかしいですよね。すごすぎる強烈エピソードでした。
 4歳以降は以下のような競争成績で、生涯成績としては、米国で2 ~ 4 歳時に10 戦7 勝、2 着2 回となっています。

<4 歳になって2 連勝で臨んだ重賞初挑戦のG1ガルフストリームパークH でクリスマスパスト(前年の3 歳牝馬チャンピオン)のクビ差2 着し、初めての10 ハロン戦で距離の柔軟性を証明した。すべてのレースで馬券に絡む堅実ぶりと当時、売り出し中だったミスタープロスペクターの直仔が買われて84 年春にフロリダで種牡馬入り>
アワープレジャー2012年8月号のザ・ブラッドより
http://www.ruffian.co.jp/site/ourpleasure/ourpleasure.php

 ところで、この戦績を見てわかる通り、父ミスタープロスペクターと同様重賞未勝利なのです。記事では以下のような評価であり、G1を勝てる実力ではあっただろうと見られていますけどね。

<故障によるブランクもあって出走機会は3シーズンで10 回に留まったが、電撃の6 ハロン戦で後続を20馬身ちぎる神業を演じ、デビューから9 戦目での重賞初挑戦となったG1 ガルフストリームパークHでは距離延長と相手強化に臆することなく、直線で果敢に最内を突いて、あわやの2 着。順調であれば、重賞は勿論、G1にも手が届いたであろうことを想像させている>

 クラフティプロスペクターは本当に父ミスタープロスペクターと似ていて、やはり同様に質の劣るフロリダで種牡馬デビューし、そこで成功して頂点のケンタッキーへと行っています。なお、この活躍というのは、日本の馬なくしてはありえなかったかもしれません。そういう意味では日本とも縁がありました。

<フロリダで種牡馬入りしたクラフティプロスペクターは、6シーズンを過ごした後にケンタッキーのブルックデールファームに移ったが、メジャー昇格後も人気種牡馬の地位を保つことが出来たのはアグネスデジタルを初めとする日本での産駒の成功があったからに他ならない。柔軟な馬体から繰り出される芝に対応するスピードを備え、鞍上の意のままに動ける賢さは父譲り。八方美人が邪魔をして、母国では超一流と認められるまでに至らなかったが、日本という最適の働き場を得て、31 歳まで元気に生きたのだから、運も強かったのだろう>

 アグネスデジタルは芝ダート不問でしたし、距離もマイルだけでなく中距離は強かったです。ここらへんが八方美人と言われるところですかね?良い馬でした。
 父ミスタープロスペクターも距離の持つ産駒を輩出し、その子らもまた父として長いところをこなせる馬を出しました。こういう一筋縄ではいかないところも、競馬の血統のおもしろさでしょう。

2026年8月25日火曜日

こんなことあるの?荻野琢真騎手、壮絶な鞍擦れで人気馬飛ばす

■2013/7/25 こんなことあるの?荻野琢真騎手、壮絶な鞍擦れで人気馬飛ばす


■2013/7/25 こんなことあるの?荻野琢真騎手、壮絶な鞍擦れで人気馬飛ばす

 私がつけている私見騎手評価で悪かった荻野琢真騎手。何が原因があったんだろうか?と見てみると、イースターパレードの2つの騎乗でした。

13/06/22 函館7R 3歳上500万下 13:05ダ1700 2
 1番人気1着で勝っており、皆さんの評価も良かったみたいですが、私としてはあんなに行かせなくても…と思ったので2点評価に。
13/07/14 函館10R 駒場特別(1000万下) 14:50ダ1700 2   
 騎手のせいかはわかないけど、ひと目でわかる鞍擦れ。

 特に2つ目は不可抗力の可能性があるので、辛い評価になってしまったので申し訳ないのですが、本当すごかったんですよ、これ。鞍擦れはあんなの初めて見て、びっくりでした。以下、イースターパレードのnetkeiba掲示板の反応です。

<人気背負ってアクシデントかあ。
壊れたんならしょうがないけど
人為的ミスならだめだよね。
残念だ>

<鞍が問題なかったら、ヒルノの前では
ゴール出来てたと思う>

< 気になったので確認しに来たら、や
っぱり鞍ズレしてましたか
道中前にいたから目立った目立った
この馬から買ってた友人はさすがに
向こう正面で切れてました>

<再度レース見ましたが、最初のコーナーですでにずれてましたね。
バランスが取れない中、よく落馬等なく走りきりました。
次は全開を見たいですね>

<問題なく順調でなにより。
鞍上発表はないけど、荻野Jだろうね。
もう1度チャンスをあげても良いと思う反面、
手を変えて新味期待したい反面>
http://db.netkeiba.com/?pid=horse_board&id=2009106572&thread=horse

 最後のコメントはその後に影響なく続投…って意味じゃないかと。でも、個人的にはこれでリズム崩してしまうんじゃないかとも思いますね……。

2022/03/24追記:…などと書いていましたが、次走、そのまま荻野琢真騎手で1番人気1着になっています。しかし、1600万昇級後は5着が最高でやや苦戦し、2014年に乗り替わりも起きました。鞍上は何度か変わった後、幸英明騎手で鞍上も成績も安定してオープン入り。長く走ったオープンでは4着が最高でした。

 あと、荻野琢真騎手ってもう引退したんじゃ?と思いました。2014年にお手馬だったイースターパレードを乗り替わりしたのも、引退したからじゃないの?と失礼なことを思ったら、2017年にも1度だけ、再びイースターパレードに乗っていました。引退してなかったようです。失礼しました。
 検索してみると、執筆時点である2022年でも現役。マジで失礼なことを書いてしまいました。すみません。


2026年8月24日月曜日

意外に貴重なスペシャルウィークなど濃いクロス3本のレゾンフォルテ

■2026/08/24 意外に貴重なスペシャルウィークなど濃いクロス3本のレゾンフォルテ


■2026/08/24 意外に貴重なスペシャルウィークなど濃いクロス3本のレゾンフォルテ

 父エフフォーリア、父父エピファネイア、父父父シンボリクリスエスと三代続けて好きではない名馬なのですが、POGで指名したレゾンフォルテ。名前がかっこいいのです。
 ただ、一応、一番の指名理由は、名前がかっこいいというものではありません。一番の指名理由は、意外に貴重なスペシャルウィークのクロスがあるため。このスペシャルウィークは好きな馬でした。

 「意外に貴重なクロス」という言い方をしたのは、スペシャルウィークがどこかに入る馬は珍しくないため。スペシャルウィークの最高傑作であるシーザリオは、牝馬であったために、父系を伸ばすことはできなかったものの、繁殖牝馬としては、ちょっと考えられないレベルで成功。
 前述したエピファネイアの他、リオンディーズ、サートゥルナーリアというG1馬を輩出し、それぞれが種牡馬として一定程度の成功をしています。さらに、前述したエフフォーリアも大成功の気配がありますので、スペシャルウィークの血が入った馬は珍しくありません。

 じゃあ、スペシャルウィークのクロスも珍しくないのでは?と思うかもしれませんけど、これは珍しいのです。なぜかと言うと、これらの父の馬はみなスペシャルウィークより先にシーザリオの血が入っているため、成立するのはスペシャルウィークのクロスではなく、シーザリオのクロスになってしまいます。
 このシーザリオのクロスは実際にはまださほど見ないものの、今後確実に増えますし、ひょっとしたら成功する配合になるかもしれません。シーザリオが3つ,4つ入った凝ったクロスも出てきそうで、クロス好きにとっては楽しみですね。

 あと、シーザリオがすごいのは、前述の種牡馬となった息子3頭の父が全部違うということ。エピファネイアは前述の通りシンボリクリスエス。リオンディーズはキングカメハメハ、サートゥルナーリアはロードカナロアです。本当、優秀なお母さんだったなと思います。
 そして、これがクロスを作る上で有利になる要素にもなります。ロードカナロアはキングカメハメハの子なのでここがリオンディーズとかなり近い配合ではありますが、それでも父が全部異なっているため、近親すぎない配合がしやすくなります。全兄弟の種牡馬の方が、近親になりすぎるので、配合が難しくなってきますからね。

 ということで、シーザリオのクロスならわかりますが、スペシャルウィークのクロスは貴重なものになりそう。前述のレゾンフォルテの場合は、母父ではなく、母母父がスペシャルウィークでした。
 ちなみに母父の方がスペシャルウィーク以上に大好きだったジャングルポケットだったというのも好きだったポイント。ジャングルポケットが入っている血統は、スペシャルウィーク以上に今後貴重になりそう。レゾンフォルテには頑張ってほしいものです。

 タイトルにしたのに、レゾンフォルテの「濃いクロス3本」の話をやっていませんでした。他に入っているインブリードは、スペシャルウィークの父サンデーサイレンスと、ジャングルポケットの父トニービンです。トニービンも好きな種牡馬だったので、これまた嬉しいですね。

スペシャルウィーク     18.75%     4 x 3
サンデーサイレンス     15.63%     5 x 4 x 4
トニービン     15.63%     5 x 3
https://db.netkeiba.com/horse/ped/2024105188/


ストームキャットって珍名では?ストームバードは悪くないのに…

■2022/03/21 ストームキャットって珍名では?ストームバードは悪くないのに…
■2019/12/18 ショウナンカンプの祖母ヤセイコーソが珍名 野生酵素の意味?
■2013/4/29 同枠に珍名馬シゴトガコイビトとムジョウノカゼ 勝ったのはどっち?
■2018/05/09 珍名馬ラジオタイソウ、障害じゃない平地競走でジャンプ!
■2018/05/09 馬や牛は溝が苦手…テキサスゲートがあれば柵いらず




■2022/03/21 ストームキャットって珍名では?ストームバードは悪くないのに…

 ストームバードはノーザンダンサー産駒。カナダ生まれでアメリカのセリ市で落札されましたが、厩舎はアイルランドのヴィンセント・オブライエン厩舎で、アイルランドだけでなくイギリスでも2歳牡馬チャンピオンになっています。
 ただ、ストームバードの代表産駒ストームキャットはアメリカで種牡馬として大成功したため、ストームバード系というとアメリカのイメージが私は強くなっていました。

 このうち、父のストームバードはまだわかる名前。「嵐の鳥」でカッコ良いというのはわからなくもないです。検索してみると、Horizon Zero Dawn(ホライゾンゼロドーン)というPS4のゲームに同名のタカのような姿をした大型サイズの飛行型機械獣が登場しており、やはり良いイメージの名前なのでしょう。
 ところが、息子のストームキャットの方は正直「どうしてこうなった?」と思ってしまうお名前。日本で言うネコパンチやネコタイショウ(ともに桐谷茂さんの持ち馬)のようなネタ系の名前なんですかね。ただ、ネコパンチなどは、ここまで突っ走ると、逆にいい名前だな~と感じてしまうネーミングセンス。正直大好きです。

 とりあえず、名前がストームキャットであったため、その産駒でも「~キャット」という馬が多くなっています。アメリカから輸入された繁殖牝馬スプリンターキャットもそんな「~キャット」の1頭。牝馬でキャットの方がまだわかりますし、「スプリンター」なので早そう。すばしっこい猫のイメージとも合う良い名前で、お父さんよりいい感じだと個人的に思いました。
 また、このスプリンターキャット、どうも元ネタがある模様。ピクシブ百科事典によると、アメリカの都市伝説などを起源とする怪物「フィアサム・クリッター」(開拓時代のアメリカの噂話などで伝わる奇怪な怪物たちの総称)の一種だそうです。この由来を知ると、さらによい名前だと感じちゃいますね。

<五大湖周辺、西海岸、大西洋沿岸などの平野部や森林に棲む動物で、豹のような姿をしているといわれる。
 蜂蜜や樹液などの甘いものが大好物で、蜜蜂の巣がありそうな空洞のある樹木を見つけると、てっぺんに駆け上り、そこから素早く駆け降りた勢いで頭突きをして幹を砕いてしまう。そうして砕いた樹木の中から、目当てのごちそうを見つけて食べるのだという。
 この動物の生息する地域では、落雷や暴風で砕け散ったり折れてしまったような樹木が多く、森林の形が短期間で変わってしまうのである>

 この馬を知ったのは、スプリンターキャットの子であるウインブリング(父ロージズインメイ)という馬を調べていて。ウインブリング自身は、中央で3戦掲示板なしどころか、地方でも掲示板に載れなかったという、少し珍しいくらいのレベルで走らない子で、特に名馬でもなんでもありません。
 調べてみると、ウインブリングの馬名の由来は「冠名+もたらす」となっていました。辞書を見ても、ブリングは「持ってくる、連れてくる」といった意味。父ロージズインメイとも母スプリンターキャットとも関連を感じさせない名前で、個人的には残念でした。この馬に限らず、ウインやマイネルの馬名は、私の好みと全然合わないんですよね…。




■2019/12/18 ショウナンカンプの祖母ヤセイコーソが珍名 野生酵素の意味?

