■2013/3/23 中舘英二騎手のローカルでコツコツ1800勝達成がむしろすごい理由
■2022/07/12 ローカル裏開催狙いに徹した理由は騎手1000勝特典のためだったが…
■2017/10/02 石橋脩騎手好騎乗でGI3着、ワンスインナムーンのスプリンターズステークス
■2013/3/23 中舘英二騎手のローカルでコツコツ1800勝達成がむしろすごい理由
<中舘英二騎手が「逃げ切りV」でJRA通算1800勝達成!/中京未勝利 [騎手] 2013年03月23日(土)12時09分>という記事が出ていました。
<23日、中京競馬場で行われた4R・3歳未勝利(芝1400m)で、好スタートから積極果敢に先手を奪った2番人気ドラグレスク(牡3、栗東・本田優厩舎)が、ゴールまでその脚衰えずに逃げ切って優勝。騎乗していた中舘英二騎手(47歳、美浦・フリー)は、1984年3月4日のデビューから30年目で史上9人目、現役では6人目となるJRA通算1800勝を達成した。
得意戦法である、「逃げ切り」での勝利で見事にメモリアルVを決めた中舘騎手は、ゴール入線後に力強いガッツポーズで喜びをアピールした。
お立ち台に上った中舘騎手はインタビューに応え、「あと1勝まで来てたのに勝てず、このまま勝てないんじゃないかという気持ちがありました。(1800勝という数字については)自分でも凄い記録で、最高に上手くいった結果だと思います」と振り返った。
背後に同騎手の「お面」を被った後輩騎手たちがズラリと整列する爆笑ムードの中とあって、雰囲気は終始なごやか。「全員ボクですね(笑)。一緒に競馬を盛り上げてくれる、大事な後輩たちです」と笑顔を見せた>
【主な重賞勝ち鞍】
1993年七夕賞(GIII) ツインターボ
1993年オールカマー(GII) ツインターボ
1993年阪神3歳牝馬S(GI) ヒシアマゾン
1994年エリザベス女王杯(GI) ヒシアマゾン
2007年スプリンターズS(GI) アストンマーチャン
http://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=73790
逃げ切りってのが「らしい」です。たまたま見ていたレースでしたけど、人気馬なのにきれいに逃げて勝ってくださいと言わんばかり。うまく乗ったなぁ~と。
で、レース見ていてガッツポーズしていて、どうしたのだろう?と思ったら実況が1800勝と説明。しかし、それにしても長いガッツポーズ、普通未勝利戦でここまでするかというほど力のこもったガッツポーズで不思議に思っていました。これは「あと1勝まで来てたのに勝てず、このまま勝てないんじゃないかという気持ちがありました」が理由でしょうね。よほど嬉しかったんだろうと思います。
以下の<中舘騎手がJRA通算1800勝達成!>(2013.3.23 13:17)という記事でも「あと1勝になってから長かったです。全然勝てなかったので、このまま終わってしまうのかと思っていました」という話が出ていました。
<中舘騎手は「あと1勝になってから長かったです。全然勝てなかったので、このまま終わってしまうのかと思っていました。後輩が作ってくれたお面(インタビュー時に後輩騎手たちが着用)も、ところどころほころんでしまいました。『1800』は、すごくよくできた数字で、最高の結果だと思います。後輩も祝ってくれてうれしいですし、これから競馬を盛り上げていく大事なチームです。いまは、後輩にじわじわ負けているので、もう少し頑張りたいですね。たくさん迷惑をおかけしましたが、もう少し頑張ります。応援してください」とベテランらしいコメントでファンの喝采を浴びていた>
http://race.sanspo.com/keiba/news/20130323/etc13032313190001-n1.html
重賞はあまり勝っておらず30勝(のわりにG1は3つも勝っていますけど)なんですが、これはやはりローカル回りが多いから。G1週でも関係なく、淡々と地方の小回りを選びます。
これを悪く言う人もいますけど、自分の得意なところを見つけて、活かして、売り込んで……ってのはすごいことですよ。
普段仕事でそういった努力をしてその道のプロになっているって人がどれだけいるか?と考えると、あまり中舘英二騎手のことをとやかく言える人はいないと思います。
