2023年7月25日火曜日

岩手県だけ地方競馬が盛岡・水沢と二つもある!

■2013/2/27 岩手県だけ地方競馬が盛岡・水沢と二つもある!って本当?
■2013/2/2 サラブレッドなどの軽種馬44年ぶりに7000頭を切る ピークの半分ほどまで減少



■2013/2/27 岩手県だけ地方競馬が盛岡・水沢と二つもある!って本当?

 2013年に書いた話ですが、2022年に全体に書き直し。言われてみて「そうなのか、すごいな!」と思ったのですが、ヤフー知恵袋で<どうして岩手だけ、水沢と盛岡と地方競馬が二つもあるのですか?>という質問が出ていたんですよ。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1079115485

 質問者は同時に<組合や経営は別物ですか。どちらがレベルが上ですか>などとも質問。なので、<水沢と盛岡は競馬場が二つあるだけで、どちらも『岩手競馬(岩手県競馬組合主催)』の括りになるんじゃないですかね?>といった回答をしています。2022年2月5日確認してみましたが、この理解で間違いなさそうですね。

岩手県競馬組合 盛岡競馬場と水沢競馬場の2場で地方競馬を主催する団体
盛岡競馬場 岩手県盛岡市にある地方競馬の競馬場
水沢競馬場 岩手県奥州市水沢にある地方競馬の競馬場

 同じ回答者はレベルなどの質問について、以下のような回答をしていました。

<競走馬のレベルとしては同じ組合なので変わらないと思いますが、競馬場施設そのもので言ったらORO盛岡のほうが断然上です。しかし、そんな施設を作ってしまったために経営がどうこういった話が出てきてしまったような気がします。水沢だけでやれば経営上はまだマシになるといった噂(あくまでウワサです)も聞いたことがあります>

 なお、この回答者は、同時に<そういった意味では『兵庫県競馬組合』は園田競馬場と姫路競馬場がありますね>としていました。じゃあ、「岩手県だけ地方競馬が盛岡・水沢と二つもある」って嘘じゃなん!という話になってしまいますね…。

兵庫県競馬組合 園田競馬場と姫路競馬場の2ヶ所の地方競馬を主催する一部事務組合
園田競馬場 兵庫県尼崎市にある地方競馬のための競馬場
姫路競馬 兵庫県姫路市にある地方競馬の競馬場

 ただし、次の回答者が<同様に、兵庫県競馬組合では園田競馬と姫路競馬を主催しております。まぁ、姫路は廃止濃厚ですが>としていました。実際、2012年9月以後は非開催が続き、事実上休止競馬場扱いとなっています。ところが、2020年1月15日に8年ぶりに開催が再開されており、さらに状況が変わっています。
 私も北海道ではいっぱい競馬場があったのに!と思ったのですが、同じ方は北海道競馬などの話もしていました。

<かつては多数開催していたホッカイドウ競馬なんてのがありましたが、あそこは門別だけになっちゃいましたね。競馬場が減るのは経営の問題です。
 ちなみに、法律上北海道を除く=都府県には地方競馬場は2つ以下しか作れませんが、いまどき2つでも多いですね>

 さらに3人目の方が、<前に出ている北海道や兵庫の他、10年前は新潟(JRAのを借りていた)・三条、宇都宮・足利(主催者が開催によって県と市が入り組んでいましたが)とあったんですよね>といった過去の話をしていました。

<戦前までは全国各地に多くの競馬場があったそうで、かなりの数が消えましたが、戦後残った競馬場が近年の地方競馬場と考えてもらっていいかと思います。なので、同じ県に2つの競馬場があるというのも別に不思議ではない話です。
 水沢と盛岡についての関係の説明は既にあるので割愛しますが、岩手競馬はずっと水沢競馬場がメインで移転前の盛岡競馬場はサブの競馬場でした。さらに移転前の盛岡競馬場は盛岡市中心部にあったので厩舎の敷地が取れないなどの理由もあり、水沢の方が厩舎の数も在籍する馬の数も圧倒的に多く推移してきました 盛岡競馬場が移転しても、厩舎の数とか所属馬の率はあまり変わらないですね
 盛岡と水沢、どっちの所属馬が強いかというのはその時々もあるので 一概には言えませんね>

 新潟競馬の話が出てきたのですけど、この新潟は平日開催すりゃあいいのに、土日に開催をぶつけてきていたんですよね。当然こうなるとJRA開催とダブります。同時開催ならJRAの馬券を買いに来た人が地方競馬も買う…となるかというと、潰れたことでわかるように、そうはならなかったんじゃないかと思われます。
 同時開催の新潟競馬場ではJRAよりも地方競馬を優先する形でやっており、地方競馬がウインズを占有。JRAの馬券を買いたい人は遠くに追いやられますし、場所もないしってことでたいへん不便でした。これで反感を買って余計寿命を縮めてしまったのではないか?と、個人的には思っています。


■2013/2/2 サラブレッドなどの軽種馬44年ぶりに7000頭を切る ピークの半分ほどまで減少

 以前のブログのときの古い話。昔は「1万頭」と言われていたものの、減り続けて2012年の時点で7000頭割れというニュースでした。

 2012年の生産頭数は、サラブレッドが6,819頭、サラブレッド系種が4頭、アラブが5頭、アングロアラブが4頭で合計6,832頭。

 軽種馬の生産頭数が7,000頭を割り込むのは1968年以来44年ぶりだと言います。
 生産頭数のピーク年(1992年=12,874頭)と比べると53.1%で6,042頭の減少でした。

2012年の生産頭数がまとまりました - 軽種馬登録ニュース - 公益財団法人 ジャパン・スタッドブック・インターナショナル (JAIRS) 2013年01月30日  


 サラブレッド系種が4頭、アラブが5頭、アングロアラブが4頭ですから、サラブレッド以外がやけに少ないですね。もうほとんど生まれていないという感じ。希少な感じすらあります。

 サラブレッドもグイグイ減っていて、なんとピークから見ると半分程度です。


 ただ、日本の競走馬のレベルが頭数に応じて下がっているかと言うと、そんなことはありません。

 一部に優秀な馬が集中……と言うと顔をしかめるかもしれませんが、健全な競争を続けているとやはり市場から撤退する牧場も現れます。
 私は北海道出身で地元にも競走馬の牧場があるのですけど、そういう損得勘定なしで冷静に見れば、減ってしまうのも仕方ないことだと言えます。

 記事によれば、産地別生産頭数は日高地区が5,394頭と最も多く、全国に占める割合は79.0%。胆振地区、十勝地区を加えた北海道の全国に占める割合は97.0%にもなります。

 日高地区の中では、新ひだか町産(静内・三石)が1,658頭と最も多く、日高地区に占める割合は30.7%。次に浦河町産(浦河・荻伏)が1,202頭(22.3%)が続きます。


 こちらは全体の頭数とは異なり、推移は書いていませんでした。零細牧場が多いの日高だと思うので、その減り方を見たいところでした。