 ショウナンカンプのカンプ。私はなんとなく「完膚なきまでに 」の「完膚」だと思っていたのですけど、ドイツ語の戦い・闘争といった意味なんだそうです。イメージの悪いヒトラーの著書「我が闘争」(Mein Kampf) で使われていますが、それ以外でも普通に使う言葉です。
 " 印刷にちなんだ?馬名"というページによると、馬主の国本哲秀さんは印刷業。なので、てっきり「カンプ」は印刷の仕上がり見本のことだとばかり思っていたとのこと。
 こちらでは、 2色刷を意味するデュオトーン印刷がらみの馬名じゃないかとしていました。ただ、古くはテンポイントという大物が、完璧に印刷関係。当時新聞の本文活字が 8ポイントであったことから、10ポイントの活字で報道されるような馬になって欲しいという願いを込めてと名付けられたものです。
  ショウナンカンプの父はサクラバクシンオー。まっしぐらに進むという意味の「驀進」が由来でしょうね。母はショウナングレイスでたぶん優雅を意味する英語由来。カンプとは関係なさげです。
 ただ、関係なさで言うと、驚いたのが祖母の名前。 ヤセイコーソ。なんじゃこりゃ?という珍名。なんとなく西ヨーロッパあたりの名前かと思ったらそうではないっぽいです。掲示板では、<この馬は大高酵素の社長が馬主だったのでは? ゆえにコーソは「酵素」だと思う。 野生酵素?>という予想でした。

 意味がわかっても珍名だなと思う名前です。ちなみにネット競馬では、大高登さんの登録馬はこれのみで詳細は不明。コーソシリーズがあるわけでもないのかもしれません。
 調べてみると、大高酵素は小樽の会社でした。野菜酵素とも響きが似ていると思ったのですけど、植物エキス醗酵飲料が主力製品だそうです。

■2013/4/29 同枠に珍名馬シゴトガコイビトとムジョウノカゼ 勝ったのはどっち?

 2013年3月2日 1回小倉7日目 3 R    3歳未勝利で1枠1番にシゴトガコイビト、1枠2番にムジョウノカゼが入りました。
 シゴトガコイビトはそのまんま仕事が恋人です。何と寂しいことでしょう。
 一方のムジョウノカゼとは、「無常の風」と書き、「人の命を奪い去る無常を,花を吹き散らす風にたとえていう語」です。
 こちらは珍名ではありませんけど、やはり寂しい話。
 と言うか、今見るとどっちも女の子だったようです。てっきり牡馬かと思っていました。

 さて、この2頭どちらが勝ったでしょう?
 シゴトガコイビトは16番人気、ムジョウノカゼが13番人気とともに不人気でしたが……。

-----引用 ここから-----
着順    枠番    馬番    馬名    人気
14    1    2    ムジョウノカゼ    13
15    1    1    シゴトガコイビト    16
http://db.netkeiba.com/race/201310010703/
-----引用 ここまで-----

 シゴトガコイビトにムジョウノカゼが勝ちました。
 「仕事が恋人」と仕事を頑張るのもいいですが、「無常の風」に誘われる前に何か他の大事なものも見つけておきたいところです。

■2018/05/09 珍名馬ラジオタイソウ、障害じゃない平地競走でジャンプ!

 ○外の珍名馬ラジオタイソウは、2018年8月にダートでデビュー。6番人気の10着でした。その後、1戦して芝に転向して3着。次走は3番人気と期待されるも、17着と大敗。1千して再びダートに戻ってきて、2018年4月21日はダート復帰2戦目でした。
 出走したレースは、京都ダート1400。芝スタートのレースで、ラジオタイソウはこれを好スタート。そのまま逃げていたのですけど、なんとダートとの変わり目のところで
ジャンプ!
 当然、失速して、2番手に後退。こんなん初めて見ましたわ。最後はこれも響いたのかバテてしまいました。
 単勝を買っていたのですけど、苦笑するしかありません。掲示板でもそんな感じでした。

[81] 山頭火さん
踏み切ってジャンプー!

LIFEさん [79]
ジャンプしたww

ぶりぶりぶり!さん [78]
ダートの切れ目で飛びやがった・・・
http://db.netkeiba.com/?pid=horse_board&id=2015110064


■2018/05/09 馬や牛は溝が苦手…テキサスゲートがあれば柵いらず

 馬は怖がりなので、ダートに変わるところでびっくりしちゃったんでしょうね。溝みたいなものも苦手らしく、テキサスゲートと呼ばれる溝で、柵なしで馬の逃亡を防いでいる牧場があります。
 私がこれを知ったのは、2018年5月に読んだANAの機内誌で、与那国島の使用例でした。馬だけでなく牛についても、この溝で防いでいるそうです。
 ただ、ある牛さんは、この溝の上を歩いて、牧場の外を散歩して戻ってきていました。たまに平気な変わり者もいるようで、完璧ではないみたいですね。


2026年8月23日日曜日

スローなのに大逃げで津村騎手圧勝、ペース読めない他の騎手たちの名前は?

■2020/12/25 スローなのに大逃げで津村騎手圧勝、ペース読めない他の騎手ひどすぎ…
■2023/04/28 4番人気2着でも反省コメントの団野大成騎手に称賛が集まる
■2021/11/23 坂井瑠星騎手が完璧騎乗で重賞制覇 逃げの勢いで前へ行って完勝


■2020/12/25 スローなのに大逃げで津村騎手圧勝、ペース読めない他の騎手たちの名前は?

  11頭中9番人気単勝51.4倍と人気のなかったヒラボクメルロー。ただ、一発あるのではないかと思って、単複を購入していました。逃げ先行の馬で最初行くのはいいものの、行きすぎないようにと思ってレースを見ます。すると、特別主張したわけではないのに、先頭の馬をかわしてするっとハナに。…は良いのですが、そのまま突き放して大逃げになってしまいました。

 あれ、やばくない?と思ってペースを見ます。しかし、全くやばくありませんでした。ちっとも早くありません。むしろ津村騎手以外がペースをわかっていない感じ。早くない逃げ(後で見直すと1000m62秒くらい)なのに、2番手(65秒くらい)の後も大差で3番手以降がまたかなり離れて(66秒くらい)いましたから、3番手以降はどんだけスロウなのよ!という感じになっていました。こんな状況ですから、直線も勝ちを確信。不人気馬の強くない逃げなのに9馬身差という大差で圧勝、まんまと逃げ切り。稀に見る珍レースとなりましたね。

 私は「早くない逃げ」という言い方。ただ、掲示板では「スローの逃げ」もしくは「どスローの逃げ」だとして、津村騎手以外の騎手がペースを読めていなくて問題だとの声。これらの騎手の名前を覚えておいた方が良いという人もいます。その問題の騎手たちは以下の通り。団野騎手、吉田隼人騎手、柴山騎手、川須騎手あたりは、私的にはイメージ良い騎手だったんですけど…。

着順    騎手    人気
2    団野    2
3    藤岡康    4
4    吉田隼    1
5    荻野極    3
6    斎藤    8
7    富田    7
8    菊沢    11
9    柴山    5
10    丸田    10
11    川須    6

 少数ですが、津村騎手がうまかっただけで、他の騎手は悪くないという擁護も見られました。ただ、<【尾張特別】大逃げ炸裂!ヒラボクメルローが9馬身差圧勝(競馬のおはなし) - Yahoo!ニュース>でも、「前半1000mは62秒とミドルペースの逃げに持ち込んだ」と表現。つまり、平均ペースなのに大差となったというおかしな事態だということです。なお、記事では「道中は後続に10馬身超のリードを保つ」とあったものの、常時それ以上の差がありました。実況の人が「差がありすぎて目視で計測できないほどの差」という趣旨のことを言っていたほどです。(映像見直すと、「ちょっと測れないくらいの差」という言い方でした)
https://news.yahoo.co.jp/articles/f8168e9b418a4b3e61410edac975004f1de55308

 また、他の騎手に問題があったとわかる決定的な証拠が、【尾張特別】(中京) 大逃げの手に出たヒラボクメルローが後続を寄せ付けず圧勝 | 競馬ニュース - netkeiba.comにあった、2着 ハーツイストワール騎乗の団野大成騎手のコメント。「3番手で、ペースを落とし過ぎました。前がペースを上げていると思ったのですが、終わってみればペースが速くなかったので...」 とのことで、ペースが全く読めておらず前が全然早くなかったことを認めています。正直すぎて笑っちゃいました。悪い騎乗ではあったのですが、率直に悪かったことを認めていて団野大成騎手は好感できますね。こういう騎手が伸びてくれると嬉しいです。


■2023/04/28 4番人気2着でも反省コメントの団野大成騎手に称賛が集まる

 <スローなのに大逃げで津村騎手圧勝、ペース読めない他の騎手たちの名前は?>のところで、素直な反省コメントが印象に残った団野大成騎手。その後も謙虚さと前向きさを失っていないようで、私のPOG指名馬でもあるセッションがアーリントンC(G3)で僅差の2着だったときにも反省のコメントを述べていたそうです。

 [763] なうさん cRUIFCA フォローする
「結果的に早仕掛けになってしまった。馬の能力で負けた訳ではないし、勝てたレースでした。(NHKマイルCの)権利は獲れたし、反省して次に臨みたい」団野

[773] kenさん KQEgZRY フォローする
こう言う反省をしっかりと言う騎手は買い続けたいです負けてもある程度納得はできますから

[774] ゲストさん NTdxhoM フォローする
団野くんのコメントを見て立派だなと思った。どこぞの関東の某騎手みたいに全部馬のせいにする人より買う側もスッキリします。人馬ともにまた頑張って欲しい。

[775] 田中さん
こういうコメントできる騎手は将来大成しますよ
https://db.netkeiba.com/?pid=horse_board&id=2020103639


 「こういうコメントできる騎手は将来大成しますよ」とあったんですけど、どうでしょうか。そうでもない可能性があります。全部責任転嫁する口がうまいだけのクソ騎手の方が勝ちやすい…なんてこともあるかもしれません。
 サイコパスには仕事ができる人が多いと言われているのですが、これには過剰評価が含まれている可能性があるんですよ。というのも、サイコパスはむしろ人に好かれやすいということもわかっているため、評価を間違えている可能性も感じます。
 「人格は悪いけど仕事ができる」みたいな評価の人、結構いますよね。また、逆に人が良すぎると頼りないと感じるパターンもあるでしょう。さらに、人間の評価が印象に左右されて、不正確なことも研究でわかっています。
 サイコパスが多い職業のひとつである政治家なんかは典型で、クソみたいな人格の人がむしろ政治家として人気があり、評価も高いですよね。責任転嫁ばかり得意な政治家はむしろ出世しまくっています。
 騎手の場合、そもそも良い馬に乗れるかどうかで戦績が大きく左右されますから、他人からどのように見られるかは特に重要なところ。私は好感する性格ですし、馬主さんや調教師さんやエージェントさんらも団野大成騎手の性格を評価してくれると良いんですけど…。


 なお、団野大成騎手の反省の弁である「早じかけ」については、そもそものところで評価が分かれていました。反省の弁と同じく、団野大成騎手の騎乗がまずかったと言っている人はいたものの、悪い騎乗じゃなくね?という意見が多め。私も悪くないと感じました。4番人気で2着ですし、内容だけでなく人気との兼ね合いでも悪くありません。
 ただ、セッションは1頭になると良くないタイプの可能性があるので、今後の騎乗では注意した方が良いかもしれません。

 [771] 819manさん JiIpRZk フォローする
団野騎手は前を追いかけ過ぎました。出たなりなら勝ち馬と同じような位置で差して来るような感じになったと思うけど。坂で苦しくなってヨレていましたから。

[763] なうさん cRUIFCA フォローする
そんなにキレる馬じゃないから早仕掛けとは思わなかったけどな
ただ抜け出すのが早すぎて馬が遊んじゃったからそっちの話かな
自厩舎の馬だからコミュニケーションを取って修正することに期待

 [768] aichanさん GJY1MCc フォローする
結果的に早仕掛けになったけど馬場を考えれば悪くないでしょ。寧ろフラフラし過ぎだったかなと。真っ直ぐ走れてれば、もう少し際どい着差だったかも。惜しかった~。

 [769] guestさん IDNEkJM フォローする
今日はオオバンブルマイの末脚が異次元すぎた。この馬場4角あの位置から飛んでくるとは普通誰も思わない。終わってみれば早仕掛けだったかもしれないが、今日はその競馬で正解だったと思う。
■2021/11/23 坂井瑠星騎手が完璧騎乗で重賞制覇 逃げの勢いで前へ行って完勝

 キングエルメスは父ロードカナロアで母ステラリード。同じ母のカイザーノヴァ(父モーリス)が、前年のPOGで最も気に入った子だったので、弟もPOGで指名していました。
 一発勝利だった新馬戦は見ていなかったものの、前走札幌のクローバー賞は見ました。2番手だった新馬戦とは異なり中団から。しかし、それでも道中むしろ下がりそうなところもあり、コーナーは押して押して。最後伸び始めたところで終わっており、めちゃくちゃズブい感じに見えました。

 休み明けとなった2021年11月6日のG2京王杯2歳Sは、最初から促して逃げる勢い。前走がズブく見えたので、この判断は良い!と思いました。鞍上は3走とも坂井瑠星騎手です。
 結局、ハナは譲ったのですが、脚質を考えた良い騎乗でしょう。折り合いも大丈夫でした。2番手はむしろ望むところでもあります。最後は先に前に出ましたが、やはり抜かれそうで抜かれずな上に、最後はむしろ離せそうな感じもある憩い。やはりズブくて強い…という印象を受けました。坂井瑠星騎手の騎乗は馬の特性を考慮した完璧騎乗だと思ったんですよね。

 ところが、キングエルメスの掲示板を見ると、具体的に騎乗を褒めるコメントが全然ないという予想外なことに。キングエルメスがズブいという話もありません。スローペースで向いた…みたいな話で、騎乗がうまいというよりはむしろラッキーで勝てたと言った感じです。
 参考になるコメント自体がなぜか非常に少なかったのですが、「前走は体調不良でガリガリだったので今日が本当の能力です。なんでこんな人気なかったのか不思議で仕方ありません」といったものはありました。
 となると、前走先行できなかったのも、前走伸びがイマイチだったのも単純に馬体重の問題だったんですかね。ズブいうんぬんが関係ないかも…という私にとってはショッキングな話になって参りました!
https://db.netkeiba.com/?pid=horse_board&id=2019105938

 馬体重を見ると、新馬戦は480(0)。クローバー賞は474(-6)。今回はしっかりと体重を増やして立て直してきて、492(+18)でした。うーん、単純に馬体重の問題なのかな~。せっかく坂井瑠星騎手をベタ褒めしたのに、的外れみたいな感じになってしましたね。
 なお、坂井瑠星騎手は良いイメージを持っている騎手の一人。応援馬にもっと乗って欲しい騎手ですが、残念なことにほとんど縁がない騎手でもありますね。私が好みの騎手はなぜかリーディング下位が多いのですが、坂井瑠星騎手は今見ると25位。超マイナー騎手のイメージあったのですが、いつの間にかかなり良くなっています。
 私は騎手評価ランキングもつけています。この順位はなぜか私の騎手イメージと一致しないこともあります。ただ、今回の坂井瑠星騎手は5点中3.09でイメージ通り高評価。154人中32位でした。


2026年8月22日土曜日

実は種牡馬として期待されていなかったサンデーサイレンス

■2018/09/25 実は種牡馬として期待されていなかったサンデーサイレンス
■2018/09/25 二冠馬サンデーサイレンスは安馬の活躍馬でもあった…
■2020/12/14 サンデーサイレンスの父ヘイローも種牡馬としては期待されず?