真正面から正攻法でやってトップになれる人は絶対に一握りしかいないわけですから、そうじゃない人は別の努力をするしかありません。見習いたいものです。
■2022/07/12 ローカル裏開催狙いに徹した理由は騎手1000勝特典のためだったが…
中舘英二さんの話で何か…と検索。おもしろそうだったのが、<いつでも謙虚さ忘れない中舘英二という男― スポニチ Sponichi Annex ギャンブル>[ 2018年9月28日 05:30 ]という記事でした。
この記事によると、中舘英二騎手の裏開催作戦は当初、通算1000勝以上を記録した騎手は調教師免許試験の第一次が免除される…という特典狙いだったといいます。
<【競馬人生劇場・平松さとし】中舘英二師は84年に騎手デビューすると3年目にはアサヒエンペラーとのコンビで皐月賞、ダービーを共に3着。93年に出合ったヒシアマゾンとのコンビではエリザベス女王杯などG1を2勝した。
しかし、その後、しばらく大舞台から彼の名は消える。通算1000勝した騎手には調教師の1次試験免許(引用者注:免除の誤字か?)という特典があったため、それを目指した彼はひたすら裏開催で乗り続けた>
https://www.sponichi.co.jp/gamble/news/2018/09/28/kiji/20180927s00004048473000c.html
ただし、前述の通り、実際には中舘英二騎手は1000勝でローカル作戦をやめずに、そのままのやり方で1800勝を達成しています。これは途中で理由が変わったためでしょう。そもそも通算1000勝ジョッキーの調教師免許試験第一次の免除という特典は、制度変更により2003年には無くなってしまったのです。
<殊勝な態度に加え、当時、敏腕エージェントとして知られた植木靖雄氏の手助けもあって年間100勝突破を6度、最終的に通算の勝ち鞍は1800を超えるまでに伸びた。
しかし、“1000勝の特典”はなくなり、植木氏も51歳で早世すると、中舘騎手は自らの努力で難関の調教師試験を突破。2015年に厩舎を開業した>
記事タイトルになっていたのは、「殊勝な態度」的な話。調教師になったときも「地道に足元を固めてしっかりやっていこうと考えています」と言っていたそうです。中舘英二さんが勝利数が多かったのはこうした人柄もあって馬主の支援を得たと聞いた覚えがあります。
■2017/10/02 石橋脩騎手好騎乗でGI3着、ワンスインナムーンのスプリンターズステークス
2017年のスプリンターズステークス。 ワンスインナムーンが少し離して逃げたんですが、ペースは早くなくてこりゃ最低3着には残るなと思いました。結果はその3着。7番人気で3着ですから十分良いです。
鞍上は後から知りましたが、石橋脩騎手。下手な騎手としてよく名前が挙がる人ですが、私はむしろ好きなジョッキーです。
今回の騎乗は、掲示板でも反応が上々でした。
[943] langdonさん
G1で3着は自信になったやろな。重賞は時間の問題でしょう。
[938] 競馬はロマンさん
軸にしようとしてギリギリで相手にした俺を嘲笑うような好騎乗でした!!人馬共におつかれさまでした!
[937] assassin of eastさん
かなり上手く乗りましたね。
入りの3ハロンで、勝負になった。
もう一戦、賞金稼いで、休みに入りたい。
[936] しおこぶさん
やばい!差される!と思ったがよく粘ってくれた!ありがとう!
necoさん [933] necoさん
石橋騎手の強気な騎乗素晴らしかったです。現地で見たかったな。
フレイアザワールドさん [931] フレイアザワールドさん
残り150くらいまでは夢を見た。ホントよく粘ってくれた。好騎乗、言うことなし!
[929] TELさん
石橋さんの覚悟を決めた先行お見事です!
ドンキやファルクスには差されましたけど正直ワンスがここまでレース運びができると驚いてます。
熱いレースをありがとう!今後も応援してます。頑張れワンスインナムーン&石橋Jコンビ
[928] ゲストさん
バシシューやるなあ。
先行馬多い中スタート決めて1頭で逃げて上手くペース落として…
最高の騎乗だな。やられたわ。
ワンスインナムーンの掲示板 | 競走馬データ - netkeiba.com
私の好みの騎手は地味な人ばかりで好かれるのは良くないような気がするのですが、そういうジンクスを吹き飛ばす活躍をしてもらいたいです。