2024年5月5日日曜日

オシェア騎手、下手なヨーロッパ騎手と違ってスタートうまい?

■2018/09/02 フランシス・ベリー騎手が日本に来日した経緯
■2024/05/04 オシェア騎手、下手なヨーロッパ騎手と違ってスタートうまい?


■2024/05/04 オシェア騎手、下手なヨーロッパ騎手と違ってスタートうまい?

 日本初来日のタイグ・オシェア騎手。あまり集中的に追っかけていませんが、何鞍か見た感じ、スタートがうまくありませんね。外国人騎手はだいたいこのパターン。ただ、最近の若い外国人騎手は驚くほど早く日本の独特の競馬に対応してくるというのもパターン。オシェア騎手は42歳なんですけど、どうなるでしょうか?

<タイグ・オシェア騎手ですが、日本に来ること自体が初めてだったこともあり、日本で体験する1つ1つの出来事がとても刺激的に感じられているそうです。42歳とジョッキーとしてはベテランですが、競馬を離れるとまるで少年のように楽しそうに日本を散策しています(笑い)。>
https://www.nikkansports.com/keiba/column/ando/news/202404300000694.html#goog_rewarded

 上記の話は、<オシェア騎手は短期免許最初の週に2勝! 彼の独特な騎乗スタイルに注目してみてください  : 日刊スポーツ>(安藤裕のハッピー(馬)ダイアリー、海外競馬のレースコーディネーター)というコラムから。スタートがうまくないのはヨーロッパ騎手らしいと思ったのですけど、彼のスタイルはヨーロッパ風ともまた違うスタイルだといいます。これがまさにスタートの話でした。

<彼の騎乗スタイルは、これまでに来日した他のヨーロッパ騎手のものとは少し違い、ドバイでの競馬に合わせてアレンジされたタイグならではのスタイルだと感じています。特に、ゲートの出し方は他のヨーロッパ騎手達と異なりより速く馬を出す方法を知っている感じがするので、今後日本馬に数多く乗る事でより一層その速さに磨きがかかると思います。皆さまも彼の独特な騎乗スタイルにぜひ注目してみて下さい。>

 上記はスタートの話かと思ったんですけど、そうじゃなくてテンの早さですかね? スタートが悪い一方で、押し上げは早い印象は受けました。
 先行馬でスタートを出負け、もしくは、出遅れしたところから、慌てて位置を取りに行くという感じのイメージで見ていたいのですけど、慌てたんじゃなくてデフォルトでそういうスタイルなんですかね?


■2018/09/02 フランシス・ベリー騎手が日本に来日した経緯

 Enjoy Ruffian2011年4月号 シャムロックの草原から「日本の騎乗と愛国の騎乗 」(児玉 敬)によると、フランシス(フラン)・ベリー騎手がアイルランドの児玉 敬調教師に、日本で乗りたいといった話をしたのは、2010年9月末のことだったといいます。
  ただ、児玉 敬調教師は意外なことに、このチャレンジに消極的でした。大きな理由は日本と欧州の「競馬の違い」です。

「欧州で実績のあるトップジョッキーが日本で苦戦を強いられて悔しい思いをしている姿を今まで沢山見てきた。キーラン(ファロン)だってジョニー(ムルタ)だって日本では本当に結果が出せずに苦しんでた…。英愛の両チャンピオンジョッキーが思うような成績を残せずに日本での評価を落としていくのを見てるのはアイルランドで競馬をしている僕にとってもすごく悲しい出来事だった…。特にフランはもう10年以上も親しくしている友達だし今はうちの厩舎の主戦ジョッキーでもあるし、アイルランドでリーディング争いをしているそんなフランがもし日本で評価を下げるような競馬になったとしたらやっぱりすごく辛いし…そんな無理をしなくても今のまま順調に欧州での評価を上げていったほうがずっといいんじゃないの?」

 ただ、 ベリー騎手は結局その後来日しています。そのきっかけとなったのは、アイルランドの児玉 敬調教師の元でベリー騎手が乗ったポップロックだったようです。「ポップロックが3年間も勝てなかった日本の競馬がどんな競馬なのか肌で感じてみたい」などといった理由を挙げていました。
 日本での騎乗や生活は、結局、 ベリー騎手は「楽しかった」と大満足。「。日本のG1クラスの馬は間違いなく欧州でもG1クラスだし、日本のG2・G3クラスの馬にも欧州のG1を狙えそうな馬を沢山見た」とも言っています。

 一方で、日本の競馬ではクリーンに乗るように…とアドバイスされたことについては、「おかげで重賞を逃した」とジョーク。
 ヨーロッパでは、日本より降着の基準が緩いため、日本では欧州のような乗り方はできません。ここらへんが前述の日本と欧州の「競馬の違い」の一つになっています。