■2018/09/25 実は種牡馬として期待されていなかったサンデーサイレンス

 前半はサンデーサイレンスではなく、 ビッグレッドファームで新種牡馬として導入した当時のアイルハヴアナザーメインの話をいくつか。これにサンデーサイレンスが絡んでくるんですね。「契約後にある人に教えられた」というサンデーサイレンスなどとの共通点の話で、名前が出てきました。アメリカだと、種牡馬としてのサンデーサイレンスは、期待されていなかったんだそうです。

・今までに米2 冠馬が新種牡馬として日本に輸入されたのはサンデーサイレンス、ウォーエンブレムだけ。
・1 歳及び2 歳セールでほとんど評価されず、カリフォルニアで調教され、サンタアニタダービー、ケンタッキーダービー、プリークネスS を3 連勝した点はサンデーサイレンスとそっくり。
・結果的にアメリカで種牡馬入りできなかった理由も母系の弱さにある点まで共通。
(Our Pleasure2012年10月号 巻頭のごあいさつ 岡田紘和より)

 「もちろん、これが種牡馬としての成功を約束するものではないのは明白ですが、高額な投資に何らかのゲンを担ぎたくなるのも人情ではないでしょうか」と書いていたように、これは全然成功の根拠になりません。悪いですけど、単なるオカルトです。
 実際、アイルハヴアナザー産駒は他2頭のサンデーサイレンス、ウォーエンブレムの産駒と違って全く活躍しませんでした。ただ、そう断言する前にデータを見ないと…と思って確かめてみると、CPIが1.43なのにAEIは0.98と低く壊滅的でした。イメージ通り大失敗です。
 ちなみに ウォーエンブレムはCPI2.42を上回るAEI2.74。サンデーサイレンスは結果が出ているので調べるまでもないのですけど、それぞれ2.18と4.94でした。こうして見るとサンデーサイレンスはやはり化け物でしたね。
(CPIの理解がおかしかったので、2020年3月9日に修正しています。申し訳ありませんでした)


■2018/09/25 二冠馬サンデーサイレンスは安馬の活躍馬でもあった…

 アイルハヴアナザーは種牡馬としてはともかく、競走馬としての成績がすごかったことは間違いありません。
 G1サンタアニタダービー、G1ケンタッキーダービー、G1プリークネスSで連勝。その後、米3 冠最後のレースとなるG1ベルモントSの前日に左前屈腱炎のために出走取消して引退しましたが、無事であれば勝っていたといわれる馬です。
 ただ、母系の弱さが指摘されていたように、当初はそれほど期待されていなかった模様。2010 年のキーンランド・セプテンバーセールで付いた値段はわずかに1 万1千ドル。その後、フロリダのトレーニングセールで3万5 千ドルの値段が付いたというが、それでも
評価が高かったわけではないとされていました。
(Our Pleasure2012年10月号 馬恋慕 河村清明より)

 岡田繁幸さんは、このセリでの価格について、またやはりサンデーサイレンスとの共通点を挙げていました。
「サンデーサイレンスもね、セリで1 万7 千ドルだったんですよ。だから余計、みんな抵抗あるわけです。それぽっちの馬が1000万ドルもするのかって思うもんだから、アメリカの関係者は手を出さなかったんですね」
 これはアイルハヴアナザーに自信ある…という話だったのですけど、やっぱり1000万ドルは高値買いでしたね。岡田さんはすごいところが多いものの、ハズレも結構あり、種牡馬選びなんかは全然ですよね。いつも大きいこと言って、外してきました。

■2020/12/14 サンデーサイレンスの父ヘイローも種牡馬としては期待されず?

 サンデーサイレンスは、その父のヘイローも種牡馬としてはあまり期待されていなかった感じですね。ヘイローの場合は、サンデーサイレンスとは逆に競走成績の方がイマイチ。31 戦9 勝で、G1勝ちはユナイテッドネイションズH(芝9.5ハロン)の1 勝のみでした。
 そして、サンデーサイレンスの全く逆で、血統の方は良かったんですよ。ヘイローの母コスマーはノーザンダンサーを産んだナタルマの半姉ということで、近親にノーザンダンサーがいるという超良血。ここは、種牡馬価値が感じられました。ヘイローが頭角を現したのは芝に転向後で欧州向きと判断されたのもあった感じで、競走時代の途中にヘイローを購入したハリウッド映画のプロデューサーで羽振りの良かったA.アレンさんは、アメリカではなく自身がイギリス・ニューマーケットに持っていた牧場で種牡馬入りさせる予定になっていました。
 といった感じで、このまま行けば期待されて…という話だったのですが、競走馬だけでなく種牡馬としてもさく癖(柵などに前歯を当て、空気を吸い込む悪癖)は問題なんですかね、ヘイローのさく癖が発覚してイギリスでの種牡馬入り計画は白紙に戻されます。その後、アメリカでできあがったヘイローの種牡馬シンジケートは1 株3万ドルで総額120 万ドルとのことで、これはそれほど高額ではなかった感じでした。

 この話があった、<Enjoy Ruffian 2011年11月号 ザ・ブラッド 血統表を紐解く!>(サラブレッドインフォメーションシステム)では、<競馬に「もし」はないが、もしも彼が英国に行っていたら歴史は変わっていただろう>と書いていたように、この計画頓挫がなければたいへんなことになっていました。イギリスでも成功した可能性はあるものの、現在知られている数々の名馬は誕生せず、特に日本にはサンデーサイレンスがいなかった…という、歴史が大激変することになっていたでしょう。ヘイローの種牡馬入りが順調なら日本競馬は大きく変わっていたわけです。失敗してくれて良かったですね。
 さて、その大成功した種牡馬成績ですが、加年度代表馬に輝いた名牝グローリアスソングを送って種牡馬としての地盤を固め、80年代の初めまでにケンタッキーダービー馬サニーズヘイロー、米国最良の2 歳馬と呼ばれたデヴィルズバッグなどの大物が誕生。デヴィルズバッグは日本調教馬で史上2頭目の海外G1勝利馬(1頭目は1週前のシーキングザパール)である名馬タイキシャトルの父ですし、デヴィルズバッグもやはり日本への影響が大きい馬だと言えます。
 こうした成功があり、種牡馬シンジケートを大幅に見直し。テキサス州の石油採掘事業者であるトム・ティザムさんが、1 株90 万ドル、総額3600 万ドルという当時でも破格のシンジケートを組んだことによって、ヘイローは2 月にケンタッキーのストーンファームに移動しました。ここから期待の種牡馬となり、なおかつその期待に応え、種牡馬としての絶頂期を迎えます。サンデーサイレンス、グッバイヘイロー、セイントバラードなど父の名を高めた馬たちの生誕年は、その絶頂期であった80 年代後半に集中していたそうです。
 なお、種牡馬としては母系が弱いとされたサンデーサイレンスですが、トム・ティザムさんにとってはこだわりの配合だった模様。サンデーサイレンスの母ウィッシングウェルは、ティザムさんがわざわざヘイローのために買い付けた繁殖牝馬であり、84年は不受胎で2 年連続の交配を実らせてやっと産んだ子供がサンデーサイレンスでした。母系が弱いとされつつ、アメリカ2 冠達成なのですから、見事すぎる配合だったと言えるでしょう。

2026年8月21日金曜日

障害じゃないところで突然激突 最終コーナーを完全破壊

■2012/12/10 障害じゃないところで突然激突 最終コーナーを完全破壊


■2012/12/10 障害じゃないところで突然激突 最終コーナーを完全破壊

 好きなスマートステージが障害で出ていたので見ていたら、障害じゃないところで突然柵のようなところが吹っ飛んでびっくりして、思わずビデオ巻き戻して見直しました。

 問題の馬はおそらくショウナンサンガだろうとは思いました。道中ちゃんと確認していなかったんですけど、2番手だったと思います。ただ、最終障害の前でこの馬は余力じゃありません。
 逃げ馬も連対は無理そうでしたが、ショウナンサンガはもっとダメそうな感じ。で、余力なかったせいか、最終障害で着地が悪く落馬。騎手を振り落とした後はそのまま走り続けます。ここまではよくあることです。

 先述の通りスマートステージが出ていて、主に彼を見ていました。今回は前走の障害初戦とは違って余力ありあり。ただ、先に先頭に踊り出た馬も伸びていて届くかどうか?といったところでしたので、私はここを中心に見ていたんですよ。(ダメだったと思ったら、結果ハナ差で1着だったんだけど、巻き戻して見たのでこれを知ったのは後のことでした)
 驚いたのがこの1着争いしている後ろで、突然最終コーナーが<b>吹き飛んだ</b>こと。いや、本当マジでそう見えたんですよ。爆発して弾け飛んだように見えました。しかし、まあ、もちろんそんなはずはなく、どうも固定じゃなく移動式のコーナーに誰か突っ込んでしまった子がいるらしいです。
 この時点ではショウナンサンガかどうかはわからなかったんですが、落馬していたので「もしかして?」と思います。

 すると、案の定彼(せん馬)でした。見直すと吹っ飛ぶというほどではないんですが、数個並んでいる移動式のコーナーをことごとくなぎ倒し。一度目に見直したときは障害と間違えて飛ぼうとしたのかな?と思いましたが、何度か見てみると、どうやらそうでもなさそうな感じです。
 生垣に隠れて見えづらくなっていた移動式のコーナーに気づかずに、寄り過ぎていたため引っかかったのかもしれません。

 この前<書いたルミナスウイングの場合は、新馬戦で独走しながら、突然内ラチに突っ込んだ!という信じられないレースぶりでした。
 ただ、彼の場合は2歳馬であって、「若駒は何をしでかすかわからない」ということで説明できなくはありません。三浦皇成騎手騎乗の馬が契機になって、出走した馬の大半が落馬という悪夢も以前ありましたが、あれも2歳でした。
 ショウナンサンガはもう6歳なんですよね。去勢してせん馬になったくらいですから、もともとは気が荒かったんでしょうけど…。

 そういえば、種牡馬で柵に激突して亡くなる馬もいます。それはたぶん何かに驚いてというパターンで、ルミナスウイングタイプですね。やはりショウナンサンガとは違いそうです。
 こんなことがあるなんて!?という感じですが、騎手の誘導というのは大事なんだなと確認させる事件でした。馬に好きに走らせると、どこへ走って行ってしまうのか予測できないところがあるのだと思います。

 ここまで書いた時点ではその後ショウナンサンガがどうなったのか知らなかったんですけど、やはり残念ながら予後不良だったようです。以下のようなお知らせが出ていました。

<第5回中山第4日(12月9日(日))
競走中止
     4R      7番           ショウナンサンガ号(金子 光希騎手)
                      他の馬に関係なく、2周目5号障害飛越着地時につまずいて騎手が落馬したため競走を中止          
    馬     :     右橈骨々折並びに外傷性右浅胸筋断裂 ※予後不良
    騎手     :     脳震盪、右頚部打撲 ※千葉市内の病院に搬送>
http://www.jra.go.jp/news/201212/120903.html

 公式では落馬までのことしか書いておらず、どちらの事故が致命傷となったかはわかりませんけど、ぶつかり方から察するにやはりコーナー激突の方じゃないかと思います。これは落馬や放馬後の問題であり、障害戦特有とも言えず、競馬全体の問題でしょうね。ぶつかっても被害の少ない素材があると良いのですけど…。

2012/12/12追記:見たら悲しくなるので見てませんが、若いころの追い切り映像を見つけました。


2026年8月20日木曜日

珍名馬トンコツラーメン、アベベ、ヨシノヤッタルデー、ポンズ VS エリカカリーナ、ガルサブランカ

■2023/08/11 珍名馬トンコツラーメン、アベベ、ヨシノヤッタルデー、ポンズ VS エリカカリーナ、ガルサブランカ
■2013-01-21 珍名馬バンブトンカツ とんかつを食べて勝負にも勝つ?
■2013-01-14  珍名馬オレモマッテタゼ、マリコノコ、ケマリフリーキック 山王飯店
■2013-04-14 珍名馬クリーンメタボ 馬名の意味はメタボリックシンドロームで本当にいいの?


