2023年10月13日金曜日

落馬しても競馬は終わりじゃなかった 再騎乗すればレース再開できる

■2015/7/2 落馬しても競馬は終わりじゃなかった 再騎乗すればレース再開できる
■2015/7/2 ルール変更による珍事?出走馬が全て落馬してそのままレース終了
■2019/10/11 騎手なしでも後方待機から直線猛烈な追込を見せたウインテンダネス


■2015/7/2 落馬しても競馬は終わりじゃなかった 再騎乗すればレース再開できる

 常識なのかもしれませんが、私は「え、知らなかった!」と驚いたのが、<「落馬・再騎乗」ルール消滅に揺れる競馬の祖国(競馬)>(スポニチ Sponichi Annex ギャンブル 合田直弘の海外ターフ事情 [ 2009年10月15日 21:47])という話です。

<競馬には「落馬・再騎乗」というルールがある。一度落馬しても、他人の手を借りずに再び騎乗すれば、レースに復帰できるという決め事だ。実際には、騎手を失った「空馬」の多くはスタコラ逃げて行くから、あまりお目にかかることのない事象だが、01年の中山グランドジャンプで、ニュージーランドから来日して人気になったランドが、2周目のバンケットで滑って落馬した後に、ラム騎手が再騎乗して完走を果たしたことがあるので、ご記憶のファンもいるはずだ>
http://www.sponichi.co.jp/gamble/column/foreign/KFullNormal20091015032.html

 記事の「落馬・再騎乗」ルール消滅に揺れている…という話自体はイギリスのもの。まず、「再騎乗不可」とする理由について主催者の英国競馬統轄機構(BHA)は、落馬事故で負傷した可能性がある馬や騎手がレースを続けるのは危険なためと説明しています。
 記事では、確かに、発走前に落馬があった場合は馬体検査を行うのが慣例で、これに照らし合わせれば、何のチェックもなくレースを続けるのはおかしいという主張に一理あるという見方を示していました。
 一方で、騎手たちは"「何を今さら」と猛反発"しているとのこと。私としては、主催者の主張に説得力を感じますね。今さらだからと言って、改善しない理由にはなりません。
 


■2015/7/2 ルール変更による珍事?出走馬が全て落馬してそのままレース終了

 結局、再騎乗禁止のルールは実現されたんだろうか?と検索すると、以下の動画が出てきました。

-----引用 ここから-----
-ホースニュース俺-(無期休刊) : イギリスの障害レースで出走馬4頭が全て落馬しそのままレース終了

1 名前:ドドドド人φ ★[] 投稿日:2011/03/19(土) 10:00:00.37 ID:???

    現地時間17日、英トゥチェスター競馬場で行われた障害レース(2mile 3・1/2f)で出走馬4頭が全て落馬し、競走中止となって1頭もゴールできずに終わるというハプニングがあった。

    レー スでは、まず向こう正面入り口で2頭が落馬し、人気の2頭が競り合う展開となった。その後、1番人気馬が3~4馬身抜け出したが、最終障害を飛越する直前に騎手が突然滑ってバランスを崩して落馬。最後の1頭もこの落馬の巻き添えを食らって落馬。今季からルールが変更され、落馬後の再騎乗が認められなくなったため、この落馬で全頭競走中止となり、1頭もゴール出来ずにレース終了となった。

    なお、ノーザンプトンC&E紙の競馬担当記者は、「これは本当に歴史的なハプニングだ。誰も傷付いてないように思われる。プライド以外は」とコメントしている。
    (文責:ドドドド人 φ★)

    主なソース
    http://www.northamptonchron.co.uk/news/
http://blog.livedoor.jp/horsenews_orz/archives/2912643.html
-----引用 ここまで-----

 ルールの変更おかげでこのような珍事も起きたのかも。でも、仕方ないでしょうね。



■2019/10/11 騎手なしでも後方待機から直線猛烈な追込を見せたウインテンダネス

 落馬関係ということでここに追記。2019年10月6日の京都大賞典、ウインテンダネスは発想直後に騎手が落馬のために「競走中止」。ただ、競馬でいう「競走中止」は馬が走るのをやめることを意味するわけではありません。馬はむしろ走り続けることが多いです。
 馬の特性を知らない人は、馬がレースを続けているように見えるのを不思議に思うでしょうが、これは馬の習性としてはそれほど不思議ではありません。馬は群れをつくる動物で、仲間といっしょに走りたがるのです。海外の直線競馬では広いコースなのにも関わらず、両ラチ沿いに2つの集団に分かれて固まるケースが見られます(日本の直線競馬は周回する競馬場との併用で馬場の荒れ方に偏りが出るため、内ラチ側を走る馬はあまり見られない)。

 ただし、いっしょに走りたがるとはいえ、途中でコースを外れてしまう、ペースアップで置いて行かれるということもよくあり、最後まで走り切るとなると、やや回数が少なくなります。
 ウインテンダネスで特に驚いたのは、後方待機で最後の直線の一番速くなるところでむしろペースアップして、外からではなく中からごぼう抜きして6着相当になってしまったこと。並走していていっしょにペースアップは結構あるものの、後方待機で馬群の中からごぼう抜きはかなり珍しい気がしますね。
 netkeiba.comの掲示板では、以下のような感想が出ていました。

 [2817] わたくんさん
直線向いた途端まじめに走り出して馬って頭がいいんだね。少なくとも4コーナーを知っているということだから、スタートの位置が今日はここだから1600だなとか距離とかも分かってるんじゃないかと思えてきた。馬は走る距離を知らないと言われてるけど、実は知ってたりしてね。
 [2798] シルバさん
リプレイ見たけど、道中は後方で待機しつつ、直線では内から馬群を割りながら綺麗に伸びてたのが素晴らしかった。
この仔は本当に賢いですね。
騎手無しでこういう走りが出来るのは素直に凄いと思いました。
 [2807] ミヤザキさん
>>2798
わかる
6着入線にきたのは斤量がなくなったからまあわかるけど馬群割ってきたのはすごい
 [2802] あしゅらくんさん
マイナス56kgハンデありとはいえ、足を溜め馬郡をさばいて、素晴らしい競馬でした
 [2805] ラスカルさん
真面目に走ってて驚いたw
普段から調教されていることをしっかり守ってる頭の良い馬だ