2024年1月19日金曜日

重賞じゃない条件戦で賞金総額8000万円のジ・エベレスト関連レース

■2017/11/04 【クイズ】芝世界最高賞金のレース「ジ・エベレスト」の距離は?
■2017/11/04 ダート世界最高賞金のレースは「ペガサスワールドカップ」
■2017/11/04 【答え】芝世界最高賞金のレース「ジ・エベレスト」の距離は何メートル?
■2022/04/28 重賞じゃない条件戦で賞金総額8000万円のジ・エベレスト関連レース
■2012/12/9 香港競馬の漢字(中国語)表記 千里通、大賞識、榮進寶蹄、萬能泰斗、天鵝騎士



■2017/11/04 【クイズ】芝世界最高賞金のレース「ジ・エベレスト」の距離は何メートル?

【クイズ】 2017年にオーストラリア・ロイヤルランドウィック競馬場で行われたGI第1回ジ・エベレストは、芝レースでは世界最高賞金として話題になりました。その距離は何メートルだったでしょう?
(1)1200m
(2)2400m
(3)3200m


■2017/11/04 ダート世界最高賞金のレースは「ペガサスワールドカップ」

 回答は間を開けるために、別の話。 「ジ・エベレスト」は、飽くまで芝の世界最高賞金。ダートの方が高く、最高金額レースは「ペガサスワールドカップ」(ダート9ハロン(約1800m))というものでした。
  「ジ・エベレスト」は、このやり方に倣ったものなんですが、かなり独特なのです。

"2016年5月11日、ストロナックグループは総賞金1,200万ドルと世界最高賞金額となる本競走を2017年1月28日にガルフストリームパーク競馬場で開催すると発表した。
出走頭数は12頭に限定され、出走馬の関係者は本競走の出走枠を得るために100万ドルを支払う。
出走枠を得た登録馬の馬主はその馬を参戦させること、リースすること、契約を結ぶこと、共同所有することが可能である。また出走枠の売却もできる"
(ペガサスワールドカップ - Wikipedia)

 Wikipediaには書かれていませんでしたが、1着賞金は700万ドル(約8億550万円)というものすごい金額。
 ただ、 出走馬の関係者は本競走の出走枠を得るために100万ドルを支払う必要があると書かれていたように、出走にもものすごくお金がかかります。約1億1000万円です。
  どうもこの登録料がそのまま賞金になるということで、バカ高いみたいですね。
 
 出走権を所持すると、ペガサスWCのネット馬券売上げや各種媒体の著作権、スポンサー料なども分配されているともあったので、ひょっとしたらそれほど損ではない可能性もあるかも。かなりギャンブルな感じがしますけどね。
(芝の世界最高賞金レース・『ザ・エベレスト』が誕生!! ペガサスWCのシステムは世界のレースの新機軸となるのか? | ギャンブルジャーナル | ビジネスジャーナル より)



■2017/11/04 【答え】芝世界最高賞金のレース「ジ・エベレスト」の距離は何メートル?

【クイズ】 2017年にオーストラリア・ロイヤルランドウィック競馬場で行われたGI第1回ジ・エベレストは、芝レースでは世界最高賞金として話題になりました。その距離は何メートルだったでしょう?
(1)1200m
(2)2400m
(3)3200m

 【答え】(1)1200m

 スプリントが世界最高賞金額って意外ですね。その前の芝最高金額は凱旋門賞だったとのことで、普通に長距離レースです。
 また、オーストラリアでこのレースの前に最高金額だったメルボルンカップは3200mという、もっと長い距離。
 この印象が強いので、オーストラリアなら長距離だ!と思ってしまった人もいたかもしれません。

 なお、第1回の ジ・エベレストで、元日本馬のブレイブスマッシュが3着に入りました! つまり、日本馬が通用するレースであるということ。しかも、日本では 2勝のみしかしていない馬。うち1勝はサウジアラビアロイヤルCという重賞だったものの、その後は一線級とは言い難いものでした。距離があってなかった可能性もありますが…。
 ただ、日本のオーナーでは、こういうギャンブルに参加するような金持ちはあまりいない気がします。海外のオーナーだからこそかもしれません。
 ああ、でも、売却とは限らないので日本人オーナーの可能性がある…と検索。すると、オーストラリアンブラッドストック社が購入しての移籍だったようです。馬を見る目がありましたね。


■2022/04/28 重賞じゃない条件戦で賞金総額8000万円のジ・エベレスト関連レース

 特殊な形態のでレースですから、すぐ終わる…という可能性があった「ジ・エベレスト」。しかし、2022/04/28時点では元気でやっています。毎年10月に開催されており、2021年で5回となりました。