■2023/08/11 珍名馬トンコツラーメン、アベベ、ヨシノヤッタルデー、ポンズ VS エリカカリーナ、ガルサブランカ

 今週の新馬戦チェックは2023/08/12土曜日から。新潟芝1400は牝馬限定戦で、キープソーキュートみたいな牝馬らしくてかわいい名前の馬が登場。
 なんか今年絶好調のような気がしているニシノ軍団では、ニシノアヤカゼもいい名前。冠名つきだとぐっと来る名前は少ないのですけど、これは好きです。というか、ニシノ系は結構好きなこと多いですけどね。
 もう1頭ロゼフレアもいい名前ですね。情熱的な赤といった感じです。

 新潟1600は注目馬の方で注目でガルサブランカが1番人気争いをしそう。あのイクイノックスの妹ですから問答無用で注目です。
 このガルサブランカに逆らう必要があるか?という話ですが、個人的にはエリカカリーナの方が好み。以下のような凝ったインブリードを持っていて、こういうの好みなんですよね。

Northern Dancer、Arctic Dancer     12.50%     5 x 5 x 5 x 5
Halo     12.50%     4 x 4
Lyphard     9.38%     5 x 4

 今週開始の小倉では、1200m九州産馬[指]でトンコツラーメンというわかりやすい珍名馬が登場。とんこくラーメンですもの、小倉で走らせなくてはいけない!という名前。九州産馬でもありますし、この開催を狙っていたでしょうね。
 同じレースではアツヒメも気になるところ。あつひめと聞いて思い出すのは、篤姫(天璋院)。薩摩藩島津家の一門今和泉島津家に生まれ、島津本家と五摂家筆頭近衛家の養女として徳川家に嫁ぎ、江戸幕府第13代将軍・徳川家定御台所となった人物であり、やはり九州絡みの名前でしょう。
 一方、九州とは縁もゆかりもなさそうなアベベも九州産馬[指]でデビュー。1960年9月のローマオリンピックのマラソンを裸足で走り、金メダルをとってスターとなったエチオピアの英雄。超有名人ですけど、最近の人では知らない人も多いでしょう。私も生まれていなかった頃の選手です。

 もう一つの小倉1200mは牝馬限定戦。ミライハーモニーは結構いい名前ですね。リベルティーヌなんかも響きが良い名前です。

 引っかかってしまった名前が、ギルティプレジャー(Guilty Pleasure)という名前。直訳すると「有罪の喜び」であり、良い意味ではありません。ただ、意味深な感じで逆にかっこいいかも。
 試しに機械翻訳かけてみると、大半はそのままギルティプレジャーとしていましたが、候補として「後ろめたい喜び」を出しているところがあり、なるほどという訳。改めて辞書を引くと、有罪以外に「罪の自覚がある、身に覚えのある、やましいところのある」といった意味があり、「後ろめたい喜び」「やましさのある喜び」あたりがスタンダードな訳かもしれません。
 公式ではどうなっているか?と見ると、「馬名意味    やめられない楽しみ」で提出されていました。こちらは意訳に近いですね。馬主山を見ると、ゴドルフィンであり、名付け親が英語のネイティブの可能性もありますが、現地…つまり日本人におまかせしている可能性もあり、なんとも言えません。
 ちなみに母はパテントジョイPatent Joy(愛) であり、直訳だと特許の喜び。とりあえず、喜びはこの母由来であり、父がDark Angel であることから、ダークな喜び的な名前になかったのかもしれません。

 札幌ではジクジタルオモイ。忸怩たる思いというのは、自分の不手際や失敗に対して、恥ずかしさや申し訳なさを強く感じる心情を表す表現であり、こちらも本当はネガティブ。謙虚さで逆に前向きという可能性を考えて公式を見ると、「馬名意味    自省、自ら反省すること」で申請されており、一応、前向きなんでしょうか。
 でも、負けたら「恥ずかしいような不甲斐ないレース」などと書き込まれてしまいそうです。

 ここから日曜日。新潟の「オイデレオ」が気になりました。「こっちにおいで」の「おいで」ですかね。だとすれば、珍しい命名です。で、調べてみると、やはりそうであり、「馬名意味    こちらにおいで+ライオン(ラテン語)」という説明でした。父が「レイデオロ」であり、ここからの連想でしょうか。文字を並べ替えるアナグラムかとも思いましたが、「レイデオロ」だと「オイデレロ」にしかなりませんので違うようです。
 同じレース、ディープシャドーは好きな名前。ディープがつくと大体好きになっちゃいますね。もう1頭、 ビートメイカーもシンプルですが、好きな名前です。この ビートメイカーはわりと人気しそうで、その意味でも注目でしょう。

 1200mのばかり4レース行われる小倉の日曜日5Rでは、ヒマワリクンはちょっと珍名な感じ。牝馬でヒマワリなら普通ですが、牡馬は珍しいでしょう。
 より珍名らしさのあるのが、同じレースのポンズ。ポン酢のポンズであり、公式が「馬名意味    柑橘類を用いた調味料」となっているのが笑えます。ただ、かわいい良い名前だとも感じるもので、過去にもポンズチャンという牝馬がいました。

 もう1つの小倉1200では、ヨシノヤッタルデー。ユニークですが、いい名前。ヨシノは冠名かな?と見ると、やはりそうですね。「馬名意味    冠名+元気を出すかけ声。いつも勝ちたい」との説明。最後の欲望丸出しな「いつも勝ちたい」にも笑ってしまいました。私もいつも勝ちたいです。



■2013-01-21 19:05:29 珍名馬バンブトンカツ とんかつを食べて勝負にも勝つ?
 バンブトンカツという馬がいて、馬なのに「とんかつ」ってどうなの?と思いました。

-----引用 ここから-----

 [1] シンテツオーさん
フォローする

がんばれ、豚カツ。

[6] にらくまさん
フォローする

金沢に移籍してたんですね、18日6Rで1着でした。
トンカツ、頑張ってまた戻ってきてね(^^)

http://db.netkeiba.com/?pid=horse_board&id=2009100937

-----引用 ここまで-----

 トンカツ、トンカツ言われています。
 でも、これ「冠名+勝つ」らしいのです。
 そういや昔バンブトン何とかって馬いたかも?

 しかし、検索してみても1億円ホースすらいません。
 トンカツくんは地方に売られて既に馬主さん変わっていますが、おそらくもともとは樋口正蔵さんの所有かと。
 稼ぎ頭はバンブトンリッチ。1985年生まれの古い馬で、8,404.0万円。
 Googleだと変換候補にバンブトンコートが現れますが、こちらはさらに古い1975年生まれ。2,830.0万円で特に活躍したわけでもなし。
 ああ、でも、宝塚記念2着があります。立派、立派。

 トンカツくんは中央5戦未勝利の後、地方では2勝。
 暗いこと書いちゃいますが、トンカツならぬ馬肉にならないように頑張ってください。



■2013-01-14 18:03:07 珍名馬オレモマッテタゼ、マリコノコ、ケマリフリーキック 山王飯店
 あれ?なんかオレハマッテルゼに似た馬がいると思いました。

-----引用 ここから-----
オレモマッテタゼ
生年月日     2010年04月30日
調教師     鈴木伸尋
馬主     山王飯店
生産者     木村牧場
産地     日高町

http://db.netkeiba.com/horse/2010100345/
-----引用 ここまで-----

 ああ、そういや、オレハマッテルゼはもうお父さんやっているんですよね。普通にその子供でした。
 ただ、馬主さんは「山王飯店」ということで、オレハマッテルゼの馬主であり、珍名馬でお馴染みの小田切有一さんではありません。

 山王飯店さんの他の馬は?と見てみると?

-----引用 ここから-----
ファンネルマーク    牡    1994    6,977.00
マリコノコ    牝    2002    897.6
フォアザパートナー    牡    2003    155.6
ケマリフリーキック    牝    2005    148
インテグリティー    牡    2006    0
オレモマッテタゼ    牡    2010    0
フォアザフラッグ    牡    2003    0
ラストプリンセス    牝    1996    0
ラブリイエレガンス    牝    2006    0
レッドホースワン    牝    2005    0
http://db.netkeiba.com/?pid=horse_list&owner=%BB%B3%B2%A6%C8%D3%C5%B9
-----引用 ここまで-----

 そんなに変じゃないですね。強いて言うと、マリコノコでしょうか?
 ケマリフリーキックなども同じ母親ですが、マリコノコの母はミスマリコですから、そのまんまです。

 ん?というか、よく見るとケマリフリーキックもわけわからんですね。
 海外の言葉だと思ってスルーしていましたけど、蹴鞠(けまり)でしょうね。
 うーん、蹴鞠にフリーキックはあるんでしょうか?
 父は予想通りサッカーボーイ。

 成績的にも名前的にもオダギラーには全く敵いませんが、山王飯店さんはその領域目指して頑張ってください。




■2013-04-14 21:09:42 珍名馬クリーンメタボ 馬名の意味はメタボリックシンドロームで本当にいいの?
 ひと目でわかる妙な馬名、クリーンメタボ。
 メタボにクリーンもクリーンじゃないもないだろう、というか、全部ダメだろうという名前です。
 でも、これはさすがに酷いですね。狙いすぎていてちょっとおもしろくないかもというくらいです。

 馬名の意味を調べると、普通にメタボはメタボリックシンドロームの略だそうです。うーん、ちょっと馬がかわいそう。
 一方、クリーンは単なる冠名。ということは、良いメタボって意味ですらないようです。ますますかわいそう。

 馬主は石橋和夫さん。ついていないのもいますが、クリーンが冠名ってのは本当のようです。

-----引用 ここから-----
クリーンエコロジー    7,575.20
クジュウクシマ    4,443.80
クリーンメタボ    2,191.10
キスミージェニー    1,186.70
クリーンクルー    818.6
クリーンイメージ    602.5
ウマテック    570
セレスダイヤモンド    547.5
クリーンラック    246.8
チエノワ    214.9
ナデシコニッポン    180
クリーンアイリス    50.5
クリーンボーイ    46.4
クリーンダイアナ    18.6
キスミーハニー    0
クリーンオトコギ    0
クリーンピカタン    0
クリーンプリンセス    0
クリーンレディ    0
http://db.netkeiba.com/?pid=horse_list&owner=%C0%D0%B6%B6%CF%C2%C9%D7
-----引用 ここまで-----

 メタボだけ酷いなぁ。未勝利に終わる中2勝してくれていて、石橋和夫さんの持ち馬でも活躍している方です。
 シンボリクリスエスでグランド牧場ですから、別にいかにもダメっていう馬には見えず、何でこんな名前にしたのか……?

 なお、この子は470kgくらいで全然太くありません。
 それより「クリーン」という名前の馬が昔いて、この子は本当におデブで600kg超でした。
 活躍馬に入っていませんから当然別の馬主さんなのですけど、調べると小田切有一さんでした。

 本当どうしてこうなった?


2026年8月19日水曜日

横山典弘が息子横山武史のためにペースメーカー?不可解な初めて尽くしの騎乗

■2021/11/08 横山典弘が息子横山武史のためにペースメーカー?不可解な初めて尽くしの騎乗


■2021/11/08 横山典弘が息子横山武史のためにペースメーカー?不可解な初めて尽くしの騎乗

 ここまで1800mまでしか経験がなく、G1出走もなかったカイザーミノルがいきなり芝2000mのG1天皇賞秋に挑戦。鞍上の横山典弘騎手の進言だといいます。強い馬が守備範囲外のG1も取りに行くということもありますが、前走毎日王冠も12番人気5着程度の馬。なので、11番人気とあまり人気しなかったですし、実際、結果も14着でした。

 そして、このレースで波紋を呼んだのが、横山典弘騎手の騎乗内容です。カイザーミノルはこの初めて尽くしの舞台でこれまた初めてとなる「逃げ」を見せました。1000m60.5でスローで逃げています。
 このスロー展開のため、1番人気だったコントレイルが差しきれず、それより前の位置取りで先に抜け出した3番人気のエフフォーリアが勝利しました。この鞍上は、横山典弘騎手の息子の横山武史騎手だったことで、疑いを呼んでしまったのです。以前もあったんですが、騎乗中に息子の観戦ばかりしていたとも言われています。

<完全にペースメーカーでしたね。こういう馬の馬券は売って良いのでしょうか。見苦しい>
<カイザーに鞭入れながら、息子しか見てないやんけ笑 ふざけんなよ、馬が可哀想だろが笑>
<直線半ばで動作止めて横向いてますよね。騎乗停止にならないのでしょうか>
<お父さん武史ガン見ワロタ>
<親父の話よりカイザーミノルが1番、可哀想だよ。横山家のワガママやロビー活動で適距離でもない2000mまで距離伸ばされて>
<息子の為にラビットするの親バカすぎる>
<うーん、息子の援護、ラビットのような騎乗でしたね。そんな忖度競馬見たくないよ!>
https://db.netkeiba.com/?pid=horse_board&id=2016106232

 裁判ではあり得ないほど「偶然」が重なる場合、「偶然」では説明できないとして、「故意」であったとみなされることがあります。
 「進言による有力でない馬のG1初挑戦」「適距離より長い初めての距離」「初めての戦法」「息子の有利になる騎乗」「騎乗馬より息子を気にする素振り(?)」…とこう重なってしまうと、相当不自然だと言わざるを得ません。結果を出して不自然な進言の妥当性を証明することもできず、むしろ人気より負ける結果にもなりました。
 海外では馬主さんが逃げ馬を用意してペースを作るということが結構ありますが、カイザーミノルの馬主は個人馬主の吉岡實さんで、エフフォーリアはクラブであるキャロットファームの馬であり、全然違います。カイザーミノルの馬主である吉岡實さんは怒って良いと思いますわ…。


2026年8月18日火曜日

競馬ではデビューして1勝するのも難しい…勝ち馬率は?

■2015/9/21 競馬ではデビューして1勝するのも難しい…勝ち馬率は?


■2015/9/21 競馬ではデビューして1勝するのも難しい…勝ち馬率は?

 通算勝ち馬率の平均値はいったいどれくらいなのか?という話。一口馬主をやりたい方にも参考なると思います。ここを勘違いしていると、「全然勝てない!このクラブ法人はクソだ!」と誤解してしまいますからね。
 で、てっきりデータがあると思ったのですけど、意外なことに検索してもキッチリした数字が出てきません。とりあえず、見つけた中で一番良さそうだったのは、下記のサイトさんです。私が知りたかったのは単年度ではなく、通算値。これだと4割くらいだそうです。

-----引用 ここから-----
血統講座(5)
http://www5b.biglobe.ne.jp/~vs-horse/theory/theory_5.htm

8.勝馬率
この数字は種牡馬にとってひじょうに重要なものです。[ 勝馬頭数 ÷ 出走頭数 ]で算出されるこの数字は高くなければ優れた種牡馬とはいえません。(中略)
計算には出走頭数(Runners)を用いていますが、産駒数(Named Foals)を使う場合もあります。
Winners/Named Foalsについては生涯成績の評価などに用いられます。
単年度の評価はJRA同様、出走頭数を用いたほうが都合が良いでしょう。
(中略)
中央競馬においては通算成績で見た場合には40%くらいが平均となります。
-----引用 ここまで-----

 また、別の角度から見えないだろうか?と、一世代のデビュー頭数や新馬戦・未勝利の数も見ようと思いました。そしたら、これもカチッとしたデータがありません。こちらも同様に、検索した中で参考になる一番良さそうなサイトさんと言うと、以下でした。

-----引用 ここから-----
競走馬の勝ち上がる率 - 馬らしく生きる - Yahoo!ブログ
http://blogs.yahoo.co.jp/rapus2001/20005722.html

計算の根拠として
クラス別レース数(これが勝ち馬の数となります)
新馬・・・308
未勝利・・・1073
500万下・・・1128
1000万下・・・472
1600万下・・・113
オープン・・・224

1年間の新馬出走数はおよそ4000頭。

それでは、検証に入ります。

まずは新馬戦、未勝利戦で勝ちあがる馬は1381頭ですから、毎年2619頭の馬が落ちていきます。
勝ち上がり率は35%
落ちる率は65%
最初からいきなり厳しいですが、およそ半数以上の馬が勝てずに引退していくことになります。
-----引用 ここまで-----

 こちらだと先程の40%より勝ち上がり率がやや低い35%となりましたが、大体近いところ。地方で勝ち上がったり、500万に使って勝っちゃったりというのもあるでしょうが、無視して良さそうな感じ。中央競馬だと、35~40%と考えれば良いかもしれませんね。

 なお、以前、<サラブレッドなどの軽種馬44年ぶりに7000頭を切る ピークの半分ほどまで減少>(2013/2/2)という話を書いています。データの年度が異なるでしょうが、この7000頭と新馬出走数4000頭で考えると、中央競馬でデビューできる馬という時点で、既に4割ほど切り捨てられていると考えられます。以前は1万頭以上いたので確率としては上がっていると思われますが、まず中央デビューできるかどうかというところで壁があるんですね。
 ということで、中央競馬で1勝を上げることの難しさが伝わるデータの数々だったのではないかと思います。


2026年8月17日月曜日

珍名馬シゲキテキ、アイヲサケブオトコ VS カンティアーモ、ソニックライン、オコタンペ

■2023/07/27 珍名馬シゲキテキ、アイヲサケブオトコ VS カンティアーモ、ソニックライン、オコタンペ


■2023/07/27 珍名馬シゲキテキ、アイヲサケブオトコ VS カンティアーモ、ソニックライン、オコタンペ

 2023/07/30日曜日の馬名。珍名馬的には、新潟 芝1400mのシゲキテキ。おもしろいだけでなく、いい名前だなと感じます。好きですね。新潟 芝1800mのカンティアーモは響きが好きというタイプ。予想オッズでは2番人気です。
 札幌芝1800mはソニックラインが意外に好き。こちらも予想オッズでは2番人気です。…と書いて終わっていましたが、安田記念などG1を3勝の ソングラインの下だと後から気づきます。そりゃ人気しますわ! また、1つ前でそれほど活躍しなかったティーガーデンはPOG指名馬。活躍しない方を指名しているというのが私らしいのですけど、この頃はG1馬の下は指名しないルールだったはず。ソングラインと1歳違いですから、指名当時はまだPOG未勝利だったんでしょうね。

 札幌芝1800mは他に、サンデーサイレンス産駒ではないのに、サンデーがつくサンデーダイヤが気になりました。母にサンデーの名前が残っていたパターンか?と見ると、そうではありません。父方の由来でした。
 馬名意味「父父父名の一部+父名より」という父だらけの説明。父のサトノダイヤモンドの「ダイヤ」と父サトノダイヤモンドの祖父であるサンデーサイレンスの「サンデー」を使ったんだそうな。珍しい命名パターンですね。馬主は山口 雄司さんでした。

 土曜日は新潟ダ1200mでヨッコサン。ヨウコさんといった女性のあだなか何かですかね。馬名意味を見てみると、人名愛称とあったので、やはりそんな感じかもしれません。
 札幌1500mでは、アイヲサケブオトコ。たぶんそういう意味じゃないんでしょうけど、「明日(仕事などを)せな」みたいな感じでアスセナもおもしろく感じてしまった名前。また、ポケットマネーも気になりますね。

 このレースはなぜか気になる名前が多く、1番人気予想のオコタンペのアイヌ語っぽい語感も気になりました。馬名意味を見ると、北海道千歳市西部にある湖名とのことでアイヌ語由来の可能性が濃厚。調べてみるとやはりアイヌ語由来で、アイヌ語で「川下に村がある」を意味する、「オ・コタン・ウン・ペ」に由来とのこと。まさかの金子馬名。金子馬でアイヌ語由来って以前もあったんでしょうか。個人的には意外です。
 オコタンペ湖は阿寒湖近くのオンネトー、然別湖近くの東雲湖と並び、北海道3大秘湖と称される神秘の湖だそうな。3つの中では地元に一番近く、何十回じゃ済まないほど行っている千歳市なのに全く知りませんでした。千歳市ではおなじみの支笏湖の北西にあるようです。支笏湖よりだいぶ小さいですね。

 もう一つ新潟1600はG1馬の下であるダノンキラウェアが当然注目。今週一番の注目馬でしょう。
 ただ、同じレースでは、G1未勝利のキタサンミカヅキという地味な父の子フルドライヴを密かに期待しています。


2026年8月16日日曜日

競馬の予後不良は安楽死とイコールではなく死なせない場合も

■2023/05/19 競馬の予後不良は安楽死とイコールではなく死なせない場合も


■2023/05/19 競馬の予後不良は安楽死とイコールではなく死なせない場合も

 JRAに聞いたら競馬の予後不良は安楽死とイコールではなく死なせない場合もある…といったツイートを見てびっくり。気になって検索してみると、他でも「予後不良であっても安楽死処置がとられないこともあります」といった記述が見られます。
 できればオフィシャルなものなど、ここらへんもっと信頼性の高い記述があれば今後紹介しますが、とりあえず、私は競馬の予後不良=安楽死といった理解でした。ウィキペディアでも大体そんな記述になっています。

<競馬における予後不良(よごふりょう)とは、主に競走馬が競走中や調教中などに何らかの原因で主に脚部等に故障を発生させた際など回復が極めて困難で、薬物を用いた安楽死の処置が適当であると獣医師が診断した状態を言う。
 転じて、競走馬への安楽死処置そのものに対する婉曲的表現として用いられる場合も多い>
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%88%E5%BE%8C%E4%B8%8D%E8%89%AF_(%E7%AB%B6%E9%A6%AC)

 安楽死措置がとられることが多いのは、治療が複数の意味で難しいためとの説明。莫大な費用が必要というのもありますが、そもそも生存率が低いのです。

<競走馬の多くを占めるサラブレッドの脚部は骨折、ヒビなどの故障が発生しやすく、「ガラスの脚」と形容されるほどである。品種によって馬の体重は異なるが、軽種馬であるサラブレッドの場合でも 400 - 600キログラム程度となり、静止して立っている状態でも足1本あたり100キログラム以上の負荷が掛かることになる。
 下肢部に骨折やヒビなどの故障が発生した馬は、その自重を他の健全肢で支えなければならないため、過大な負荷から健全肢にも負重性蹄葉炎(ていよう えん)や蹄叉腐爛(ていしゃふらん、ていさ ふらん)といった病気を発症する。そのため、病状が悪化すると自力で立つことが不可能となり、最終的には死へ到る。
 治療法としては、下肢部の負荷を和らげるため、胴体をベルトで吊り上げたり、水中による浮力を利用するためプール等を用いる方法がある。しかし、必要な治療費や治療期間中の飼育費など金銭面での負担が莫大になり、また、上述した負重性蹄葉炎などの問題から生存率が高くないなどリスクも大きい。このため大多数の競走馬は予後不良と診断された直後に安楽死の処置が取られ処分される>

 生存率が低いため、治療を行うと苦しむばかりで余計辛い…ということも。テンポイントが代表例ですね。
 一方、重度の故障から回復した馬もおり、ウィキペディアでは、ビンゴガルー、ヤマニングローバル、サクラローレル、ミルリーフ、ヌレイエフなどの例を上げていました。

 あと、予後不良=安楽死だと思っていましたが、純粋に字を見ると「予後」が「不良」であり、本来は全然死ぬという意味ではありませんね。「予後」は人間でよく使われる言葉で、実際、人間での「予後不良」は100%死ぬって意味では使われていませんでした。

<人間の予後不良(よごふりょう)とは、治療後の経過あるいはその見通し(予後)が良くないこと。>
<似た意味の「余命」とは、患者が後どの程度生きられるか医師が予測した期間。
 余命は不確かなことが多いですが、医療のことや今後の過ごし方など万が一の場合に備えていま家族が考えるべきことがあります>
(余命とはより)
https://world003.com/saimu/funeral/yomei-toha.html


2026年8月14日金曜日

珍名馬カナアミデスマッチ、フユソウビ VS カズアブディーン、ドゥーカスコーリ、マテンロウゴールド

■2023/07/21 珍名馬カナアミデスマッチ、フユソウビ VS カズアブディーン、ドゥーカスコーリ、マテンロウゴールド
■2023/06/23 珍名馬ラブラブラブチャン、マクッテソフィア ネガイヲカナエテ、フラムリンガムは好きな名前


■2023/07/21 珍名馬カナアミデスマッチ、フユソウビ VS カズアブディーン、ドゥーカスコーリ、マテンロウゴールド

 今週の新馬戦珍名馬探し。…ですが、2023/07/23日曜日福島芝2000で目についたのは、珍名より好きな感じの名前。リリエンフェルトとアスプリージャが良いですね。ともに3番人気あたりの予想となっています。
 1番人気予想はエピファネイア産駒の関西馬でインビジブルセルフ。近親に朝日杯の ゴスホークケン、神戸新聞杯のステラヴェローチェがいて、今週最も注目される1頭でしょう。

 福島芝1200はカナアミデスマッチ。なぜか牝馬です。馬名意味の説明は金網デスマッチのみ。プロレスかなにかが由来でしょうか。…と検索してみると、やはりプロレスだとのこと。女プロレスラーですね。以下は、ウィキペディアの説明です。

<デスマッチ(Death Match)は、プロレスの試合形式の一種。プロレスのルールをより危険なものに変更したり、特殊なリングを使用したりするものである。 >
<デスマッチは本来、完全決着をつけるための試合を意味し、デスマッチという単語が使われ始めたときは「時間無制限の試合」を指していた。1990年以前は、リングアウトや反則裁定などで勝敗が決着することが多かったため、ランバージャック・デスマッチ、金網デスマッチ、五寸釘デスマッチなどの場外への逃げ道を封じ、完全決着をつける方式が考え出された>

金網デスマッチ
<リングの四方をあるいは稀に上空を金網で包囲する形式。通常、日本では目の細かい金網を使用するが、米国にあっては目の粗いスチールパイプを用いることが多く、それを『スチール・ケージ・マッチ』と呼ぶ。
ルールとしては、フォールorギブアップのほか、ボクシングと同じく10カウントで勝負を決する方式、先に金網の外に脱出した方を勝者とする形式があり、北米では後者のエスケープ・ルールが一般的である。 >
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%87%E3%82%B9%E3%83%9E%E3%83%83%E3%83%81

 中京芝2000mは馬名的にはひっかかる馬はおらず。1番人気予想はマテンロウゴールド。ただ、父レイデオロが今のところ期待外れでどうなるか?というところ。レイデオロはPOG指名馬だったので、成功してほしいのですけど…。
 同じレースでは個人的にキズナ産駒のペンナヴェローチェの方が気になる馬。7倍予想で全然大した人気ではなく、近親もそう目立っているわけじゃないのですけど、なんとなく気になります。単なる勘ですね。名前も結構好きです。
 もう1頭、5倍予想のロードカナロア産駒のエマロアも気になる馬で、私の勘が当たれば、1番人気より2,3番人気が注目というレース。まあ、私の勘は全然当たらないんですけど…。

 札幌芝1800mは珍名がいました。フユソウビという馬です。ただ、「冬装備」だと思って珍名だと思ったのですけど、なんと「冬薔薇」ということで、「冬に咲くバラ」という意味でした。
 注目馬としては、オルフェーヴル産駒のカズアブディーンがいます。カズの馬では今年POG指名して失敗した馬がいて、嫌な予感しかしないのですけど、懲りずにPOG指名したいと思っています。