 「ジ・エベレスト」は終わっていないどころか、関連レースまで登場。Wikipediaによると、前年のジ・エベレスト優勝馬の名前を冠したウィナーステークスが2021年に新設されたそうです。前年の勝ち馬ですから、当然毎年名前が変わるということですね。
 2021年の第1回はClassique Legend Stakes、まだ開催されていない2022年はNature Strip Stakesと決まっています。第1回の場合は、「ジ・エベレスト」の2週間後の2021年10月30日に施行。距離は「ジ・エベレスト」の芝1200mとなぜか微妙に違う芝1300mで開催されていました。中途半端ですね。

 で、これでまた驚きなのが、このレースの賞金。2021年は重賞未格付のレースながら賞金総額100万豪ドル(約8470万円)だったとのこと。もちろん本体の「ジ・エベレスト」の賞金総額1000万豪ドル(約8億6290万円)には全然敵わす、10分の1なのですが、すごい金額ですね。
 「ジ・エベレスト」の1着賞金は580万豪ドル(約4億9880万円)だったので、同じ配分ならの1着賞金は58万豪ドル(約4,988万円)でしょうか。約5000万円です。たぶん今後重賞に設定されるということなんでしょうが、重賞じゃないのに1着5000万円って聞くと驚きですよね。日本で言えば、G2クラスの賞金です。
 この賞金からすると、相当良い馬が出ているんじゃないか?と出走馬について検索。すると、2021年の勝ち馬エデュアルド(Eduardo)はそもそも「ジ・エベレスト」本体に出走して3着だった馬。「ジ・エベレスト」挑戦前にはG1をすでに勝っている馬です。
 「ジ・エベレスト」に出走した馬、特に海外から挑戦しに来た馬にもう1レース走ってもらおう…という狙いなのかもしれません。

 なお、この戦績を見た<エデュアルド(Eduardo) | 競馬データベース | JRA-VAN Ver.World>では、レース名を「Classique Legend Stakes」と書かず、単に「条件戦」と書いていて笑いました。条件戦で賞金総額100万豪ドル(約8470万円)と聞くと、さらにインパクトありますね。
 また、距離が違った理由ですが、競馬場の都合かもしれません。「ジ・エベレスト」の開催場所はランドウィックであるのに対し、条件戦と書かれていた「Classique Legend Stakes」の開催場所はローズヒルガーデンズとなっていました。
https://world.jra-van.jp/db/horse/H1010403/


■2012/12/9 香港競馬の漢字(中国語)表記 千里通、大賞識、榮進寶蹄、萬能泰斗、天鵝騎士


 香港競馬では、海外の馬も漢字(中国語)表記になります。これがおもしろいんですよね。

 その昔のメモが出てきました。漢字だけの状態でわかるでしょうか? 回答までの間を少し開けますので、軽く考えてみてください。

天鵝騎士
千里通
大賞識
榮進寶蹄
萬能泰斗














  昔の話なんで自分でも忘れていました。しかし、意味を見ていくとわかるというもののもあります。最初のものがそうでした。

"天鵝騎士 白鳥の騎士"

 意味を見てたぶんローエングリンだなと。ローエングリンはオペラの題名と主役で、そのまんま白鳥の騎士なんです。

 また、次もわかりました。

"千里通 馬名の意味は「透視能力、千里眼」"

 これはテレグノシス。テレグノシスもそのまんま千里眼という意味。こちらも意味系でした。

 次もまた説明を見ればわかるもの。

"大賞識 賞賛するMAXでおそらく「大いに賞賛する」。ただ中国語の賞賛は別字だった。"

 これも右の意味を見れば、わかります。アドマイヤマックスですね。アドマイヤは今は単なる冠名となっていますが、元々の英語の意味は「賞賛する」なのです。

"榮進寶蹄 プレストンは名前っぽいので音からだろう。"

 上記はメモ時点で意味を調べずとも、答えが丸わかりでした。エイシンプレストン。ただ、「プレストン」は音からだろうと書いていますが、確証なし。
 今検索してみましたが、由来はよくわかりませんでした。
 「寶」は「宝」の旧字で、中国語なら「pao」、広東語なら「bou」。「蹄」は、中国語なら「ti」、広東語なら「tai」。
 香港ならおそらく広東語で「ボウタイ」?あんまり近くありませんが、たぶん音訳じゃないかなぁ?
 しかし、馬に関わりの深い「蹄」を「宝」だと言っているんですから、ベタ褒めですね。

"萬能泰斗 「マグナーテン」はドイツ語「Magnat」の複数形で、「有力者たち、巨頭たち」という意味。やや意味が違うか?泰斗は日本語にもあるがその道の大家の意。"

 こちらもメモの時点で答えが出ていますね。マグナーテンでした。万能の大家ということで、やはり良い意味です。
 こういう香港の翻訳センスは好きです。