 土曜日はあんまり気になる馬がいませんけど、中京芝1600の3.8倍予想エヴァンスウィートは兄弟に ヴィルシーナ、シュヴァルグラン 、 ヴィブロスというG1馬が3頭いる超良血。注目せざるを得ないでしょう。
 これより人気だと予想されているのがドゥーカスコーリ。近親は目立たず、父もダイワメジャーであり、そう目立つ感じではありません。それでも、ひねくれたい…ということで、私はこっちを推しておきます。


■2023/06/23 珍名馬ラブラブラブチャン、マクッテソフィア ネガイヲカナエテ、フラムリンガムは好きな名前

 2歳世代の4週目の珍名馬探し。
 2023/6/24土曜日新馬戦では、東京    芝1400mのラブラブラブチャンですかね。「ラブラブ」「ラブチャン」いずれか片方だけでもインパクトあるであろうネーミング。当然牝馬です。
 馬主は「Mr.ホースさん。父ワールドエース、母ハタノエンジェルであり、それほどラブラブはしていません。父母から連想ではなさそうです。

 同日阪神芝1200mで「なんだ?」と思ったのは、マクッテソフィア。ソフィアですので牝馬です。競馬の戦法である「マクリ」を意識したものでしょうか。
 しかし、私はユニ・チャームの生理用品ナプキンでソフィ(ソフィアと同語源の人名由来か?)というのがあるのを思い出してしまい、妙な気持ちに…。生理用品をマクッテとなると、変な話になります。
 父タリスマニック、母トーホウシンバル。祖母もソフィアではなく、特に関係ありませんかね。ちなみにソフィアやソフィなどは、古代ギリシア語で、智慧・叡智を意味するソピアー(Σοφια)より派生した名前だそうです。

 同日函館芝1200mでは、珍名ではなく、いいな!と思う名前でネガイヲカナエテを紹介。父バゴ、母ハートランドスノーで由来は関係なさげです。
 翌日日曜日東京    芝1600mのココロオドルも同系統。意外にあまりないのですけど、こういう日本語でなおかつ名詞ではない形に名前って好きなんですよね。父マツリダゴッホで、母マッキーマドンナでやはり関係なさげ。このココロオドルの場合は、nobodyknows+のヒット曲と同じタイトルなので、そういう由来かもしれません。
 意味はわかりませんけど、同じレースのアルテミーナは言葉の響きが好きでした。

 単に響きが好きというのは結構あって、日曜日函館芝1200mのフラムリンガム、スウィバンビーナ、ビバヴェローナ、 ピクラリーダあたりが良いですね。6頭しかいないのに好きな響きの馬が続出。中でもフラムリンガムは今年デビューの馬で一番好きな響きかもしれません。
 検索してみると、フラムリンガムは単に地名っぽい感じですね。イギリスサフォークにあるようです。父ダイワメジャー、母ファルネーゼで特に関係なさげな上に、母父はイギリスではなくフランスな感じのフレンチデピュティ(意味はフランスの代議士か?)でした。
 なぜ?と由来を見ると、「イギリスの城名。母名より連想」とありました。正確には、地名というか城名だとのこと。一方、母由来というのはどういう意味?と、ファルネーゼ の名前を見ると、今度は「イタリアの宮殿名より」との説明。父フレンチデピュティなのに…。
 さらに言うと、フレンチデピュティとファルネーゼ の母はアメリカ生まれ。欧米をあちこち目まぐるしく旅した感じになりました。


2026年8月13日木曜日

ジョン・マルドゥーン 大樹ファームのアドバイザー、米で名馬を多數生産

■2014/10/25 ジョン・マルドゥーン 大樹ファームのアドバイザー、米で名馬を多數生産


■2014/10/25 ジョン・マルドゥーン 大樹ファームのアドバイザー、米で名馬を多數生産

 【競馬】パカパカファーム物語。 アイルランドの獣医師は、なぜ日本行きを決めたのか|集英社のスポーツ総合雑誌 スポルティーバ 公式サイト web Sportiva|競馬&格闘技は、タイトルの通り、パカパカファームのハリー・スウィーニィさんの話。しかし、その中で出てきたジョン・マルドゥーンさんというのが気になりました。
http://sportiva.shueisha.co.jp/clm/keiba_fight/2012/11/04/___split_6/

 アイルランドで働いていたスウィーニィさんに、日本行きの話を持ちかけたのは、当時競走馬の所有を始めたばかりの『大樹ファーム』だったそうです。
 大樹ファームはこのときすでに、アメリカとアイルランドに牧場や育成施設を持っており、アメリカで生産した世界的良血のサラブレッドを”本場”アイルランドで育成し、日本でデビューさせるという画期的な試みを実践しようとしていたといいます。
 ただ、それだけでなく、日本でも牧場を開設し、競走馬の国内生産を行おうと考えており、その牧場に勤務する獣医師を探しており、その関係で獣医学の博士号を持っていて、競走馬育成に携わっていたスウィーニィさんもこれを知ることになったようです。

 日本の競馬についてもまだよく知らなかったそうですが、スウィーニィさんは大樹ファームに興味を持ちます。いろいろと理由がありますが、"大樹ファームのアドバイザーとして就任していたジョン・マルドゥーン氏の存在が大き"かったとされていました。
 そして、ジョン・マルドゥーンさんについては、<彼はアメリカで幾多の名馬の生産を手掛けた人物で、その彼が大樹ファームにかかわり、世界レベルでの育成プログラムを打ち出していたことは、スウィーニィ氏に大樹ファームの”本気度”を感じさせた>と説明されていたのでうs.

 これを読んで、えぇ、そうだっけ? 大樹ファームってそんなにすごかったの?と思っちゃいました。改めて大樹ファームについて見てみると、生産牧場だけでなく、クラブ法人でした。これもそうだっけ?と思ってしまったところ。どこのクラブに入るか考えるときに検討していた気がするんですが、忘れちゃいましたわ。(結局、ラフィアンに加入)
 「アン」の冠名やそれ以外の名前のもいるってのも知りませんでしたが、最近(2014/10/25現在)はアンコイルドが代表馬。しかし、クラブトップとしては物足りない戦績です。
 うーんと思いましたが、記事で書かれているのは古い時代の話であり、"のちに、タイキブリザード、タイキシャトルなどのGI馬を輩出する"とありましたので、ここらへんで言えばm文句なしの大成功。特にタイキシャトルは日本の競馬史上に残る歴史的名馬です。
 今もジョン・マルドゥーンさんは大樹ファームにいらっしゃるのか?なども気になったんですが、とにかく情報が少なくよくわかりませんでした。


2026年8月12日水曜日

岡田繁幸伝説 米博物館で写真間違い指摘、スタッフびっくり

■2018/03/15  岡田繁幸伝説 米博物館で写真間違い指摘、スタッフびっくり
■2021/05/23 岡田繁幸氏の訃報にファンが熱いコメントを寄せる
■2021/05/23 急死した岡田繁幸血統の馬で、ラフィアン初のクラシック制覇!
■2021/09/01 契約寸前まで行った住宅「種牡馬を買うからごめん」と解約に
■2021/09/01 取材先に偶然いた岡田繁幸氏、初対面の記者相手に2時間しゃべり倒す
■2018/07/29 複数の意味で名馬スーパークリークを生み出したのが岡田繁幸氏
■2019/06/26 重賞馬はラフィアンだらけ…関係が深かった中村均調教師
■2019/06/26 100万円の馬を買うのに奥さんに相談してた岡田繁幸さん


■2018/03/15  岡田繁幸伝説 米博物館で写真間違い指摘、スタッフびっくり

 コスモオーナーズの鈴木秀敏さんは、キーンランド(アメリカ・ケンタッキー州)のセプテンバーセールの合間にケンタッキーホースパークに昼食を兼ねて訪れました。
 で、博物館を見学していると、いっしょにいた岡田繁幸さんが、アメリカ三冠馬シアトルスルーとして紹介されている展示物を見るなり、以下のように断言。

「この写真、違う馬だよ。シアトルスルーではなく、フォアゴーだと思うよ。体の造りが違うよ。トモの付く位置と地面を蹴った時の飛節がシアトルスルーではないんだ。この馬はフォアゴーなんだよな……」
(Our Pleasure2017年11月号より)

 すぐに手元のスマートフォンでシアトルスルーとフォアゴーの写真を検索すると、確かに指摘通り。館内のスタッフに声をかけて一連の流れを説明し、展示物の写真と検索した写真を照合してもらったところ、スタッフが非常に驚いていたとのことです。
 岡田さんは結構予想を外しますし、大ぼらみたいなことも言いますけど、こういうところはさすが。職人肌ですね。

■2021/05/23 岡田繁幸氏の訃報にファンが熱いコメントを寄せる

 2021年3月に岡田繁幸さんが亡くなっていたと、だいぶ経ってから知って驚きました。ビッグレッドファームグループでは広報誌が廃止されたので、体調を崩していたという話も知らなかったですね。まだ71歳。今の時代なら「早すぎる」という死でしょう。私は岡田繁幸さんに惚れてラフィアンに入ったクチなので、ショックが大きいです。(ただし、入ってすぐに長男さんに譲ってラフィアンを辞められてしまったので、勝手に騙されたような気分でした)

<「マイネル軍団」の総帥として知られる岡田繁幸氏が19日、亡くなったことが分かった。死因は不明。ちょうど71歳の誕生日だった>
(“相馬眼の天才”岡田繁幸総帥が死去 | 競馬ニュース - netkeiba.com 2021年03月19日(金) 21時08分より)

 岡田繁幸さんは個性が強く、嫌いな人も多かった一方で、ファンも多かったです。訃報に際しては、コメント欄での熱いコメントも多く、目頭が熱くなりました。

<岡田総帥はいい意味で永遠の競馬少年という印象でした。
パドック解説など聞いていると、本当に競馬がお好きで情熱を注いでらっしゃるのだなあと感じられたし、とても楽しかったです。
個人的に一番印象に残るとなるとコスモバルクでの挑戦になりますかね…
道営所属のまま走らせ続けることや調整方法に賛否両論飛ぶこともありましたが、
真っ直ぐな理念と強い信念を感じました。
ご自身ではクラシック制覇は叶いませんでしたが、残されたスタッフの皆さん、
会員の皆さん、ゆかりの馬たちで夢を叶えて欲しいと切に願います>


■2021/05/23 急死した岡田繁幸血統の馬で、ラフィアン初のクラシック制覇!

 で、このタイミングでついにビッグレッドファームのクラシック初制覇が来ましたよ。最近長男さんのラフィアンが冴えず、退会して弟さんのウイン一本で行こうと思っていたところなのですが、ラフィアンの方です。ユーバーレーベンがオークスを制覇しました!(でもラフィアンは退会します)
 鞍上が初G1か?ってほど喜んでいるように見えたので、未勝利でもガッツポーズするラフィアン主戦の柴田大知騎手がまさかの好騎乗?と一瞬思ってしまいましたが、柴田大知騎手はユーバーレーベンに一度乗っただけで、しかも、ユーバーレーベン唯一の着外という方。今回はミルコ・デムーロ騎手でした。ミルコ・デムーロ騎手は以前と比べて成績が落ちて悪く言われていますし、G1勝利は嬉しかったんでしょうね。気持ちが入っていました。ミルコ・デムーロ騎手の勝利に感動している人も多かったです。
 この話は最初、ラフィアンはなんで三流騎手使うの?と書いていた話に追記しようとも思っていたのですが、騎手が良ければラフィアンはもっと勝てるのに!といった反応も今回ありました。出資者としても騎手だけは本当いつも不満。もう少し良い騎手に乗ってもらって、岡田繁幸さんが生きていらっしゃるうちにクラシックを制覇しておきたかったですね…。

 ああ、あと、ゴールドシップ産駒のG1に感動している人も多かったです。ユーバーレーベンは父が岡田繁幸さんが種牡馬として惚れ込んでいたゴールドシップですから、そういう意味でも感動的ですね。私なんかはゴールドシップのことを、オルフェーヴルの劣化コピー種牡馬などと見る目のないことを言っていました。ホントすみません。
 また、ユーバーレーベンはクラシックを期待されたマイネヌーヴェルの孫というラフィアン血統。マイネヌーヴェルの兄弟マイネルチャールズもクラシックが期待された馬でしたし、戦績は両馬ほどではありませんでしたが、ユーバーレーベンの兄マイネルファンロンも私はクラシックを期待した馬でした。
 マイネヌーヴェルの母マイネプリテンダーから4代続くマイネル血統でのクラシック制覇というのも、感慨深いものがあるでしょう。いわば父も母系も岡田繁幸さんが見出した馬でのクラシック制覇。本当、生きていらっしゃれば…と、残念でなりません。

2023/06/25追記:正直あんまり関係ないんですが、2017年度・好きな2歳牡馬候補にリストアップしたときのマイネルファンロンのメモが出てきたので、転載しておきます。
<2017年度・好きな    2歳牡馬>
マイネルファンロン (岡田繁幸にまとめ予定)
  好きだったマイネヌーヴェルの孫で、やはり好きだったマイネルチャールズの甥ということで指名。マイネヌーヴェルは子供世代ダメだったのが、孫世代ならと思う。
 初戦の1800はほとんど促していたが、反応せず。距離伸びてと言われていた。その距離延長の2000となった2戦目では快勝。まだ1勝だけど、好きな血統だけに期待。(2017/10/09)


■2021/09/01 契約寸前まで行った住宅「種牡馬を買うからごめん」と解約に

 岡田繁幸さんへのファンのコメント。他にも紹介したいものがあった気がしたので忘れてしまいました。改めて読み直して印象に残ったものを。“マイネル軍団総帥”岡田繁幸氏死去 コスモバルクなど発掘した“相馬眼の天才” | 競馬ニュース - netkeiba.comは、熱いというよりはほのぼのしたコメントがいくつかついていました。
https://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=185322

<よく函館競馬場のフードコートでお見かけしましたよ。楽しそうにセルフサービスでラーメンを召し上がっておられた姿が印象的でした。
ひときわ背が高くそれでいて穏やかな口調で存在感があって、説得力があってまさに総帥。
私も短い間だったけど、ラフィアン会員になれたことは誇りです>

<今から24年くらい前に中古の高級住宅を販売した時に契約寸前で断られた、理由はザグレブと言う種牡馬を購入し予算が無くなったと、、、 イギリスの新聞を見せられて、とても穏やかな人で紳士でした。
その時はまだ競馬をあまり知らなくてコスモバルクが活躍した時に思い出した。
確かザグレブだったような それからはファンになりました>

<グリーンチャンネルでゲスト解説で来ると、不思議と人気薄のマイネルが激走して、その度バツの悪そうな顔で喋ってたのが大好きでした。
もうあのやり取りが見られないのは残念です>

<ホントに残念。あのラッパも聞けなくなると寂しい。人も馬も育てる素晴らしいオーナーでしたね。かえすがえす残念>



■2021/09/01 取材先に偶然いた岡田繁幸氏、初対面の記者相手に2時間しゃべり倒す

 上記コメントの最後にあった「ラッパ」というのは「ほら」「大げさな話」のことですね。「ホラを吹く」と同じ意味で「ラッパを吹く」とも言うことがあります。
 魅力ある人柄…いつしか“信者”になっていた 岡田繁幸氏の死を悼む | 競馬ニュース - netkeiba.comという記事のデイリースポーツの競馬担当・村上英明記者によると、ナイママ、トラスト、エンで「英国ダービーに出走させたい」と話し、「“また岡田がホラ吹いている”とネットに書かれちゃうな」と楽しそうに笑っていたといいます。
 この村上英明記者は、プレイアンドリアルが、北海道から東京競馬場に入厩した時に取材していてたまたま出会ったのが初対面。2時間を優に超えて語られたのには正直、閉口したとのこと。馬のことならいくらでも話せてしまう…というのが、実に岡田繁幸さんらしいです。
https://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=185321

 そんな迷惑な目にあったものの、「それでも魅力ある人柄からだろう。いつしか自分は“岡田信者”となっていた」といいます。
 コスモバルクについても<「地方競馬活性化のため、地方競馬関係者に勇気を持ってもらうため、地方競馬所属のまま中央のクラシックや大きなレースに勝つ。それが私の夢」とアツく語っていた>といいます。本当熱いですよね。こちらのコメントではそういった熱い系のものが見られました。

<岡田さんは人を惹きつけるものがあった。
この方の見方が正しい間違ってるじゃなくて。
競馬を楽しめる面白さがあった。
大きなことを言うと客観的にはご自身いろいろ言われるだろうと思っていても。
堂々と夢を語ることをやめない。
今思えばこの方そういう面では純真無垢。
そういうとこも惹きつけられた。
大きな存在を失ってしまった>

<「馬を見る天才」この単語を生み出されるきっかけになった人でもありますし実際に見出し方は驚くべきものがありました。。
血統でしか見れない素人からすれば信じられない相馬眼。そして冒険者でもあった>


■2018/07/29 複数の意味で名馬スーパークリークを生み出したのが岡田繁幸氏

 スーパークリークは、1980年代後半に巻き起こった第二次競馬ブーム期において、オグリキャップ、イナリワンとともに「平成三強」と呼ばれたスターホースです。春秋の天皇賞を優勝しているんですけど、最初の大きな勲章は菊花賞でした。
 ただ、この菊花賞は、岡田繁幸さんが出走枠を譲ったことによって参戦が可能になったというものだったそうです。

 岡田繁幸さんのスーパークリークとの関わりは、これだけではありません。上記の話があったOur Pleasure 2018年4月号 ザ・ブラッド 血統表を紐解く!(T.I.S)は、スーパークリークの父ノーアテンション(父はニジンスキー系のグリーンダンサー)に関するもの。
 まず、ノーアテンションを日本に買い求めたのは、現在、岡田繁幸さんのビッグレッドグループの一つであるコスモヴューファームとなっている稗田牧場の稗田実さん(故人)。ノーアテンションは稗田牧場でオグリキャップの父となるダンシングキャップとともに繋養されていました。
 稗田さんは、岡田繁幸さんと親交がありました。また同じくつきあいのあった相馬牧場場主の相馬和胤さんが所有したナイスデイ(父インターメゾ)に、岡田繁幸さんはノーアテンションとの交配を勧めました。これで誕生したのがスーパークリーク。つまり、スーパークリークの配合を勧めたのが、岡田さんだったんですね。スーパークリークの生みの親みたいなものです。

 これは岡田繁幸伝説の一つと言って良いと思うのですけど、それでいて自身の馬ではまだクラシック未勝利。スーパークリークのような名馬も生まれていません。
 これもまた岡田繁幸さんらしいと言えば、らしいのですけど…。


■2019/06/26 重賞馬はラフィアンだらけ…関係が深かった中村均調教師

 岡田繁幸さん関係ということでの追記ですが、 Our Pleasure2018年6月号の中村均調教師の記事からということで、中村調教師の話でもあります。
  2007 年9 月8 日(土)中山競馬場でマイネルキーロフが勝利。第9R 白井特別であり、なんてことないように感じるのですが、実は大記録。「開催11 週連続勝利」だったんです。2017年に更新されるまで10 年間破られなかった記録です。
 この11連勝には、他にもラフィアンの馬がいました。スタートがマイネルダイナモで、マイネブリッツ、マイネルガンツ、マイネルアトレ、マイネアプレイザー、マイネルテセウスがいました。私はマイネルガンツを応援していたので、よく覚えています。
(全然関係ないのですけど、中村厩舎ではそのマイネルガンツなど、異常に故障が続出した時期があった記憶があります。あれも結構すごい記録じゃないかなぁ?)
  朝日杯(G1)を制したマイネルマックスやドバイへ遠征したマイネルセレクトなど、中村厩舎のラフィアン所属馬での重賞勝利はのべ15 勝で4割以上。関係の深い厩舎なんですね。

 中村調教師とラフィアンとの縁は1985年。北海道の新和の牧場でヤマニンの冠名で知られる土井睦秋さんに「競馬に熱心で面白い男がいる。会ってみないか」と言われて会ったというのがきっかけ。以下のような岡田繁幸さんらしい逸話を語っています。

「すぐに土井さんが電話して駆けつけてきたのが岡田繁幸さんだった。当時の岡田さんの牧場は浦和しかなかったんだけれど、その浦和から車を飛ばして40分。本当にすぐにきたんだ。これだけでも情熱があるな、と思ったよ」
「第一印象? そうだな。今だから言えるが、話がとにかく壮大すぎて。大ホラ吹きか、と思ったよ。でも途中で気づいた。話ぶりにすごく熱がこもっていることに。そしてなにより目の輝きがすごかった。これは本物かもしれん、そう思えてきてね」
 


■2019/06/26 100万円の馬を買うのに奥さんに相談してた岡田繁幸さん

  一方で今の岡田繁幸さんとは異なる話も。「当時の岡田さんはまだ資金力に乏しくてね。100万円の馬を買うのにも悩み抜いて奥さんに相談するくらいだった」といいます。
 とはいえ、 上記に続く以下のような話は、現在と同じですね。非常にらしいです。

 「それでも『見る目を養って良い馬を買って鍛えて走らせたい。そして、良血馬や高い馬を負かしたいんだ』と語っていた。これはまさに同感だったね。この人と一緒にやってみたい、と思うようになった」
「一流の血統の馬を一流に育てるのもプロだけど、二流の血統の馬で一流の馬を負かすのも立派なプロ、そんな共通意識も岡田さんとの間には芽生えていたように思う」

 また、会ってすぐに安馬を預かって厩舎で走らせたそうな。安馬でも中央で勝つことができました。古すぎて情報不足ですが、中央獲得賞金959万とのこと。ここらへんは岡田繁幸さんの相馬眼エピソードでもあります。

「岡田さんがそのときにいきなり財布の中から写真を取り出してさ。『この馬、安い馬だけどきっと良い馬なんだ。預かってほしい』と言われてね」。その馬がクラウンレッド。新馬戦で5着すると、2 走目も5 着。3 走目となる新馬戦(引用者注:当時は同開催なら何度も新馬戦に出れた)で優勝した」
 

2026年8月11日火曜日

四着が多い男・福永騎手が四位厩舎初出走任され4位

■2021/05/05 四着が多い男・福永騎手が四位厩舎初出走任され4位
■2021/11/29 香港でエリ女王4連単1億円馬券のニュース…なのに、福永祐一だらけに


■2021/05/05 四着が多い男・福永騎手が四位厩舎初出走任され4位

 先月やろうと思っていたのに忘れていた四位師の厩舎初出走“4位” 福永も笑み「まさかの」 | 競馬ニュース - netkeiba.com(2021年03月06日)の話。
https://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=184642

<新規開業した四位洋文調教師(48)=栗東=が、6日の阪神3Rにテイエムジャガーで厩舎初出走。(中略)5番人気で4着に力走した。(
 引き揚げてきた鞍上は「まさかの“4着”」と笑みを浮かべて「四位さんの初陣。いつも以上に気合が入った。一緒にスタートを切れたのが何よりもうれしい」と額の汗を拭った>

 記事そのものは、四位調教師が四位スタートというネタなのですけど、実を言うと、福永騎手も四着ばかり取る騎手だという「風評」があるために、コメント欄ではそちらの反応も出ていました。今回は5番人気での4着なのでむしろ人気より頑張った良い結果だったのですけど、福永騎手は人気馬での4着が多いというイメージが定着しています。

<四位調教師で福永さん…そりゃ4着固定だわな>
<四着男の悲しい異名を持つ福永祐一騎手、まさかの事実上の先輩騎手だった四位調教師のデビュー戦で、本当に4着になるなんて、出来すぎてて苦笑しました>
<「テキはコレを狙ってた可能性は無くもない鞍上起用」だったかもね!>
<もう福永4着って馬券作ろうよ>
<まさかどころかフラグビンビン 3頭立てでも4着だろ>
<福永騎手を乗せた時点である程度察していたけどまさか本当に4着とは>
<福永で四位!普通です!>

 個人的には福永騎手って好きだしうまいと思っていたので、私はあんまり批判しません。ただ、最近はそこまで好きな騎手・うまい騎手ってイメージでもないかも。もう少し若いときの方が好きでしたね。若い騎手の方が好き…というのは、私の場合よくあります。メモしている私見騎手評価を見てみると、5点満点の2.84という評価でなんと150騎手中112位という悪さでした。イメージ以上に点数が悪いです。ここまでひどい騎手だとは思っていないのですが…。


■2021/11/29 香港でエリ女王4連単1億円馬券のニュース…なのに、福永祐一だらけに

 <【エリザベス女王杯】香港で4連単が“1億円馬券”に>(2021年11月14日(日) 19時40分)によると、香港がJRAの競馬の馬券を発売しているそうです。タイトルにあるように、香港競馬は4連単もあるというのが特徴的。そのため、日本でさえ高配当だったエリザベス女王杯の配当がえらいことになっていたようです。

<阪神競馬場で行われたエリザベス女王杯(GI)は、序盤は後方に位置した幸英明騎手騎乗のアカイイト(牝4、栗東・中竹和也厩舎)が、(中略)ステラリア(牝3、栗東・斉藤崇史厩舎)の追撃も寄せつけず、2馬身差をつけて優勝した>
<JRAのオッズでは単勝10番人気→7番人気→9番人気の決着。3連単は33939.6倍(339万3960円)の高配当となったが、エリザベス女王杯は香港でも馬券が発売されており、4連単はなんと1095524.1倍=日本で言う“1億955万馬券”の超高額配当となった>
https://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=195880

 「4連単」ということもあり、コメント欄で「4着ネタ」で大盛り上がり。ここに追記したことでわかるように、当然、福永祐一騎手の話題です。このネタに食傷気味なのか、なぜか怒っている感じの人も一部いましたが、お約束ですし、ある意味おいしいですよね。ただ、福永祐一騎手以外の騎手の名前も少し出ていました。

<みんなも思ってると思うけど、福永さんは香港にいけば、最高に頼りになるスーパースターになれますね。
幸と善臣も>
<4連単なら福永は5着やな>
<日本でも4連単販売してほしいなぁ
そしたら人気馬に乗る福永の4着固定で毎回買うのに(笑)>
<このネタで福永騎手出過ぎ>
<4着いっくん売れるんやろうなぁ
福永祐一「舐めるなよ、5着や!」>
<福永祐四>
<ヨシトミの4着固定>
<4着までOKなら福永騎手の出番ですね>

2026年8月9日日曜日

ディープ孫もステゴ孫も苦戦 サンデーサイレンスひ孫世代は弱い?

■2019/06/09 ディープインパクトの超大物は少ないって本当?ステイゴールドとの違い目立つ
■2019/06/09 G1クラスの馬が多いのがディープインパクト最大の特徴?
■2019/06/09 ディープインパクトでG1複数勝つ馬は少ない!本当なのか?
■2019/06/09 10億円ホースとなると少なすぎるがそれでもすごいあの種牡馬
■2019/06/09 ディープインパクトに有力後継種牡馬はいない?牡馬限定で調べると…
■2021/02/23 ほぼラストチャンスでコントレイルという超大物が誕生!
■2021/02/23 ディープ孫もステゴ孫も苦戦 サンデーサイレンスひ孫世代は弱い?

■2019/06/09 ディープインパクトの超大物は少ないって本当?ステイゴールドとの違い目立つ

 前々から調べたいと思っていたディープインパクトは大物、もしくは超大物が少ないという話。客観的な成績は文句なしで良いものの、確かに後継種牡馬として申し分ないといった競走馬は出てこない印象。G1馬は多いのに、G1をいくつも獲るという馬は牝馬のジェンティルドンナくらいしか思い浮かびません。
 ハズレが多いけど当たると大きいイメージのステイゴールドと対照的な印象。
 とはいえ、こうしたことが思い込みということもよくある話。ステイゴールドとの対比でのイメージが大きいだけかもしれません。実際に見てみましょう。
  調べたのは、2018年のリーディング上位20頭と50位以内やちょっと古い種牡馬で私の気になる馬で、なおかつ産駒が500頭以上いる25頭。2019年5月30日時点のデータです。
 一口馬主をやっていて、成功ラインと感じるのは1億円で、まず1億円ホースの確率を見てみます。当然、この時点ではディープインパクトが圧倒的ですごい数字でトップ。
 ただ、ハズレが多いイメージのステイゴールドも3位であり、錯覚がこの時点ですでに見えました。また、種牡馬として失敗した印象のアドマイヤムーンが5位であることも、思い込みの強さを示している感じです。

順位 種牡馬名 1億率
1 ディープインパクト 10.3%
2 キングカメハメハ 6.9%
3 ステイゴールド 5.3%
4 ハーツクライ 4.0%
5 アドマイヤムーン 3.8%

 ちなみに当時は種付け頭数が今より少ないなどの問題があり、古すぎるデータですけど、種牡馬御三家についても調査。すると、サンデーサイレンスがディープインパクトを圧倒していて驚き。前述の通り、種付け頭数を絞って今より少数精鋭だっため、フェアな比較ではないとは言え、サンデーサイレンスはやはり化物だったんだと思います。

順位 種牡馬名 1億率
1 サンデーサイレンス 14.4%
2 ディープインパクト 10.3%
3 トニービン 7.0%
4 キングカメハメハ 6.9%
5 ブライアンズタイム 5.9%


■2019/06/09 G1クラスの馬が多いのがディープインパクト最大の特徴?

 次に3億円以上の馬で同じ調査。例外が多いですが、G1勝っている馬は大体これくらい行きます。
 このあたりはディープインパクトがすごい多い印象であり、2位のキングカメハメハとの差が一気に広がりました。むしろすごいところです。
 また、アドマイヤムーンが消えてマンハッタンカフェが4位に登場。ステイゴールドは先程より下がった 5位であり、金額が上がってむしろ苦戦する形になりました。

順位 種牡馬名 3億率
1 ディープインパクト 2.5%
2 キングカメハメハ 1.0%
3 ハーツクライ 0.9%
4 マンハッタンカフェ 0.61%
5 ステイゴールド 0.60%

 そして、最もディープインパクトが得意であろう、この条件であっても、サンデーサイレンスが1位。やっぱりサンデーサイレンスはすごいですね。

順位 種牡馬名 3億率
1 サンデーサイレンス 3.3%
2 ディープインパクト 2.5%
3 トニービン 1.2%
4 キングカメハメハ 1.04%
5 ブライアンズタイム 1.03%



■2019/06/09 ディープインパクトでG1複数勝つ馬は少ない!本当なのか?

 次からが最も知りたかった超大物に近いところ。キリの良い数字は5億円ですが、さっきの3億円と近すぎなので6億円で調査。例によって例外が多いものの、G1を複数勝っていることが多い賞金です。
 で、ここだとイメージ通りに順位に大きな動きがありました! ステイゴールドがやはり1位で、それほど差がない2位はまさかのゴールドアリュール。ダートは息長く走るためかもしれません。
 そして、3億円で圧倒的だったディープインパクトはなんと一気に4位まで低下。G1勝つ馬は多いが、何個も勝つ馬となると急激に少なくなるというイメージ通りになっています。
 ちなみに5位にはブラックタイドが登場しており、兄弟のディープインパクトとは全く違う傾向に。とはいえ、この数字はキタサンブラック1頭での数字のため、信頼性が高いものではありません。

順位 種牡馬名 6億率
1 ステイゴールド 0.37%
2 ゴールドアリュール 0.33%
3 キングカメハメハ 0.32%
4 ディープインパクト 0.25%
5 ブラックタイド 0.19%

 それから、種牡馬御三家を入れた数字ですが、ブライアンズタイム6位、トニービン7位と苦戦。しかし、サンデーサイレンスはここでもステイゴールドを寄せ付けない圧倒的な数字でトップ。
 サンデーサイレンスはディープインパクト以上の高確率で大物を出して、なおかつステイゴールド以上の確率で超大物を出すと言った感じ。やはり文句なしで日本史上最高の種牡馬でした。

順位 種牡馬名 6億率
1 サンデーサイレンス 0.59%
2 ステイゴールド 0.37%
3 ゴールドアリュール 0.33%
4 キングカメハメハ 0.32%
5 ディープインパクト 0.25%
6 ブライアンズタイム 0.26%
7 トニービン 0.22%



■2019/06/09 10億円ホースとなると少なすぎるがそれでもすごいあの種牡馬

 もう一つキリの良い10億円も調べています。10億円となると数が少なすぎて、信頼性はいまいちな気がしますが一応見てみましょう。
 これだとブラックタイドが1位に。ただし、前述の通り、キタサンブラック1頭であり、信頼性に疑問があります。これを除けばやはり ステイゴールドがトップでした。
 3位には6億円でいなかったハーツクライが突如登場。3億円以上の馬は全部6億円以上なのです。ただし、シュヴァルグラン1頭での数字。G1もジャパンカップ1つだけです。
  ステイゴールドが10億円2頭なだけであとは全部1頭。やはりここまで高すぎると参考にしづらい数字ですね。

順位 種牡馬名 10億率
1 ブラックタイド 0.19%
2 ステイゴールド 0.15%
3 ハーツクライ 0.10%
4 タニノギムレット 0.09%
5 ディープインパクト 0.08%

 10億円以上では、ブライアンズタイムもトニービンも0頭になってしまいました。ナリタブライアンは確か当時の最高賞金だったと思いますけど、それでも10億円には行っていなかったのです。やはり参考にしづらい数字かも。
 ただ、サンデーサイレンスはここでもやはり化物。4頭の10億円ホースを生み出していて、ステイゴールドらに圧勝しています。

順位 種牡馬名 10億率
1 サンデーサイレンス 0.26%
2 ブラックタイド 0.19%
3 ステイゴールド 0.15%



■2019/06/09 ディープインパクトに有力後継種牡馬はいない?牡馬限定で調べると…

 ここまでは全部牡馬と牝馬合わせたもの。種牡馬として残るかどうかということで、せん馬を含んだ牡馬でも同じ数字を出しています。
 10億円でタニノギムレットが4位に入っていたんですが、ウオッカのせい。残念なことに牝馬でしか超大物が生まれなかったという悲しい種牡馬もいるので、牡馬だけでも見たいと思っていました。
 面倒くさいので、ここからは全部種牡馬御三家込みでのデータ。まず、1億円では当然、先ほどと同様にディープインパクトが良いところで、サンデーサイレンスがさらに上という順位です。

順位 種牡馬名 1億率
1 サンデーサイレンス 20.95%
2 ディープインパクト 14.61%
3 キングカメハメハ 10.63%
4 トニービン 10.05%
5 ブライアンズタイム 9.07%
6 ステイゴールド 7.45%
7 ハーツクライ 5.98%
8 アドマイヤムーン 5.73%

 3億円もやはり同じ傾向。特におもしろいところは見られません。

順位 種牡馬名 3億率
1 サンデーサイレンス 4.60%
2 ディープインパクト 3.53%
3 ブライアンズタイム 1.84%
4 トニービン 1.83%
5 キングカメハメハ 1.67%
6 ハーツクライ 1.39%
7 ステイゴールド 1.17%
8 アドマイヤムーン 0.96%

 おもしろくなるのはここから。ディープインパクトは牡馬の6億円率だと牝馬込みのときよりさらに悪く、なんと11位になってしまいました! サトノダイヤモンドただ1頭なのです。
 サトノダイヤモンドは菊花賞と有馬記念でG1を2勝。母はアルゼンチンの馬でそこらへんがマイナスですが、一応彼が後継種牡馬としては一番期待できるんですかね?
 ただ、正直やはり物足りなさを感じてしまいます。ひょっとしたらディープインパクト系が続いていかない…という予想外のことも起きるかもしれません。

順位 種牡馬名 6億率
1 サンデーサイレンス 1.02%
2 ステイゴールド 0.73%
3 ゴールドアリュール 0.63%
4 キングカメハメハ 0.60%
5 ブライアンズタイム 0.49%
6 ブラックタイド 0.37%
7 フジキセキ 0.32%
8 トニービン 0.23%
9 ハーツクライ 0.20%
10 ジャングルポケット 0.17%
11 ディープインパクト 0.16%

 当てにならない10億円率ですが、こちらだとディープインパクトはゼロに。さっき書いたジェンティルドンナのみなんですね。ちなみに6億円は3頭で、残りの1頭も牝馬のショウナンパンドラでした。
  牡馬で10億円出している種牡馬は以下で全部。サンデーサイレンスが4頭、ステイゴールドが2頭の他は1頭のみでした。

順位 種牡馬名 10億率
1 サンデーサイレンス 0.51%
2 ブラックタイド 0.37%
3 ステイゴールド 0.29%
4 ハーツクライ 0.20%
5 ゴールドアリュール 0.16%
6 キングカメハメハ 0.12%



■2021/02/23 ほぼラストチャンスでコントレイルという超大物が誕生!


 ディープインパクト産駒の超大物がいない、ディープインパクトの血統が絶えるかも…という話をしていたら、ディープインパクトが亡くなりほぼラストチャンスというタイミングで、コントレイルという超大物が出てきました。私のPOG指名馬だったんですが、デビュー前はそれほど指名数が多くない注目度の低い馬だったので驚きです。
 一方、ステイゴールドについては大物が多く後継種牡馬が多数いるものの、その産駒ということで考えるとインパクト不足であることに気づきました。そこで、今回は孫世代を比較。そもそもサンデーサイレンスのひ孫世代は苦戦しているのではないかとも言われており、そこまでまとめて見ていきたいと思います。

 まず、ディープインパクトの孫とステイゴールドの孫との比較。3歳世代以上に絞れなかったため、デビュー前やデビューしたばかりの馬を含む不完全な数字ですが、以下の通り。

ディープインパクトの孫 3,801頭 3億円以上1頭 ミッキースワロー(父トーセンホマレボシ)
ステイゴールドの孫 1,818頭 3億円以上1頭 ラッキーライラック(父オルフェーヴル)

 ともに3億円以上は少なくて不振。ステイゴールドの孫はラッキーライラックという超大物がいますし、3億円率がディープインパクトより高いためにこれからもチャンスがありそうですが、そのラッキーライラックは牝馬であり、種牡馬として残っていかないことが確実です。
 一方、ディープインパクトは牡馬で3億円であるものの、ミッキースワローというのは正直人気種牡馬になりそうな感じないですね。ただ、おもしろいのが、ミッキースワローの父がG1未勝利のトーセンホマレボシであること。トーセンホマレボシですらこのレベルの馬が出たので期待できると考えるか、ディープインパクト産駒の実績馬がいまいち良い子を出さないと考えるかで、迷うところです。


■2021/02/23 ディープ孫もステゴ孫も苦戦 サンデーサイレンスひ孫世代は弱い?


 ただ、この苦戦の中でもサンデーサイレンスひ孫としては良いという可能性があります。サンデーサイレンスのひ孫ということで言うと、ディープインパクトやステイゴールドより年上の馬が有利になるでしょうが、上位を見てみました。すると、そのまま前述の2頭がワンツー。ディープ孫とステゴ孫が苦戦というよりは、サンデーサイレンスひ孫世代ではそもそも良い馬が少ないようですね。

サンデーサイレンスひ孫世代 3億円以上4頭
1位    ラッキーライラック    オルフェーヴル(ステイゴールド)    73,746.70
2位    ミッキースワロー    トーセンホマレボシ(ディープインパクト)    36,492.00
3位    ミツバ    カネヒキリ(フジキセキ)    35,481.90
4位    クリンチャー    ディープスカイ(アグネスタキオン)    32,765.40

 なお、ディープインパクトの孫とステイゴールドの孫(ラッキーライラックとミッキースワロー)との比較で言うと、キングカメハメハの孫世代がすごいです。こちらも1位は牝馬アーモンドアイですが、牡馬でもディープインパクトの孫とステイゴールドの孫よりも3億円以上が多く、なおかつ種牡馬としてもより人気しそうな顔ぶれ。血統は微妙でも現役時代の成績が良いキタサンブラック産駒が今後出てきますし、コントレイルが期待できるので大丈夫だと思いますが、サンデーサイレンス直系が途絶えるというまさかの展開もありそうな戦績の差でした。

キングカメハメハの孫 4,946頭 3億円以上6頭
1位    アーモンドアイ    ロードカナロア    151,956.30
2位    キセキ    ルーラーシップ    66,256.30
3位    サートゥルナーリア    ロードカナロア    52,358.50
4位    ダノンスマッシュ    ロードカナロア    45,053.10
5位    ステルヴィオ    ロードカナロア    34,654.00
6位    ダンビュライト    ルーラーシップ    31,808.70